昔見た夢



子供の頃、わたしは空を飛びたくてしょうがなかった。
飛行機ではなく、自分で風をきって飛んでみたかった。
高所恐怖症の気があるのに、そんなことは考えつきもしなかった。

校庭の掃除の時間には、魔女が飛ぶときに使うような
竹箒にまたがって、ひょっとしたら飛ぶかもなんて
半分真剣に念じていた。

鳥は飛べていいなとは思ったけれど、
なんだか必死に羽ばたいているようで、
ご苦労様なことだな、などとしょっちゅう思ってもいた。

そんなある日、わたしは夢の中で大きな鳥になっていた。
鷹か鷲だと思うけれど、わたしにはどちらなのかわからない。
とてもあざやかな夢で、気流を体に感じた。
そう、羽ばたくことなく気流に乗って飛んでいる!

鷹?のスピリットが、わたしの誤解を解くために、
体に招いてくれたようだ。
いろんな飛び方があるんだよ・・・と。

このあいだ、バリ島で見た猛禽類の鳥も気持ちよさそうだったな。
ピエー、ピエーという鳴き声が聞こえてから姿をあらわす。
最初はなんの声かと思ったけれど、次の日からはすぐにわかった。
きっと、自分のなわばりを見まわっているんだな。

わたしは、猛禽類を見るのがとても好き。



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