パパの子育て(長男+三男)

パパの子育て(長男+三男)

オペレーション


オペの日まで、10日間。
少しのミルクと人工呼吸器に絡まる痰(タン)に耐え、体調が安定したタクさんは、オペに臨みました。

オペの朝、旦那と奥さんは新生児室の前で待機して、保育器に入れられてオペ室に向かうタクさんを見送った。

さて、ここから旦那は8時間、家族控え室で待機。
最初は祈った。誰にって訳でもなく、神様、仏様、キリスト、やおよろずの神様方などなど、誰でも良いからお助けを~。

1時間もするとお祈りも飽きる。
前日、ろくに寝むれなかった旦那は、昼まで爆睡。
心臓外科の先生に託して安心している事もあり、爆睡。

ちなみに、奥さまはどうしていたかと言うと、一時帰宅。
既に退院している兄くんの授乳があるためです。
一番この日頑張ったのは、タクさんだとしても、次に頑張ったのは奥さまです。
(もちろん、オペのスタッフは頑張ってくれました。)
旦那は、病院の家族控え室で留守番と言ったところ。

にしても、オペの間何の連絡も無いのは非常に辛い。
もちろん、連絡が入るたびにドキッとするのも考えものですが、放置される家族の側としては、進行状況を知りたいところ。
白い巨塔じゃないけど、ガラス越しにでもオペを見たいと思いました。
まぁ、病院のスタッフも忙しいでしょうから、今切り始めたとか、人工心肺に置き換えましたとか、最後の縫合に入ってますとか、連絡してる余裕は無いのでしょう。

15時ごろ終わりますと言われていたものの、音沙汰なし。
旦那は手術室の前を行ったり来たり。
16時になっても、17時になっても・・・
奥さまに「落ち着きなよ」と言われる始末。
実は、手術室とICUの間には専用の通路があって、術後はそこを運ばれるのでした。
15時過ぎに、ICUで使うタオルなどを引き取りに看護婦さんが来た時点で、オペは終わっていたらしい。

17時半ごろ夫婦は、ICUに移されたタクさんと面会。
NICUのときのハリネズミ状態がさらに凄まじい事に。
両手両足+導尿管、腹膜透析のチューブ、傷口(体内)の出血を排出するドレーン、人工呼吸器。
点滴に繋げてある医薬品入りの注射筒の数も異様に多い。
「タクさんを助けるための器具は、こんなにも必要なのか。そんなにもタクさんは頑張らねばならないのか」と改めて実感。
何よりも、頑張って、無事にオペを終えて出てきてくれたタクさんにありがとうの瞬間でした。

一応、術後6時間は急変に備えて病院に残っている様に指示され、旦那は21時30分頃まで居残り、容態に変化の無い事を確認し、帰宅しました。


それにしても、タクさんは本当に頑張ってくれました。
心臓の奇形と言う状態から、人並みの心臓に戻してもらって、無事出てきて欲しいという夫婦の願いを叶えてくれました。

ウチら夫婦と、一生を過ごしたいというタクさんの意志が感じられた日でした。
勿論、夫婦はタクさんと一生を過ごしたい。
二つの思いが叶った日でした。

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