本棚≪愛久愛輝羅好≫

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第19話・中


「・・・来たか」

エミルたちが奥へと進むと、体格は筋肉質で、サングラスをかけた男が待っていた。

「俺は裁きを受けるため、地獄へ戻らなければならない。そのためには任務を遂行するしかないんだ。悪いが、お引取り願おうか」

そう言いながらエネルギーがあると思われる部屋中央の祭壇のようなものに力を送る。

「そうはいかねぇよ・・・俺たちはこの世界を守らなきゃいけねぇんだ」

そんな男に、ティトレイが高速で近づき、腕を掴んだ。

彼もまだ、かなり戦える。

「・・・どうしても無理とあらば、力ずくでお引取り願おうか」

男はそう言うとティトレイを弾き飛ばした。

「ぐっ!」

部屋の壁に足をつき、上手く着地するティトレイ。

エミル、マルタ、ジューダスも戦闘態勢に入った。

「名前ぐらいは名乗ってやる・・・俺はトグロだ」

そう、彼は幽遊白書のトグロ弟。

地獄で裁きを受けていたはずの彼は

どういうわけかこの世界に呼ばれ

戻るためには、ここで任務を遂行するしかないと知ったので

敵に存在しているのだ。

「オラァ!」

ティトレイが殴りかかる、が

「そんなもの・・・」

バシッと拳を捕まれた。

そこに

「・・・」

無言で斬りかかるのはジューダス。

だがトグロはフッとティトレイの離し避ける。

彼にとって、この戦いは無意味なもの。

あまり反撃はしてこないらしい。

ただ彼は一度死んでいる身。

もう一度死ねばこの世から消え失せる。

地獄の裁きも、最終的にはそうなるが

彼は苦痛を受けることを望んだので

ここで死ぬわけにはいかないようだ。

「魔神剣!!」

エミルは魔神剣を放った。

「はぁっ!!」

トグロは片手を突き出し、覇気だけで魔神剣を消した。

「プリズムソード!」

今度はマルタが魔術を放つ。

七色の綺麗な光がトグロに向かって降り注ぐが・・・

「甘い」

トグロはまたも片手だけで消し飛ばした。

(強い)

一同、同じことを思った。

そう、そして連想する。

敵わない、と・・・

恐らく戦闘能力に換算すれば、トグロの実力は1130000といったところ。

エミルのMAXが1080000、マルタのMAXが1075000。

ティトレイが980000、ジューダスが970000程度。

エミルとマルタはまだしも、ティトレイとジューダスでは実力にかなり差があるのだ。

「あんた・・・地獄で裁きを受けるってことはそれなりの罪を犯してんだろ・・・じゃあさっき、なんで戦士を殺したんだ!!」

「?、なんの話だ?」

「え?」

話が噛み合わない。

なぜなら

「トグロ、貴様はもう用済みだ」

そう言って現れた男によって、トグロは消されてしまった。

「!?」

誰にも見えないほどの速度で現れたその男が放つ気。

今までの誰の気も上回っていた。

この男は、セフィロスVSクラウド戦で現れた男だ。

「トグロには地獄に帰ってもらった・・・」

戦士をやったのは、恐らくこの男。そう理解した4人は

「くっ!!」

全員で攻撃を仕掛ける。

だが

「!!」

「なっ!?」

男が気を放っただけで、4人は圧されて動けなかった。

「さて・・・エネルギーをもらう前に、貴様らを殺しておこうか、邪魔なのでな」

そう言って男はまず

「はぁっ!!」

すさまじいほどの波動を

「ぐあぁぁっ!!」

ジューダスに放った。

壁を突き破り、外まで吹っ飛んだジューダス。

だが、かろうじて生きている。

「・・・加減し過ぎたか」

そう言うと今度はマルタに手を向けた。

そのとき

刹那

男の腕は

「やめろ・・・」

エミルによって掴まれていた。

「・・・ほぅ」

男は驚きながらも冷静である。

「これ以上!好き勝手はさせないぞ!!」

エミル、本気モード







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