本棚≪愛久愛輝羅好≫

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第34話・前




森の木々が次々と倒れていく。

「ッ!!」

「はぁっ!!」

ロイド、カイトが斬りあっているためだ。

しかし、「なるようになる」と言ったカイトであったが

(クソッ・・・)

攻めきれずにいた。

自らの手で、親を殺すことに

抵抗のない人間など、いない。

「セブンリミッター・・・解放!!」

だがそんなカイトの考えをよそに、ロイドはセブンリミッターを解放した。

「ッ!!」

カイトは足に気を集中し、なんとか攻撃を避ける。

だが足に気を集中しているぶん

「ぐあっ!!」

当たったときのダメージは、大きい。

通常攻撃一撃が、まるで奥義のようなダメージだ。

「・・・」

ロイドが、突如止まった。

「カイト・・・」

そして話を始める。


・・・

ロイド「俺も昔・・・父さん・・・つまり、お前のじいちゃんと、戦ったことがある」

カイト「!!」

ロイド「本気の戦いだった・・・オリジンの封印を解くため、俺は父さんと戦ったんだ」

カイト「でも・・・生きてた・・・」

ロイド「ああ・・・ユアンが助けてくれた・・・そのとき俺は、死ぬなんて意味ないと言った」

カイト「・・・」

ロイド「でも・・・意味がないってことはない」

カイト「?」

ロイド「それは、次の世代に、また次の世代にと引き継がれる、永遠の命となる。父さんが死んでから、俺の胸にはいつも、父さんが生きている」

カイト「・・・」

ロイド「だからお前には、俺の屍を超え、もっと強くなってほしい」

カイト「ッ・・・でも・・・」

ロイド「忘れるな・・・俺は手を抜くつもりはない。殺すつもりで来いってことだ」

カイト「わかってるよ・・・けど・・・」

ロイド「いつか・・・お前と戦ったとき、お前は本気で来いって言ったよな?」

カイト「・・・」

ロイド「俺はあのとき、お前を殺す気でやったぜ」

カイト「!!」

ロイド「本気ってのはそう言うことだ・・・それで相手を殺さなければ良い」

カイト「・・・」

ロイド「本当は、こんなこと言うつもりなかったんだけど・・・俺もまだまだ甘いな」

・・・


「さぁ・・・続きだ」

そう言うとロイドはカイトに剣を向けた。

「父さん・・・死んでも知らねぇぞ!!」

カイトも、覚悟を決めたようだ。

ここに、本気の戦いが始動する。



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