本棚≪愛久愛輝羅好≫

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第45話・前




セフィロスはすでに

OPEMを発動し、白と黒、2つの翼を羽ばたかせている。

体はオリハルコン以上の硬さ。

だが、セツナは動じず、

「・・・ドーン」

気閃を放った。

いや

「!!」

ただの気閃では、なかった。

それは今までのように広い範囲のものではなく、

凝縮され、細く、一閃にのみ注がれる閃光。

レーザーをも凌ぐ速さと、そして

「ッ・・・」

威力であった。

セフィロスの足に、穴を開けるほどの・・・

「これが俺の新しい技、 気閃・二式 だ」

そう言うとセツナは

すぐにセフィロスの後ろに回りこんだ。

「ドーン!」

気閃・二式が再び放たれる。

セフィロスは羽根でガードしようと試みたが、

その羽根をも貫通し、更にセフィロスの左肩を貫通。

すさまじいほどの威力だ。

だがセフィロスも、これしきでやられる者ではない。

「!!」

セツナに一気に詰め寄る。

「・・・」

セツナの方は、緩急をつけた足の動きで、残像を残し、

セフィロスの斬りを全て、しなやかに避けていく。

「・・・強くなったな」

認めざるを得なかった。

セツナは、本当に強くなっていた。

「今のは忍の技だけどな・・・脚残だ」(きゃくざん)

そう、セツナは

忍の戦い方と、独自の戦い方を合わし

新たなる戦闘スタイルを、完全に編み出したのである。

だが

「・・・!!」

「ッ!!」

本気になったセフィロスの居合いは

そう簡単には止められなかった。

斬撃音が響き、セツナは出血する。

要である、足を負傷した。

「さすが・・・」

言いながらもセツナはすまし顔。

そして今度は、自分から詰め寄った。

格闘の構えを見せるが

セフィロスはOPEMの効果で硬いので

動かなかった。

しかし

「ッ!?」

セフィロスが、蹴り一撃でダメージを受けた。

そして更に

「弱点は・・・ここか?」

「グッ!!」

関節を蹴られた。

そう、曲がったり伸びたりする関節だけは

硬くするのにも、限度がある。

だがなぜ、通常攻撃ですらダメージを受けたのか?

そんな表情をしているセフィロスに

「・・・誰が気閃は、指からしか出せないって言った?」

セツナが答えるように喋り始めた。

「確かに・・・飛ばすのは、手の指からじゃねぇとできねぇ。でもな、飛ばさず、体に纏わせるなら、全身でも大丈夫だ」

気付かぬ間に、セツナは淡い水色のオーラを纏っていた。

「これが俺の状態変化・・・ 気閃・零式 だ!!」

その言葉を聞き、セフィロスは再び構えなおした。

今までセツナには、見せたことのない構えで。

互い本気になり、

ここからが、本番である。



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