本棚≪愛久愛輝羅好≫

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団欒




一同はとりあえず、城へと少女を連れて帰った。

客室間のベッドで横になる少女の横に、マオと蓮が付き添っている。

他の一同は、別の部屋で話をしているようだ。

「ん・・・」

少女が目を覚ました。

「大丈夫?」

蓮が少女に尋ねる。

「ここは・・・どこ・・・?」

「お城の客室間だヨ」

少女は辺りをキョロキョロと見回す。

「君名前は?どこに住んでる子?」

蓮が尋ねた。

だが少女は頭がボーッとしているのか、何も答えない。

「いきなりでごめんネ。僕はマオで、この子は蓮だヨ!」

とりあえず名乗るのは礼儀だろうと、マオは蓮を含めた自己紹介をした。

「あ・・・私・・・ユリって言います・・・」

「どこに住んでるの?」

少女、ユリが話し始めたので、蓮は再び質問をした。

「・・・思い出せない・・・どうして私は・・・ここに?」

「記憶が混乱してるんだネ・・・君は街外れの洞窟で、僕らの前にいきなり現れたんだ。意識を失ってたみたいだったから、僕らが連れて帰ってきたんだヨ」

ユリの質問に対して、マオが説明した。

「・・・ありがとうございます」

とりあえず頭を下げるユリ。

「まぁ記憶が戻るまで、ゆっくりしていきなよ」

まるで我が家のように言う蓮。

まぁ、仲間の家は、我が家である。

「はい・・・ありがとう・・・」

蓮に対しては、少し親近感があるのだろうか、敬語ではなかった。

このことをキャンに報告すると、快く了承してくれた。

その間、ルルの提案で、記憶が戻りやすいように楽しくしようと言うことで

ハルナ、ライ、蓮は、ユリと団欒の間で楽しく会話していた。

大人たちはこの間、会議室に集まっていた。

「結局事件のことは、わからず終いか・・・」

リンクが言い、一同も少し顔を暗くする。

「そのクリスタル、一度良く調べに行ってみるか・・・」

「なら、俺も行こう」

今度は乗り気なのか、キャンの提案にトモが乗った。

とりあえずこの日は一同、眠りに入った。

子供たちの楽しそうな話し声は、明け方まで続いていたようだ。





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