本棚≪愛久愛輝羅好≫

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ハルナとイオンが合流し、

一同は、兵士がやってきていた方向へ向かった。

「こっちから戻れないんだから、当然、来る道の途中、こちらを化かすポイントより向こうに、敵がこちらに来るルートがある」

そう分析したのはイオン。

彼女は頭脳明晰であったが

分析力はあまり無かった。

だが、どういう特訓をしたのか

その分析力が、イオンにはついていた。

「なるほどな・・・」

それに感心するのは、忍者のサイトと姫。

彼らも、人並み以上の分析力を持っているが、

今のイオンには、及ばない。

「で・・・私たちがオゼットに来る途中、そこを通らなかったのは、おそらく、こっちに来る途中でも化かされているから」

更にイオンは分析を続ける。

「そもそも変だったのよ・・・なんで帰るときだけ化かされて、向こうからこちらに来れるのか。それは恐らく、敵兵の潜伏地点が、あっち側の入り口、もしくはその付近にあるから!」

すさまじい分析力である。

まだ予想の域を出ていないが、

確率はこの説が、一番高い。

「そして・・・こちら側に兵士をよこすなら、当然、帰るルートもどこかにあるか、もしくは帰る方法が何かある」

「イオン・・・すげぇ・・・」

イオンの成長に最も驚いているのは、双子であるライオ。

常に一緒に育って来た彼は、イオンがどんなに頭が良くなっても、

それほどの差を感じることがなかったのだが、

今、ライオは、心からイオンをすごいと思っている。

「で・・・グランドキングダム側に兵士を配置しているにも関わらず、国を直接攻めないのは、恐らくこっちに潜ってる兵では戦力不足で、先に、こちらの国の頭脳であるオゼットを掌握しようと考えたから・・・ですよね、お姉さま!」

「あっ・・・素敵な響き///」

お姉さまという響きに、嬉しさを覚えるハルナ。

「ん・・・?ハルナさん、まさか気付いてたのか?」

それに突っ込んだのは、サイトである。

「ああ、うん。でも君らがここに来るって、レムがわざわざ鳩使って知らせてくれたし、イオンの頭脳を鍛えようかなって思ったの」

どうやらハルナは、

一同の中で最も頭の良いイオンに

過去の自分の役割を照らし合わせているようだ。

無論

「さて・・・次は戦闘だね」

戦闘能力も、開花させている。

「こっち側からの、国へのルートは?」

ラインが言う。そう、そこが問題だ。

「大丈夫・・・兵士の着ていた鎧で、こんなもの見つけちゃったから」

そう言ってイオンが出したのは

淡い白色に光る石。

「これは・・・結界石か」(けっかいせき)

サイトが言った。

「そう・・・忍者が幻術にかからない為、もしくはこのような結界トラップを抜ける為に使う石」

これで敵は、化かされなかったのだ。

「さて・・・そうとわかりゃ・・・行こうぜ」

ライオが、森の方を見て言う。

「私も行くよ・・・成長したイオンを見届けるまでが、私の役目!」

今度は、ハルナも参戦である。

「よーしっ・・・行くぜ!!」

ライオのこの言葉で、一同、森の奥へと走った。

















スキット
『変わらない関係』

ライオ「イオン・・・すっげーな!」

イオン「へっへ~私頭良いもん!」

サイト「同じ親に、同じ時間に産んでもらったのに・・・」

ライン「この差とはな・・・」

姫「ほんっとーに不憫だね・・・」

ライオ「は?何が?」

コード「俺は味方がいて嬉しいぜ、ライオ」

ハルナ「ほんと・・・曾おじいちゃんの代から、この2人の関係性は変わらないわね」




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