本棚≪愛久愛輝羅好≫

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森を進んで行く一同。

「このままじゃ・・・抜けちまうぜ?」

ラインが言った。

一同はもう、グランドキングダム付近まで戻ってきていた。

「大丈夫・・・ライオたちが女騎士・・・スララに会ったのは?」

「この辺りだけど・・・」

イオンの質問に、ライオが答える。

「じゃあ・・・そろそろだよ」

そう言うとイオンは、コンタクトレンズをつけた。

カラーがついていて、その色は灰色である。

「?」

その行動を不思議に思った、ハルナ以外の一同。

イオンは別に、目は悪くない。

「・・・デス・ハリケーン!!」

イオンが、両手から黒い竜巻を放つ魔術を放った。

「!?」

それを見て驚く一同。

そう、この術は

クォーターエルフ専用術である。

魔術を放った先の木が次々となぎ倒され

「あ・・・」

道が無かったはずの場所に、道が発見された。

「イオン・・・なんで・・・?」

サイトが突っ込んだ。

「私の開発した、このコンタクトレンズ」

説明するのはハルナ。

「ずっとイオンのために開発してて・・・つい2週間前に出来たばっかりなんだけど、そのコンタクトレンズには、私の気と、そして血が注がれている。それによって、装備者にちゃんと適合した場合、クォーター専用術を使うことができるようになる代物よ!」

クォーターエルフは、この国でただ1人、ハルナだけ。

このコンタクトレンズは、ハルナにしか作れないので

悪用されることはないだろう。

「さ、行くよ!!」

イオンの掛け声で、一同は道を進んだ。

その先には大きな穴があり、そこに

「な、何者だ!!!」

敵兵がいた。

穴の中からも、次々と敵兵が出てくる。

「この穴行ったら・・・どこに繋がってんのかな~?」

「ああ・・・多分・・・敵国までは一気に行ける・・・」

サイトが両手を頭の後ろにして、気楽な感じに発言したのに

ラインが答えた。

「そう簡単にここは進ませない・・・」

そう言って出てきたのは

忍者装束を着た1人の男であった。

黒髪短髪の、身長170センチくらいのその男。

「・・・隠密忍者隊、幹部、『幻術の焔』・・・だね」(げんじゅつのえん)

「ほう・・・さすが・・・全知全能のハルナ様ですな・・・」

ハルナが言ったのに、焔が答えた。

「・・・」

サイトと姫が、じっと睨みつける。

どうやら顔見知りらしい。

「やっぱりこの戦争で、隠密忍者隊は内部分裂してたんだね・・・」

「そうです・・・御頭はそちらの国についておりますが、若頭を筆頭に、我々はこちら側についております」

「!!」

その言葉に過剰に反応したのはサイト。

そんなサイトを、心配そうにみる姫。

「どうだ、サイト、姫、こちら側につかぬか?若頭もそれを望んで・・・」

「黙れ・・・」

それに対して、強気で返すサイト。

「ふん・・・実力差も知らずに・・・」

焔が構えた。

「その実力差を埋めるのも、私の役目だよ」

焔に対して構えるのはハルナ。

そして、敵兵が大量に現れ、それに対して構える一同。

戦闘開始である。

「はぁ!!」

焔は刀を抜いて、ハルナに斬りかかって来た。

だが

「なっ!?」

ハルナに貼られたオーラによって、キーンッ!と跳ね返される。

カバーリフレクトオーラである。

兵士を掻き分け、サイトが焔に攻め寄った。

弾かれた後で仰け反っている焔に斬りかかる。

だが焔は、サイトの斬りつけを刀で防いだ。

「サイトよ・・・お前程度の実力では、若頭はおろか、私にも及ばぬ」

そう言うと更に、斬り返してきた。

「カバーリフレクトオーラ!!」

それをまた、ハルナが守る。

「サイト!」

「?」

「共同戦線・・・あなた1人じゃ今は勝てないよ。だから今は、私を頼って」

「・・・わかりました」

会話を終了し、ハルナとサイトの共同戦線。

兵士たちは

「私1人でも・・・大丈夫だよ?」

「なら・・・任せるぜ!!」

イオンの進言に、ライオが答える。

ハルナとサイトを見守りたい一同。

おおよそ30人の兵士を、イオンは1人でやるようだ。

そしてイオン以外の一同は、ハルナとサイトの後ろに立った。

ここからが本番である。




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