本棚≪愛久愛輝羅好≫

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「さて・・・とりあえずここでなら、少し時間をかけて話せるね」

一同は現在、霧の中で座って話をしている。

話を進めるのはベールとクールである。

「どこから情報が漏れたのかは知らないけど・・・ミュウたちがその子たちを迎えに行ったことがバレてるの・・・王国はスールズを抑えにかかったわ」

「スールズは・・・大丈夫なの・・・?」

尋ねたのはミュウ。

自分の村がどうなっているか

気になるのは当たり前だ。

「大丈夫・・・私たちは、リフィルさんから連絡を受けて、あなたたちを助けに来た」

「スールズの方は、リフィルさんたちが村民は、避難させたみたいだぜ」

ホッとするミュウ。

「これからミュウと行動を共にすると、私たちも疑われるから・・・ミュウには、潜んでもらう」

「わかったわ」

ミュウはどうやら、ここでお別れだ。

「ミュウさん・・・ありがとうございました!」

子供たちを代表してラインが挨拶をし、他の子らも頭を下げた。

「うん・・・頑張りなよ!」

ミュウはそう言うと霧の中へと消えた。

「とりあえずリフィルさんのところへ・・・スールズへ行こう」

そしてクールの進言で

一同はスールズを目指し、歩き出した。

霧を抜けると

「わぁ・・・」

雪一面だ。

テレパスでは、雪が降る地域がないので

子供たちは少しはしゃいでいる。

歩いている間、会話が始まった。


クール「そういえば、ちゃんと挨拶してなかったな」

ベール「皆私はわかってるよね~?」

ライオ「うん!学校で見たことある!」

ベール「中等部の魔術の授業を、時々しに行ってるからね!私はベール!」

クール「俺はクール。万屋をやってる」

コード「確か・・・じいちゃんも働いてたことがあるっていう・・・」

クール「そうだ。俺はお前のじいちゃんの同僚だ」

ベール「皆、今回の冒険、楽しい?」

サイト「楽しいかって言われれば・・・面倒かなぁ~」

姫「私は楽しいよ!おばあちゃんにも会えたし!」

イオン「私も・・・勉強になります」

クール「サイトは、ゼロスさんとセツナの血をしっかり継いでるな」

ベール「イオンはカリンの血が濃いんだね」

クール「まぁ、冒険は目一杯楽しめよ。やばくなったら俺らがなんとかしてやる」

ライン「ご心配なく!」

クール・ベール「?」

ライン「俺たち・・・自分たちでなんとかしますから!!」


クールとベールは少し微笑んだ。

歩くに連れて、積雪はどんどん深くなり

吹雪いてきた。

自分たちの目の前以外は、ほとんど見えないレベルである。

「さぶっ・・・」

ライオが白い息を吐きながら言う。

まさかこんな道を通るとは思っておらず、

子供らは防寒が不十分である。

「ほらよっ」

そんな子供らに、クールが上着を配った。

「サイト君・・・セツナに聞きたいことがあるよね?」

「・・・はい」

ベールが尋ねたのに、サイトが答える。

サイトが聞きたいのは、恐らく兄のことである。

「・・・スールズを超えて、冬を抜けたところに、小さな小屋がある。セツナはそこに居るわ」

「!!」

その情報に驚き、そして少し表情を明るくするサイト。

何を言っても、まだ子供。

質問うんぬんよりも、祖父に会えるのが嬉しくもあるのだ。

「!!・・・止まれ」

クールの指示で、一同は止まった。

そして吹雪きが少しずつ晴れていき

粉雪となり、視界が開けたときに

「・・・やはり来ましたね」

「お前・・・!!」

ライオとラインは、つい1週間前ほどに会ったばかり。

「あなたたちをこれ以上進ませるわけには・・・いきませんわ!!」

メルトキオの騎士団と

女騎士、スララが立ちはだかった。

















スキット『双子』

ライオ「クールさんとベールさんは、双子なの?」

クール「ああそうだ・・・でもこいつとは馬が合わなくてな~」

ベール「あんたがむかつくからでしょ?」

クール「ああ?」

ベール「何よ!!」

ライン「まぁまぁ落ち着いて・・・」

サイト「やっぱ双子って、似てるとことかあるんスか?」

クール・ベール「こいつと似てたら、俺は人生見つめ直すよ」

クール・ベール「なんだと!?」(なんですって!?)

ライオ「・・・やっぱり似てるな~」




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