本棚≪愛久愛輝羅好≫

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第4章



≪ルーツ≫


イセリアへと向けて出発したセツナ、そしてライオとイオン。

3人は現在、フラノールまで戻ったのち、

そこから船を出し、

途中、経由しなければならない火山のある中央の島を目指している。

前にも説明したが

この世界は現在、ドーナツ状の島からなっており、

中央には火山のある島がある。

そして、島の更に北部には小島があり、

大樹ユグドラシルと、イセリアという村が存在する。

火山から出ているされる高速船で、ハートブリッジの下を潜り

イセリアへと行かねばならない。

「あれが・・・火山ですか・・・」

「そうだ・・・俺たちの戦いの・・・原点・・・」

尋ねたイオンに、セツナが答える。

彼らの祖先、ロイドたちの戦いの始まり。

火山にクレイたちが攻め込んで来て始まった、全ての戦い。

戦いが戦いを呼び、そして今がある。

そのせいなのだろうか、セツナは苦い顔をしていた。

「火山に入るがてら・・・説明しとくか」

セツナがその言葉を発するとほぼ同時に、船は火山に到着した。

どうやらイセリア行きの船は、戦争の影響で出ていない。

自分たちで出さないといけないらしい。

だがその船を通り過ぎ、セツナは火山の山頂を目指し、歩き出す。

ライオとイオンは、ついていくしかなかった。

そして、山頂に到着。

活火山であるから、溶岩が音を立てている。

その溶岩を見ながら、セツナは語り始めた。



セツナ「今回の敵も・・・ここに眠っていた」

ライオ・イオン「!!」

セツナ「発端は俺だ・・・俺が修行のため、この溶岩を全て消すレベルの気閃を一度放った。そこには・・・一本の尻尾が落ちていた」

イオン「尻尾?」

セツナ「その尻尾に俺は、凄まじい力を感じた。だから、俺はその尻尾をつけて修行してみたんだ。すると、信じられないレベルで俺の力は上がった・・・」

ライオ「お守りみたいなもの?」

セツナ「・・・いや、正確に言えば、その尻尾に力が宿っていっているのを、俺が自分の物を勘違いしていたんだ」

ライオ・イオン「・・・」

セツナ「気付いたときには・・・俺はロイドさんをも超えるレベルの気を持っていた。だが、それは突如、俺の体を飛び出し、尻尾と共に形になった」

イオン「それが・・・今回の敵・・・」

セツナ「その場では俺は、力を取られすぎて戦うことすらできず、そいつは感謝と称して、俺を・・・不老の体にした」

ライオ「だから・・・神経刺激もなしに、若い姿なんだ・・・」

セツナ「俺は自責だと思い、この件を1年前・・・戦争が始まる頃まで、皆に黙っていたんだ」

ライオ・イオン「!!」

セツナ「その間に、やつは更に力をつけた・・・だから、今回の件の責任は、ほとんど俺にある」

ライオ「でも・・・別にセツナさんが悪いわけじゃ・・・」

セツナ「・・・皆そう言ってくれるのだけが救いだな・・・」


そしてそんな会話をしていると

活火山がみるみる光を放ち始めた。

「な!?」

セツナ以外の2人は驚く。

そして溶岩から光が放たれ、

その光の中から、1人の人物が現れた。

「久しぶりっす・・・」

「久しぶりだネ・・・」

セツナが会話を交わしたこの少年のような人物。

「初めまして!ライオとイオン!僕は炎の属性神・・・マオだヨ!」

かつての英雄で、現在は炎の属性神となった、マオであった。

「あ・・・あなたがマオさん・・・」

初めて見る属性神、そして過去の英雄。

ライオもイオンも、目がまん丸だ。

「マオさん・・・」

「うん・・・」

マオはセツナの気持ちを察したように頷き

「ライオ、イオン、僕と勝負だネ」

「!?」

思いも寄らない言葉を放った。



















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