本棚≪愛久愛輝羅好≫

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エミルが戦っていた魔物は

彼らより2回りほど大きく

熊のような感じである。

だが

「ッ!!」

4人はその魔物の攻撃に反応すらできず、吹っ飛ばされる。

巨体なのに、凄まじいスピードだ。

そのスピードに驚異を感じ

セツナは即座に気閃・零式を発動。

自分の反応を高めた。

イオンも、ライオと自分の守れる様に

いつでもガード術を発動できるぶんの魔力を込める。

そしてこの中で、唯一通常状態でも反応できるはずのエミルであるが

「ッ・・・!!」

島を守るため、結界を張るマーテルに対して

魔物の攻撃が行かぬように結界を張っているため

通常時の力が出ないのである。

そして、結界を張るほどの力は、ラタトスクモードでしか出せないので

人格切り替えによる俊敏な反応も失われている。

故に、エミルが主軸となって戦うのは困難。

それを即座に察知したイオンは

「あの・・・あなたは陽動役で動いてください。私が魔術で怯ませ、お兄ちゃんとセツナさんでトドメに入ってもらいます」

こう提案した。

「・・・わかった、任せる」

そう言うとラタトスクは前線に出た。

近くまで行くことにより、魔物とのスピード差によって避けれなかった攻撃を

動体視力と、反応力のみで避け続ける。

そしてそこに

「デス・ハリケーン!!」

イオンが魔術を放った。

だが

「ガァァァアッ!!」

魔物はその攻撃を吸収し、更にスピードをあげ

「グアッ!!」

「キャアッ!!」

ラタトスクとイオンに対して、気を放った。

その気を近くで諸に受けたラタトスクは吹っ飛び、

マーテルに張っていた結界も解けてしまう。

イオンの方は離れていたため

直前にガード術を展開し、直撃は回避。

「ッ・・・そいつは闇属性の攻撃を吸収する・・・」

ラタトスクはそう説明すると

気を失ってしまった。

「イオン!!マーテルさんを守ってろ!!」

「はい!!」

セツナの指示により、イオンはマーテルの前に立つ。

そして

「ライオ!!急で悪ぃが・・・マオさんの力を使うんだ!!」

「えっ!?」

急な要望を、ライオに投げかけた。

練習も、何もしていない。

「属性神の力は、お前の願う力が強ければ強いほど発揮され、限界はあるが、要望を叶えてくれる!!だから、強く願え!!」

そう言うとセツナはライオが能力を解放するための時間を稼ぐため

前線に出て、魔物を陽動する。

ライオはまだ、修行という修行をしていない。

なので、能力を解放することにより力を上げなければ

互角に戦うことにも満たない。

その判断からの要望であった。

「願う・・・願う・・・」

そして、ライオが願ったこと

(強く・・・強く・・・あいつを倒せる力を・・・!!)

それは、単純なこと。

敵を倒すための、力。

そう強く願った瞬間

「!!」

ライオの剣、ユグドラシルを赤いオーラが纏い

ライオの回りに火の粉が舞った。

そして、剣を抜いたとき

「うわっ!?」

ライオから炎の魔力が発され

ユグドラシルは、炎の紐により2本の柄が繋がった状態となった。

「これが・・・俺の新しい力・・・!!」

ライオは、敵に突っ込んだ。

「!!」

そのライオの力を察知したセツナは、すぐさま飛び退く。

ライオが片方の剣を振った瞬間

「ガァァァァアッ!!」

空中を炎が走り、魔物は燃え上がった。

「これが・・・俺の技・・・?」

ライオは魔力を得ても、魔術は知らない。

だが、属性神の力のアシストにより

願えば、魔術を同等の技が放たれるようになっているのだ。

そして柄が炎により繋がった剣の片方を

「オラァアッ!!」

魔物へと放つ。

その剣は魔物へと刺さり

「ガァァアッ!!」

魔物は苦しみ始めた。

「終わりだっ!!」

そう言って投げていない方の剣を引っ張り

魔物から剣を引き抜くと

「ぐがぁぁぁぁぁぁあっ!!」

魔物は先ほどよりも激しく燃え上がり、

そのまま燃え尽きた。

(さすが・・・マオさんの力だな・・・)

セツナは感心。

ライオの願いの力と、属性神の力。

これが合わさると、修行していないライオでも

これほどの力が出せるのだ。

「さぁーて・・・紹介しとくか・・・」

そう言うと、マーテルとエミルを、ライオとイオンに紹介。

礼の言葉や、挨拶が交わされた。

そして

再び聖堂へと向かう。

いよいよ、カリンとの対面である。

















スキット
『属性神の力2』

ライオ「これが・・・属性神の力・・・」

セツナ「すげぇ強さだが、無論、ノーリスクじゃねぇ。あんまし多用するなよ」

ライオ「はい・・・修行は怠りません!!」

イオン(なんだか・・・お兄ちゃんが・・・)

ライオ「どうした?イオン」

イオン「ううん!なんでもない」

イオン(お兄ちゃんが・・・遠くに行ってしまうような・・・)


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