履歴と感想 : あ

 読書履歴 と 読後感想 ( ※ 作品の記載順と出版順は必ずしも一致していません )

【 あ 】

赤井三尋
・ 翳りゆく夏 ・・・・・ ★☆☆☆☆
翳りゆく夏
『 誘拐犯の娘が大新聞社の記者に内定!』 と スクープされてしまい、20年前の事件の再調査を託された窓際記者が執念であばく、封印された真実。
第49回江戸川乱歩賞受賞作
─── 出版社の内容紹介等から引用 ───

人物設定もそうですが、ミステリー的部分等、全てにおいて、ひねりが足りず、二転三転しながらも、展開の予測がほとんど出来てしまい、キレもない。
真相が明かされるシーンに至っては、2時間ドラマを見ている様で、使い古された感すらしました。
発端となる スクープは倫理的に問題があって、犯罪者ではなく、タレント等でもない一般人に対するこういった報道が、現実問題として考えるどうなのか、という事も、読んでいて引っ掛かりました。
なんといっても、最重要人物の行動には説得力が全く無く、事件の真相に関わっていながら、被害者に対する謝罪の気持等、人間味に欠けているというのに、いいひとぶった様子は、あまりにも偽善で、厚顔無恥で、自己中心的で、ほとほと呆れるばかりです。
その為、感動とか、泣けるとか、そういった事もなく、ただただ 後味悪く読み終わりました。
この作品の中に出てくる過去の事件そのものは、ミステリーのプロットとして悪くないだけに、もう少しなんとかならなかったのだろうか・・・と思ってしまいました。

浅倉卓弥
・ 四日間の奇跡

東直樹
・ 探偵はバ-にいる
・ バーにかかってきた電話 ・・・・・ ★★★★☆
・ 消えた少年
・ フリージア
・ 向こう端に座った男
・ 探偵はひとりぼっち
・ 渇き
・ 流れる砂
・ 逆襲
・ 残光
・ 悲鳴
・ 探偵は吹雪の果てに
・ 死ねばいなくなる
・ ススキノハーフボイルド
・ かけてくる少女

我孫子武丸
・ 8の殺人
・ 0の殺人
・ メビウスの殺人
・ 探偵映画
・ 殺戮にいたる病 ・・・・・ ★★★★★
殺戮にいたる病
東京の繁華街に次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが・・・。
何ものかに憑き動かされる様に次々と猟奇殺人を重ねていった男の名前は蒲生稔。
衝撃の冒頭、ラストの大破局。異色のサイコ・ホラー。
─── 出版社の内容紹介等から引用 ───

これまでの我孫子作品の、ユーモアのある、あたたかい作品からは想像もつかない内容となっています。
『 サイコ・ホラー 』 となってまして、嫌悪感を感じる描写等がありますが、かなり本格指向の作品で、クライマックスの衝撃は、読者を呆然させます。
殺害シーンや殺害後のシーンでは過剰な描写があり、そこまでしなくても … と思ったりしますが、そういったことがあってのクライマックスかとも思います。
万人にオススメとは言い難いのですが、我孫子武丸氏の最高傑作ともいわれている作品で、私は面白かったと思っています。
・ ディプロドンティア・マクロプス
・ 弥勒の掌

綾辻行人
・ 十角館の殺人
・ 水車館の殺人
・ 霧越邸殺人事件
・ 時計館の殺人
・ 鳴風荘事件
・ どんどん橋落ちた

有栖川有栖
・ 双頭の悪魔




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