消えない傷



もしかしたら、私は生死を彷徨ったのかも知れない。

一面の菜の花。

その場はとてもきれいで・・・

私の感情をくれたようだった。

なぜか分からないけれど、冷たい涙が頬を伝った。









なんでか分からない。

無性に泣きたくなった。

こんな自分が嫌で・・・

男っぽい自分が嫌で・・・

誰からも必要とされなくって・・・

悲しかった。














「お前なんかいらない」なんて言葉聴きたくなかった。

好きで低い声になったんじゃない。

そういう性質だったんだ・・・















初めて手首を切った。

みんなの前で。

「これでいいだろ?」そういって手首を男子の前で切り裂いた。

生暖かい血。

女子の叫び声。

私の名前を呼ぶ声。

全てが嬉しかった。

こんなこと思う私は可笑しいと思う。

私を心配して、一生懸命手の血を拭う人。

救急車を呼ぶ人。

それだけで、私は涙が出た。









意識がない中で、私は夢を見た。

夢というより、生死をさまよった。

この道を進めば・・・逝ける。



















でも、一瞬で現実に戻された。

みんな泣いてた。

喜ぶ人がたくさん居た。

『いつか、瀬藍ちゃんが必要とされる時期が絶対来るよ』

みんながそんな目でみてくれた。

暖かかった。こんな幸せはないと思った。

でも、やっぱり男子なんかみんなキライ。

人の気持ちも知らないで。

言いたいこと言って。

私も可笑しいけど、アイツ等もおかしいと思った。

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