繋ぎ(後編)



私にとってその、数分が何時間にも・・・何十時間にもおもえた。

「ねぇ、私を殺さないの?」

二人とも言葉を発しない。

やっぱり私は殺されるのね。


「いいのよ?どうせ、ほしい命じゃないのだから。」

「っふ・・・いきなり何をいいだすかとおもえば・・・」

「なにを笑っているのよ。早く殺しなさいよ」

「お前を俺達は必要としてるのに何故殺す?」

「生き返らせることは出来ないわ。」

「お嬢・・・お嬢は間違っています。私たちが貴方を連れてきたのは・・・」

「鬼鮫!それ以上は言うな。」

「でも・・・イタチさん!それではお嬢が可哀相です!なんのために力を使うのか分からずに・・・」

「鬼鮫、お前命が惜しくないのか?」

「わかりましたっ・・・」

「じゃぁ、聞くわ。私はなんのために力を使う。」

イタチが黙る。

「黙ってるのなら・・・私はここで帰らせてもらうわ。」

「待て・・・微優は・・・お前は何を知りたい・・・!?」

「私が力を使う理由だけよ。」

「お嬢は・・・じゃぁ、知っているんですね。力を使うと・・・」

「えぇ、知ってるわ。力を使う・・・だけど、それは己の寿命を削るのと同じ。」


これは母に聞いたのよ。
決して・・・助けたい人が居ない限り、滅多にこの力を使ってはいけないって。
母も・・・私を助けたくて力を使ったのよ。



「お前は・・・俺達が頼むことで死ぬかも知れない。」

「いいわよ。どうせ・・・いつか死ぬんだから。」

「実は・・・助けてほしいのは、俺の恋人なんだ。病気で・・・普通じゃ治せないんだ・・・」

「どこに居るのよ・・・」

「ここです・・・。」

私は驚きながらも鬼鮫の方を見ると、鬼鮫の背中に可愛い女が背負われていた。

息は荒く苦しそうだった。


私は彼女の頭に手を置いて、力を全て注ぎ込んだ。
それで、意識が遠退いた。

・・・しばらくすると、誰かの呼び声がする。

「微優・・・微優・・・・」


誰かが・・・私の名前を呼ぶ。

誰・・・私を呼ぶのは・・・一体・・・誰なの?

この懐かしい声は・・・

この暖かい声は・・・

・・・イタチさん・・・?

私・・・貴方の恋人を助けられたの?

一ヶ月の間だったけど・・・私はイタチさんのこと好きだったのかもしれないね。

本当は助けたくなかったけど・・・私が一緒に居たかったけど・・・

それが貴方の願いだったから・・・。

イタチさん・・・

血継限界の私を・・・必要としてくれて・・・ありがとう・・・。


嬉しかったよ・・・

次生まれてくる時は・・・イタチさんの・・・側にずっと居られるような・・・関係に生まれたいな・・・




そうして私は・・・深い・・・深い暗闇に包まれていった・・・







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