ひねもすのたりのたりの暮らし方

ひねもすのたりのたりの暮らし方

寧波のこと

寧波のこと

寧波は、昔遣唐使が着いた港でもあるので古い街である。
7000年前に稲作をしていた河母渡遺跡もある。
街中は掘り返すと何処かしこに遺跡が出てくるような街である。

2000年に行った時は、まだ古い町並みがそこここに残っていたが、再開発の名の元に取り壊されてしまったところが多い。

あるとき古い建物で間口の狭い店の並ぶところで、バーゲンをやっていた。何処もかしこもバーゲンである。1週間後そこに行くと、その店々はもうすでに取り壊されて跡形もなくなっていた。
すばやい。
日本なら、立ち退き問題などでこうすっきりとは行かないことだろう。
今ではその場所は広い歩道と、公園になっている。

寧波で好きだったのは、繁華街ではなく、少し引っ込んだところだ。
道路をはさんで古い家屋が並び、道の両側には並木が茂り、家々の入り口では、竹の小さな椅子に座って道路を眺めながら食事をしている風景や、昼寝をしている風景だった。


寧波は、上海と同じように租界地がある。古い情緒が残っていたが、生活している状況は、やはり中国だ。そこを再開発して公園にしたり、上海の新天地のようにしたところもある。
外灘再開発後の租界


















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