幻竜の羅刹

幻竜の羅刹

魔女達の舞踏会


「はぁ~…ちょっと森の中に入っただけなのにこんなに迷うなんてなぁ…」
ため息をつき、出口を探す少年
すると、背後から声が聞こえた
「お?少年が迷ってるじゃないか。助けてやるのが魔女としての役割だな」
(え?魔女?)心の中で呟き、恐る恐る後ろを向いた
「道に迷ったのか?ここから出口は遠いぜ?」
後ろに立っていたのは10代くらいの少女だった…
―――――「魔女達の舞踏会」 作:幻竜

「今日はもう暗い。家に泊まっていくがいい」と笑顔で語る少女
「あ~…はい」なんとも言えずとりあえずハイと答えた
「あ、自己紹介が遅れたな。私は霧雨魔理沙(きりさめまりさ)。聞こえたと思うけど魔女なんだ」
「僕は坂神昇(さかがみのぼる)って言うんだ」
「昇っていうのか。いきなりなんだが昇、両親は心配しないのか?」魔理沙が聞くと昇は悲しそうな顔になった
「両親は…死んだよ、僕だけ残して。今は生活補助をしてもらってるんだ」そういう昇の背中を魔理沙はばしばし叩く
「元気出せよ、な?今日こうして私と昇は出会ったんだ。もう友達だぜ?」
「うん、ありがとう」
そう言うと魔理沙は自宅へ向かうため歩いていった
「そういえば思ったんですけど…魔女って具体的にどんなことができるんですか?」
昇が一番気になっていることであり、とても興味があった
「お?やっぱり興味があるのか。まずだな…」と言うと指をパチンと鳴らす
すると箒が現れた しかも宙に浮いている
「まぁ基本だな。箒に乗って移動することができる」と言うと箒に跨った
「次にだな。私は小さいときから星が好きなんだ。だから…」
手のひらを空へと翳すと幾つもの星が手から溢れ出す
「星を出すことができるんだ」 「わぁ~!!」 その星は色とりどりで綺麗だった
「そうだ昇、箒に乗ってみないか?」 「いいの?」 「もちろんだぜ」
魔理沙は箒から降りると昇は身長に箒に跨る すると見事に宙を浮いたままである
「うわぁ~すげぇ~」とはしゃいでいる昇
「はは、楽しんでもらえてよかった。ほら、ここが家だ」
そこには森の中にひっそりと建っている一軒屋があった

「お邪魔します…」と慎重に家に入る昇を見て魔理沙は笑った
「そんなに慎重になることないぜ?まぁゆっくりしてくがいいさ」
家の中には分厚い本が幾つもあり、散らかっていた
「魔理沙さん、そういえば思ったんですけどなんで男っぽい言葉遣いなんですか?」
「ん?ああ、昔は女っぽい感じだったんだがどうも私にあってないみたいだから男っぽい喋り方に変えたんだ」と笑顔の魔理沙
「あ、さんなんてつけなくていいぜ?魔理沙って呼んでもらって結構だから」
「あ、はい」 初対面でさんをつけないとなると何だか変な感じだか本人がそれでいいのならそうすることにした
「飯つくるのめんどくさいからカップラーメンでいいか?」 「あ、十分です」
すると魔理沙は宙に指を遊ばせるとカップラーメンがふたを半分開き、かやくなどを勝手に入れていく
「うわ、すげぇ~」 「魔法ってのは便利だし、初めて見たらビックリするからな」と笑う
「どうだ、魔女のことよくわかったか?でもって好きになっただろ?」
「うん!!」と目を輝かせ、勝手に動くカップラーメンを見ていた
「ねぇ魔理沙。この床にいろいろ転がってる本はなに?」何やら日本語で書かれているようだが…
「ああ、これは魔導書だ。こういうの読んで魔法使いは勉強するんだ」 「へぇ~」昇にとって全てが初めてのことで驚きの連続だった
「そうだ昇!お前親いないんだろ?」 「え?まぁ…うん」そういうと魔理沙は笑顔になり
「なら私の家に住むがいい」 「え?いいの?」 「ああ、もちろんだ」
(ここに住んでると面白いこととかたくさん有りそうだし…いいよね?)
「なら…お願いします」 「よし!じゃあ今日から私達は家族だ。楽しくやってこうぜ昇」
「よろしく頼むよ、魔理沙」 するとちょうどカップラーメンができあがった

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