幻竜の羅刹

幻竜の羅刹

魔女達の舞踏会3


ドアを軽くノックする すると中から声が聞こえた
「だれかしら?」 「私だ、魔理沙」 というと扉が開いた
「今日は何の用かしら?」 「よう、アリス。ちょっとお願いがあってきたんだ」
「あなたがお願いなんて珍しいわね。まぁ家に上がって?」とアリスが言うので魔理沙は家の中へと入っていった
「で、お願いってなによ?」 「私に弟子ができたんでな。それで剣に関しての魔導書をちょっと貸して欲しいなぁ~って…」
「だめよ。魔導書は誰にも貸さないって言ってるでしょ?」 「頼むよアリス。長い縁だろ?」
「だめなものはだめなの」 「頼む!この通りだから!!」と言うとひざをつき今にも土下座をしようとしている
「なっ、そこまでしなくていいわよ。わかったわかった、貸すわよ」
「恩に切るぜ、アリス!!」と魔理沙はとびっきりの笑顔を見せた
(だれかの為にここまでする魔理沙なんて初めて見たわ)とアリスは心底驚いていた
「その弟子っていうのはどういった子なの?」
「私と同じ位の男でな、魔法にすごく興味を持ってるんだ。なんか小さい頃の私みたいで放って置けないんだよな」
「へぇ、まぁ精々頑張ることね。もちろんダンスも教えるのよね?」
「当たり前だ。魔法使いなる者がダンスを踊れなかったら恥ずかしいからな」
「大変ね、魔理沙師匠」とにやっと笑うアリス 「やめろよ、恥ずかしいだろ」
「じゃ、私はそろそろ帰るぜ。ありがとな、アリス」 「さようなら、魔理沙」
魔理沙は家を出ると一目散に自宅へと帰っていった
「ふふ、あんな楽しそうな魔理沙久々に見たわ」とアリスは微笑んだ…

「お、頑張ってるなぁ昇」
振り返ると箒から降りてこちらに向かってくる魔理沙が見えた
「さっきよりはできるようになったか?ちょっと見せてくれよ」 「あ、はい」
昇はイメージを強め、精神を集中させる…そして…
小さなナイフのようなものが現れたがすぐ消えた
「これくらいしか頑張ってもできないんですけど…」と情けない感じでいう昇
しかし魔理沙の顔を見ると驚いている顔だった
「あんな短時間でこれほどイメージを強めることができたのか」
「え…まぁ、はい」すると魔理沙は昇の頭をがしがしと撫でた
「すごいな昇!!うまくいけば明日にはできるかもしれないな」と笑顔で言った
そんな魔理沙の笑顔をみて昇はとても嬉しくなった
「私は1週間程かかったからな。魔法使いになれるのも近いな」と笑った
「それだけで魔法使いになれるの?」 「ああ、1回でも魔法が成功すればその時点で魔法使いとなり、人間ではなくなる」
「そうか…僕は人間じゃなくなるのか」と何だか悲しそうな感じだった
「そんな悲しそうな顔するなよ昇。魔法が使えるのは楽しいし便利で、親からもらった命を長く使うことが出てるからいいじゃないか」
「まぁ…そうだね。もっと練習するよ」 「おう、まぁ頑張りすぎると体に悪いからそこそこにな」と言うと家へと入っていった
「さてと…頑張るか」と一息つき、昇はまた練習を始めた
そうして昼食をはさんではまた練習と昇は非常に練習熱心だった
そんな昇を見て魔理沙は懐かしむように
「あ~、私も幼い頃はあんだけ頑張ってたな。今はのんびりだけどな」と言う
外で一生懸命頑張っている昇を見て考えた
「う~ん、明日は剣の練習も大事だが魔法使いの基本の箒に乗る練習をせねばな。多分明日中に憶えてしまいそうな気がするが…」と苦笑した
さっき出たナイフより少しずつ大きくなっていた
「ああやって出せるのはいいが最初のうちはコントロールができないから誰かが見ていないと危ないんだがな。まぁ今はそこまで危なくないから大丈夫だが」と呟く
「さてと…疲れてるだろうから料理でも作ってやるか…」というと立ち上がり台所へと向かった…
辺りが暗くなり始めた 汗をたくさんかいている昇はまだ外で特訓していた
「お~い昇~。飯ができたぞ~」と魔理沙がドアの前に立っていた
「あ、は~い」といってこちらに向かってくる昇を魔理沙は止めた
「ちょっと待て。汗だらけだな。そこに立っとけよ」といわれたのでおとなしく立っていると…
「うっわぁ~!!」魔理沙の手から大量の水が溢れ出し、服ごと洗い始めた
「ちょ…これ、あぶ…」何も抵抗できず洗われるがままの昇
しばらくすると水は土に染み込み、水浸しの昇だけが残された
そして 「うわっ!」 次は魔理沙の手から暖かな突風が吹き荒れる
(あ、でも暖かくて気持ちいいかも…)とか思ってるうちに服やら髪やらが全て乾いた
「よし、これで大丈夫だ。昇、飯食うぞ」 「は~い」二人は家の中で夕食を取った
「明日は箒に乗る練習だ。たぶんすぐ乗れるだろう。乗れることができたら…夜の町を飛びまわるか」
「箒の練習かぁ~。なんだか本物の魔法使いみたいだね」 「なんでも魔法が使えりゃ魔法使いだぜ」
「あ、そっか」 「よし、昇。この魔導書かしてやるから読んで勉強しとけ。私は寝る。お休み~」と言うと魔法で昇の体が勝手に動き、自室へと強制的に移動させられた
「…まぁとりあえず魔導書貸してもらったんだし読むか…」と言うとベットに入り、読み始めた

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