幻竜の羅刹

幻竜の羅刹

MIRAGE SKY 5



しばらくぼーっとしてるとドアが開いた。

「あら、もうおきてたの?じゃ、ご飯できたから一緒にたべよ。」

「うん。」 悠斗は短く答え、食卓へと向かった。

「なぁ由希。今日は夏祭りに行かないか?たくさん屋台来るし、花火大会もあるんだ。」

すると由希は少し考えて言った。

「うん。楽しそうだね。」 そうして今日は夏祭りへ出かけることになった。

あたりが暗くなり始め、二人はたくさんの人でにぎわう屋台の通りへと消えていった。

由希はわたがしを片手に言った。 「にぎやかで楽しいね。」

にっこり笑ってこちらを見ていたので、悠斗は恥ずかしそうに頬を赤らめた。

「楽しんでもらえてよかった。あ、そろそろ花火大会始まるみたいだから行こうか。」

「うん。」 二人寄り添って花火会場へと向かった。

すでに会場にはたくさんの人が集まっていて少し遠い所で二人は花火大会が始まるのを待っていた。

そんな中悠斗はあることを決心して由希の方を見た。

「なぁ由希。」 「ん?何?」 「好きです。付き合ってください。」 「へ?」

突然のことに由希は戸惑った。

「今まで好きだったけどうまく言えなかった。でも・・・今言わなきゃすごく後悔しそうだから。神崎由希さん。僕と付き合ってください。」

由希はまっすぐに自分を見ている悠斗を見た。いつになく本気の顔だった。そして答えた。

「はい。これからもよろしくお願いします。野々原悠斗さん。」

二人は顔を見合わせ、そして唇を重ねた。

まるで二人を祝うかのように花火は空に輝いていた・・・。 

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