幻竜の羅刹

幻竜の羅刹

君と眺めた桜 6



海斗は誰に、そしてどこに怒りと悲しみをぶつければいいのかがわからなくなっていた

それからというもの海斗は女子に告白されようとも桜の事が忘れられなくて断ってばかりだった

そうしてまたやってきた春

新しいクラスとなりそして隣の席になったのが凛だった

凛は桜にそっくりで海斗は好意を抱いていた

そんな海斗のことを凛も好きでいつ告白しようか迷っていたのだった

そして告白を告げた今 海斗の気持ちから素直な言葉が出た

「お前は・・・。お前は俺の目の前から消えたりなんかしないよな?」

「え?・・・うん。なんだかいまいちわからないけど消えたりなんかしないよ?」

「そうか・・・。俺でいいのなら付き合ってもいいぜ?」

「あ、ありがとうございます!」

そうして2人は寄り添い去年のころのように帰り道を歩き始めた

「ところで海斗さん。俺の目の前から消えないって・・・どういうことですか?」

「ん?あぁ・・・まだ誰にも話したことがなかったんだったな・・・」

海斗は去年のことをすべて凛に話した

「そうだったんですか・・・。私、その桜さんって人の分まで海斗君を愛します」

「はは、さっき付き合うって言ったばっかりなのに大胆な発言だな」

「だって、きっと桜さんもそう望んでると思いますもん」

「そうかも・・・な、まぁ・・・あいつもあっちで今頃桜でも見てんだろうな」

そうして新しい学校生活の幕が開くのだった

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