幻竜の羅刹

幻竜の羅刹

君と眺めた桜 15



紫は自分の行為を悔やんだ 戻らない時間 でも彼女は今霊として生きている

「自分の過ちに気づいてくれたのならいいんだ」海斗は続ける

「これからは人を苦しめるんじゃなくて幸運にしてやったらどうだ?」

「え?」

「たぶん今まで時を操ったり運命操ったりしたの俺だけじゃないんだろ?」

「う、うん・・・」

「今度はその罪の償いといっちゃなんだが・・・人を幸運にしてやったらどうだ?そのほうが彼だって喜ぶんじゃねぇのか?」

「そうね・・・人を幸運にするってのも悪くないわね」

「まず初めと言っちゃ何だけどその子、凛って言うんだっけ?」

「ああ、そうだよ」 横たわる凛の肌は冷たかった

「時を戻してあげるわ」

すると凛の上に時計のような青白いものが浮かび上がり秒針が動き出すと凛の体に吸い込まれるかのように入っていった

すると・・・

「はれ?私なにしてたの?」 凛が蘇った

「凛!!」 海斗は抱きしめ喜んだ 「本当によかった・・・よかった・・・」

「へ?!海斗?いったい何が?」

「ありがとう、ゆか・・・り?」 もうそこには紫はいなかった

そして時が動き出した

「ゆかり?だれそれ?」 凛が海斗の顔を覗き込んだ

「いや・・・なんでもねぇんだ」

「ふ~ん。じゃ、帰ろっか海斗」

「ああ、そうだな」 そうして2人は寄り添い家路を急いだ

「これからもお幸せにね2人さん。あなたたちのこと忘れないわよ」

紫時空の果てから2人を見守っていた 

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