幻竜の羅刹

幻竜の羅刹

クリスマスの夜 14



その時をきっかけに、帰り道なども聞いているためその帰り道をたどるように走った

息を切らしながらもとりあえず走った

なんでだよ…なんでこんな大切な日に限って…「くそっ!ついてねぇ!!」と呟くには少し大きめな声で言った

公園から咲夜の職場までは20分 咲夜は仕事をそろそろ終えてこちらへ向かうころだろう

現在の時刻は6時19分 あと5分間しか残されていなかった

やっとの思いで掴んだ咲夜との幸せの時間 それを今潰えることなんてできない

信号が赤に変わる 流星は息を整えながらも焦る気持ちを押さえることはできなかった

俺が幸せになっちゃ悪いのか?神様ってのはつくづく思うが意地悪だな と焦っているにもかかわらず苦笑した

信号が青になると共にダッシュする。周りの人の目など全く気にしない

今流星の頭の中にあるもの それは咲夜とこれから幸せに暮らしている未来予想図だった

1年前の今日誓ったよな 永遠の愛を誓うって どんなことがあっても愛する人を守るって!!と心の中で叫ぶ

現在の時刻6時13分 残り時間3分 咲夜が見当たらない

一体どこにいるのだろうとさらに焦る すると思い出した

ちょっとまてよ…そう言えば…公園に行くときはちょっと違う道を行くって言っていたはず…

「やべぇ!!」声を上げると違う方向へと走る

流星は咲夜を通り越していたのだ 咲夜を追い駆ける形に変わった

現在の時刻6時24分 残り時間は2分 見つからない 急いで探しているのに見つからない

足が悲鳴を上げていた 足が痛くてたまらない でも止まることを知らなかった

愛する人を守るため そして自分の能力によって助けられる命、それを救うため、足は止まらなかった

頬に一筋の涙が流れた もしかしたらもう無理なのかもしれないというあきらめの気持ちが心の中を渦巻いた

見つからない なんでだよ!と心の中で叫び、そしてその思いは涙に変わった

すれ違う人と肩がぶつかろうと気にしない 今流星には咲夜の姿しか浮かばなかった

そして6時25分 残り時間は後1分に迫った

足が痛い もう無理かもしれない 守れなかったらどうすればいいんだ といういろんな気持ちが入り混じる

それでも走りつづけた 全速力で…

時間が刻一刻と6時26分に迫っていくに連れて流星の心臓をしめつけていった

間に合ってくれ…咲夜が無事でいてくれ!!

6時25分30秒 のこり30秒 しかしまだ咲夜の姿は見えなかった…

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