幻竜の羅刹

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桜の姫君2



「幽々子お姉ちゃ~ん」と呼ばれ、幽々子は姿を現した

「あら、恵美ちゃんじゃない。今日はどうしたの?」とにっこり笑って答えた

「お母さんがね、幽々子お姉ちゃんのこと信じてくれないの。なんでなんだろ?」と聞いてきた

「う~ん、お母さんちょっと目が悪いのかもしれないわね~」と答えた

幽霊で、子供にしか見えないなどと答えると怯えてしまうかもしれないからだ

「そっか。ちゃんと姿が見えてなかったんだね!」 「多分そうだと思うわよ」

「今度のお花見の時にお姉ちゃんのことちゃんと教えてあげないと!」と笑顔の恵美

現在この桜の木は今にも咲きそうな蕾をたくさんつけている

「1週間後ってお母さんは言ってた」 「あ~お姉さん1週間後はここにいないんだ」と嘘をついた

「え~いつなら会えるの?」 「わかんないなぁ・・・」と迷うしぐさを見せる

「じゃぁ紹介できないな…」としょんぼりしている感じだった

「じゃぁまた今度ね」といってきたので「ええ、じゃ、また今度紹介してちょうだい」と言うと恵美は笑顔で「うん!」と答えた

「じゃあね、幽々子お姉ちゃん!」と笑顔で駆けていく恵美に幽々子は手を振った

「さすがに花見で紹介なんてされても見えないんだからまずいわよね」と呟いた

「はぁ…暇ねぇ、幽々子」と桜の木の上から声が聞こえた

「あら、紫。いつの間にそんな場所にいたの?」

「う~ん、いつだったかしら…あなたが手を振って見送ってるときかしらね」と答えた

「ついさっきじゃない」 「ところであの子だれ?」 「ちょっと前の夜に私の桜の木の前で泣いてた子」と答えると紫は笑った

「そんな子供に好かれちゃったってわけね?」 「多分ね」 「大変ねあなた」とまた笑っている

「まぁかわいいじゃない。ああいう女の子」 「そうかしら?私からしたら邪魔だけどね」

「ひどいわね…。ところで何しに来たのよ」 「桜はいつ頃咲くのかしらって見に来たのよ」

といって咲きそうな蕾を優しく手で包んだ

「もうすぐね…。咲くのが楽しみだわ」といって包んだ手を離すときれいに咲き誇っていた

「あんたの能力でもう全部咲かせることできるでしょ」 「え~、めんどくさいから嫌よ」

「ワガママでぐーたらなのは変わらないわね」 「変わって欲しいの?」 「別に」というと顔を見合わせて笑った

「じゃ、桜がきれいに咲いたらまた来るわね」 「うん、じゃね、紫」 「バイバイ幽々子」と言うと消えていった

「あ~ぁ、誰もいなくなっちゃったわね。暇だわぁ~」と桜の木に背中を預ける

すると今度は一人の男が3人の男に追われているのが見える

そしてちょうど桜の木の前でつかまった

「おいゴラァ!お前が俺達のバイクを倒したんだろうがぁ!」と怒鳴っている

「ち、違いますってば!風で倒れてその時たまたま僕が通りかかったからって僕のせいにしないでください!!」

「何だとゴラァ!なめんじゃねぇぞ!!」と今にも殴りかかりそうな姿を見て幽々子は言った

「さぁて…久々に遊びますか」とにやぁと笑うと掌から数匹の幻想的な色のした蝶が舞った

その蝶は不良3人組の周りをひらひらと舞う

「どっから沸いたんだ、こいつら」と蝶を一瞬気にしたがすぐに標的は男に変わった

「そんなことはどうでも良いんだ!おまえを殴らねぇと気がすまねぇ!」といいこぶしを作るとそのこぶしに蝶が止まる すると…

ドガァンと小さい爆発音と共に「うわぁ!!」という不良の声がする

男は恐る恐る目を開くと空を舞う蝶が次々に爆発していく

「うわぁ!逃げろ!」と走って逃げていく 幽々子はそんな男達の姿を見て、笑いながらもまた蝶を発生させて必要以上に追わせた

「た、助かった…。一体何なんだ?この蝶は」といい蝶に触れるとふっと消えた

「まぁとりあえず助かった…帰ろっと」というと男は急いで家に帰った

「やっぱりたまには遊ぶことも必要よね」と幽々子は笑った

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