うたよみひと

うたよみひと

昔の私 2003/06/16~



夢の話

大きな昔風の旅館に泊まるところから始まる
手入れの行き届いた庭
一部屋一部屋が 渡り廊下で続いていて
隣の部屋と適度な距離があるため
気兼ねする必要もなく
十二分に癒されて 
何気なく 仲居さんに
「この旅館は 建ってどれくらいになるのでしょう」
と尋ねると
「戦前ですから・・・元々は 軍人さんのお宅だったようですが」

この会話の後
がらりと場面が変わって
今まさに 戦犯として 絞首刑を待っている男が
自分の過去を静かに回想している様子に変わる

『暑いどこかアジアの小さな村
大きな湖のほとりに出来たその村の
唯一あるホテル
外国人のために 外国人が建てたそのホテルは
大きな噴水の回りに イギリス風の庭園がつくられており
フロントホールは 大理石でできている
戦争の前は 沢山の裕福な外国人が くつろいでいたであろうテラス
赤いじゅうたんを敷き詰めた廊下は
今や軍服の目がぎらぎらした男達が
まるでロボットのように 同じ動きで行き交う
パーティールームであったはずの広間は
軍の会議室と化していた
軍服ばかりのその部屋に 不釣合いな現地人とおもわれる親子が
テーブルの末席に居る
母親らしき女性は 無言でむしゃむしゃと 
おおよそ 食べきれないであろう料理をがっついている
娘なのであろうか 5歳くらいの幼女は その母親にぴったりと寄り添って
あたりを きょろきょろみまわしている
母親も娘も 身なりはかなり粗末で
体も痩せていた
どうやら 収入を得たいあまりに スパイ行為をしてきたらしい
彼女の情報は かなり確かなものらしい
検討した結果 この村ごと大量の爆弾を使って
攻めてくる敵を 湖に沈める事となった
会議は きわめて淡々と進められたが
内容的には 大量殺人である
目の前の幼子は たぶん 母親と一緒に今宵殺されてしまうであろう
準備が整い次第 村も湖の中に沈められてしまう
「正しい事なのだ」と何度も何度も自分自身に言い聞かせつつ
やるせない思いが募る
たまらなくなって 会議室を飛び出す
村を歩き回る
なにもしらない 多くの村人
暑さと ストレスで 気分がわるくなり
水を求めると 老婆は ニコニコとコーラの空き瓶に 水を入れて渡してくれた

あとは 曖昧でよく覚えていないが
ホテルのつくりの良さとか
女の子の薄茶色の髪とか
テーブルの模様 壁の色
コーラの空き瓶 等々
あまりにも鮮明で 目が覚めてもなにか 実際に体験してきたかのように思える

昨日見た夢である




「縁」2003/06/18<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<

普段 車生活をしている私も
極たまに 電車に乗る事が在る
長時間 電車に乗る場合は 大抵 1冊の本をバックに入れて乗る
よほど空いていない限り 人と人とが狭い空間で
個人を所有するのは なかなか難しい

私は 独りで乗る場合
1.寝てしまう 疲れているときは本当に熟睡してしまう(笑)
2.観察する  意外と面白い いろんな人がいる 風景が在る 
3.本を読む  ちょっとした単行本なら 他にする事も無いので 集中して読める

そうして 昨日は 田口ランディさんの本を手に乗った
平日の夜22時ほどの電車の中は 
かなり混雑していたが 始発駅ということもあり
席を確保する事が出来た(笑)
30分ほど経ったであろうか 
車内はかなり混雑してきて
隣に座る人と 否が応でも肩や足が 触れてしまうくらいである

ふと 私の目の端に 一匹の小さな蛾が映った
蛾は 立っている人の足の合間を 飛んだり止まったりしていたが
そのうち 私の隣に座る女性の足やら 
その女性の開いた本やらを うろちょろはじめる
女性が払うと 今度は私のほうへ 
私も無意識に払う (笑) また女性へ・・・
私と その女性は ほぼ同時に 『退治』を考えた

彼女は ハードカバーの本の間に止まった瞬間
本をぱたりと 閉じる
私は ほぼ同時にティッシュを取り出し
摘み取ろうと手を伸ばす
ゆっくりと開いたページ
すばやくティッシュで 包み込む
見事 蛾はティッシュの中へ
けれども 鱗粉が ページについてしまって・・・
「本、汚れてしまいましたね」
「大丈夫です ありがとう」
一言だけの会話の後
私も 彼女も 再び何事も無かったように 本へと目を落とした

がたごとと 軽く揺れる中 
緩やかな冷房と 沢山の人は 
なぜか 本へと集中を誘う
何駅か過ぎた後 
隣の女性は 大きな旅行鞄を手に立ち上がり
「ありがとう」
再びお礼の言葉を残して
人ごみの中 消えていった

ネットの中で 知り合った女性と
どことなく イメージの重なるその女性の読んでいた本は
誰の本だったのだろうか

人との『縁』をぼんやりと考えつつ 日記にしるす




「占うも・・・」2003/06/21<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<

「魔法の杖」という本を買った
占いの本である
yes か no で 答えられるような質問を念じて
ページを開くと その質問に対するメッセージが そのページに・・・
というものである

人間は暗示の動物だと 誰が言ったのだろうか
良いメッセージが 得られると
正直嬉しいものであるが 
「はぁ やっぱり駄目か・・・」とつぶやきたくなるような
メッセージもでたりする

そうして私は やはり人生をまよっているのである

鳴れぬ鈴 何故鳴れぬ鈴 鳴る為の 小さな小石 無くして鳴れぬ




「ワスレルワスレル」2003/06/23<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<

嫌な出来事があった
些細な事である
幾つもあった
取るに足りない日常である
幾度か他人に訴えてみた
ほとんど通じないし
疎まれる
そうしてそれらの嫌な事は
濁った水滴となり
私のコップに溜まっていく
私のコップは小さくて
あっという間に溢れそう
溜まった水を乾かしたくて
おまじないを繰り返す
「ワスレルワスレルワスレル」
今までだって
これからだって
そうしてコップを乾かして
なんとかどうにかやってきた




「真夜中のろーすとちきん」2003/06/27<<<<<<<<<<<<<<<<<<

倉庫で働いていて
ときたまではあるが、格安で冷凍食品を買えたりする
先日も ローストチキンの冷凍食品をかなり安い値段で買えた
あまり深く考えず 安いからとケースで注文したところ
その量の多さにあぜん。。。
冷凍庫には 収まりつきそうも無い
嫌な予感もあったので
もう一つの仕事先の 主婦の方々にメールを入れておいた
「今夜というか 深夜にローストチキンを売りに行きますが
どうでしょう?価格は○○○円です」という内容でいれておいたので
即電話をしたら皆欲しいとのこと
ほっ・・・これでなんとかなるぞ
しかし 夜23時過ぎに マンモス団地の真中に車を停め
そこに買い物袋を手にした主婦の方々が
鶏肉を買いに来る・・・
かなり あやしい(笑)
半分押し売り的に売りつけ
(儲けは0である)とにかく我が家の冷凍庫に収まってくれれば
それで良いのである
ケースで買った鶏肉は なんとか 半分に減り
それでも、我が家の冷凍庫と冷蔵庫は鶏肉屋状態
「東京電力のでんこちゃんに 詰めすぎですって 注意されそうだな(苦笑)」
翌日もご近所に売り歩き
冷蔵庫は まぁまぁの状態にまで落ち着いたのもつかの間
今夜は漬物をダンボールに入った状態で 頂いてしまった・・・
当面 私の食事は ローストチキンとこの白菜の漬物となりそうだ 




「ゆるやかな感電」2003/06/30<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<

リセットしたい気分の夜は
ステレオにヘッドホンを差し込んで
好きな音楽を聴こう
ボリュームをぎりぎりの大きさにセットしよう
電気を消して
床にぺったり座り込み
体の中に音を通す
耳から入った音は
脳を通して血管の中に流れ込む
赤血球や白血球に混ざって
手や足や内臓にまで流れゆく
リズムや振動や音は
私の体の中にある淀みをゆっくり押し出して
ゆっくりゆっくりゼロにする
プラスでもマイナスでもなく
ゆっくりゆっくりゼロになる
私のために歌われた歌じゃない
けれども私の耳や体は感じてる
ゆるやかな感電
あぁぁっああっあああぁぁぁぅっ




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