☆楽園☆~愛しき人へ~

葛藤



最初のデ-ト?っていうのかなぁ・・・?
顔合わせって言った方がいいのかも。
どんな女だろう。どんな男だろう。
きっとそういった気持ちで会ったんだと思う。

その時、向日葵が思ってる事を何故か素直に・・
全部話した。過去の恋愛も含め、今、十数年付き合う彼がいることも。
向日葵の性癖も全て彼に話した。
きっとこれで嫌われたらそれでいい・・・そう思って話してた。

きっと彼が前向きな性格に・・
今まで隠してきた心の中も全て話してたんだと思う。

それが返って・・
彼を悩ませてしまう原因になったのかな。
二度目のデ-トの時から・・彼は向日葵を抱けなくなった。
「どうしちゃったんだろう・・・」
そう思いながら・・彼のものを大きくしようとした。

「俺はいいよ」
そう言いながら向日葵を挿入なしでイカせてくれる。
そういうのが何度も続いた。
射精しなくても充分気持ちいいから・・という彼。
男は射精しなきゃ・・良くないだろうと思う向日葵。

彼が向日葵を受け入れる為の葛藤の時間だったのかも。
恋愛に臆病になってた向日葵にもその時間が必要だったのかも。

ある時、彼のものを大きくしようと一生懸命になってた向日葵に
彼は
「もう・・いいから・・・」と顔を上げさせた。
重い気持ちのまま別れ、それでも次に会う約束をする。
明日から休み、翌日からは友人数人と恒例の旅行に行くというその日、
今年最後のデ-トをした。

言葉には出さず・・お互いの中でこに日がダメなら・・と思い、会った。
彼にも忙しい仕事から解放される安堵感があっただろう。
向日葵は・・
このまま別れることになっても・・・。
そういう覚悟みたいなものがあった。

その日、やっと私たちは一つになれた。

(良かった。これで彼が私以外の人と出逢っても大丈夫だな)
そう考えてた。でも、その時間が
私たちの今があるんだと思う。

何処かで・・もう一度、この人に抱かれたい。
そう思ったんだろうな。
そして、
向日葵の心を開放してくれた時間なのかも。

年を越えた2002年1月早々に
今度会う約束をしてたから。


抱きたくても抱けない。
抱かれたくて抱いてもらえない。
そんな時間を過ごしてるのに・・何故か私たちは
旅行の予定を決めてた。




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