☆楽園☆~愛しき人へ~

言えない言葉




きっと彼はこのペ-ジを見たとき・・
向日葵の思ってた気持ち・・知ることになるだろう。




彼がいながら愛する人が現れた。
元彼は向日葵にとってかけがえのない存在だった。
どん底の向日葵に救いの手を差し伸べてくれた。
その想いとはまた別な感情。

二人とも向日葵には必要な存在だった。

彼はそれを承知して向日葵を受け入れてくれた。
その想い、きっと向日葵が理解出来ない程、彼の中では葛藤してたかも知れない。
だけど・・その時向日葵は

(これが私なんだ。。)

そう思ってたし、そう彼にも言ってた。


一人ぼっちが苦手な向日葵に
ありったけの・・想いを注ぎ込んでくれた彼。
忙しい合間にも連絡や逢う時間を作ってくれた。

彼に抱かれるたび、向日葵を抱きしめ
「愛してるよ、○○は?」と言う。

「うん。私も・・・」

その後続く言葉
「私も愛してる。大好きだよ」と言う言葉をのみこんだ。

もう一人彼がいて・・それでも愛してるし大好きになってたけど・・
その言葉を言うのは軽薄に感じ、言えなかった。

たった一言の
「愛してる」
その言葉を言えなかった。

喉まで出掛かってる言葉を閉ざす。
自分自身・・嘘っぽく思えて・・言えなかった。
彼が思うはずもないし・・・気にしないかも知れないけど・・
それでも
もう一人を愛し、その上、愛を感じてる。

「愛してるよ」と言って○○さん(元彼)にも同じこと言ってるんだろ、
そう思われるのがとっても嫌で
大切な言葉を言おうとしては・・・言えなかった。





ps。

今も・・彼は向日葵に
「愛してるよ、○○は?」と聞く。

今は素直に
「愛してるよ。。大好きだよ」と言える向日葵。


註:「向日葵」と入れたくなかったので○○の部分は本名の私の名前





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