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★ハリー・ポッターとアズカバンの囚人



まだ公開前なので、内容に関することや詳しいことは書きません。ただ、まずは一番のポイントは今回より監督が変わったということ。前回まで監督だったクリス・コロンバスは<ホーム・アローン>等に代表される、いわゆる子供向けの映画を撮るイメージが強い監督でした。しかし今回の監督は、実はよく知らないんだけど、メキシコ出身で、いわゆる青春映画を得意とする人だとか・・・。この人選は間違ってなかったと思います。作風はこれまでとはガラリと変わって、終始ダークな世界観でした。でも、それは子供から大人へと成長していく過程で、ハリーの心の葛藤と内面的な成長を描くというコンセプトと非常によくあっていてよかったと思います。いつまでも子供向け映画じゃ、観客も飽きてくると思うし・・・。だから、シリーズ開始当初から心配されていた、ハリー役のラドクリフ君が成長しているという点は、特に気にはならず、むしろ自然なかんじでした。

そして今回も、続々と新キャラクターやモンスター、魔法のアイテムなどが登場し、原作ファンも満足させてくれる程、映像はよかったです。ただ、物語の中心が、ハリーの過去と現在に重点をおかれていて(主人公だから当たり前だけど)、他のキャラの見せ場がこれまで以上に少なかった気がします。特に目立っていたのは、ハリーのよきパートナーであった、ハーマイオニーぐらいでしょうか。

あとひとつ気になったのが、ハリーのライバル、ドラコ・マルフォイの部下2人なんですが、今作の最初のシーンでは、これまでと同じ、あの2人だったんだけど、なぜかそのうちの1人が、途中から別の人に代わってました・・・。あの曙似の太めの少年に何があったのか?気になって映画に集中できませんでした。あと代わったと言えば、ダンブルドア校長役の人も・・・やはりイメージが違いましたね。最初からこの人だったら気にはならないけど、これまでの人があの人だっただけに違和感が・・・校長はハリー達に見方してくれる重要な役どころだから・・・。本当に惜しい人を亡くしたものだと思いました。

そして、最後に、これは前回も感じたことですが、やはりあの原作と比較すると、省略しすぎです。上映時間は2時間30分だったけど、<ロード・オブ・ザ・リング>の例もあることだし、せめて3時間、もしくは3時間30分にしてもいいのでは?と思います。ちなみに原作の第4作目は、単純にページ数だけ見ても、これまでの倍あります。もしかしたら、次回からは分割されるのかもしれませんね。・・・というかそうであって欲しいです。もはやあの壮大な物語を2時間30分の枠に無理に収めることは不可能だと思います。今回は前作以上に、この映画の時間枠の限界を感じました。原作<アズカバンの囚人>は個人的にはシリーズ中、一番好きな作品だっです、それだけにかなり期待尾して、わざわざ初日に見に行ったのに・・・残念でした。

最後に、エンドロール直前のハリーの顔が面白かったです。そしてエンドロールもちょっと趣向をこらした、これまでとは一味違ったかんじでした。しかし、長い!前作ではエンドロールの後に、おまけ映像があったから、今回もあるのかなと思って、どんどん人が席を立つ中で、「この人たちは何も知らずに途中で帰ってバカだな~」と思って、我慢して見てたら、結局最後に何もありませんでした。バカなのは自分たちの方でした。

そして帰りの車の中で、弟とハリポタについてかなりマニアックな会話を交わしながら無事帰宅しました。弟は原作を2、3回読んでいるだけに、本当に詳しい!おかげでわからなかったことや気になった疑問点など、すべてに答えてくれて、すっきりしました。さすが!
【この作品の自己満足度】★★★★★★★☆☆☆/7点
【この作品の弟の満足度】★★★★★★★☆☆☆+/6.5点

本日帰宅しましたが、入院中にあまりにも暇だったため、病室で『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』原作を再読。テーマは『ハリーポッター映画派、それとも本派?』ですが、言うまでもなく本派でしょう! 映画は本のダイジェスト版みたいなかんじだし、映画派の人なんているのか?

映画を見た後の日記では、これから見る人にとってつまらないだろうから、内容についてもほとんど触れてないし、批判的なことも極力抑えてますが、もういいでしょう。ということで、今日は映画と本に対する本音を・・・。まず原作なんですが、これは個人的には、現在発表されている4作品の中で一番好きです。・・・それだけに映画の完成度は・・・本当に期待外れで失望させられました。1つの映画としては充分面白いけど、あの壮大なスケールの原作が、これだけ縮小されてしまったことが残念でした。原作ファンとして映画に取り入れて欲しかったシーンを、ランキングにして挙げてみました。

1.ブラック、ルーピン、ピーター、そしてハリーの父ジェームズ+スネイプの大人たちの過去のエピソードが全く描かれていない。
まず、本作のキーパーソンでもある、脱獄囚のシリウス・ブラックだけど、映画ではインパクトがなかった。原作では、過去に12人の人間とピーターを殺害した疑惑があるし、ナイフを持ってグリフィンドール寮に侵入するシーンもあって、もっと凶悪なイメージだった。最初にこれらのエピーソードを入れれば、「ブラック=凶悪」というイメージができてもっと面白くなったと思う。そして、ルーピン先生が人狼だったというエピソードに関しても伏線がほとんど省略されていて、説明不足。原作では満月の周期にあわせて病気になる、などの伏線があった。同じくピーターが、ネズミ(ロンのペット)に変身していたことに関しても、伏線が少ない。映画では地図に名前が出るシーンがあったが・・・。そして見せ場であるはずの、この3人が登場する最後のシーンでは、過去の状況説明が一切ナシ。原作ではかなり長々と続くシーンだったのに・・・。さらにスネイプの過去も明らかになるけど、それも省略されてましたね。スネイプはなぜあんなにハリーを嫌うのか?その理由が明らかになるのに・・・映画では単なる意地悪教師に成り下がってました。過去のエピソードをもっと上手く取り入れていれば、より深みのある作品になったと思います。ハリーもいいけど、そのハリーの過去にも繋がるだけに、このシーンが外せないでしょう・・・。

2.クィデッチのシーンが大幅に省略されていた。
これはどうでもいいと言ってしまえば、それまでだけど・・・。原作ではハッフルパフ戦で大敗→レイブンクロー戦勝利、そして宿敵スリザリンに勝って優勝するという感動的な内容。またその流れの中でハッフルパプのチームのキャプテン、セドリック君(次作では大変なことになってしまう重要なキャラ)、ハリーの初恋の相手、東洋系美女のチョウ・チャン(映画でも次作では登場決定)などが登場するんですが・・・これもなかったですね・・・。さらにこの優勝の原動力となったのが、ハリーの新しいホウキの「炎の雷/ファイアボルト」という最高級のホウキなんですが、これも見たかった。そしてこのホウキがブラックからハリーに送られてくるんだけど、それをめぐって、ハリー&ロンとハーマイオニーがケンカしたり、いろいろなエピソードがあったんだけど、それらも一切ナシでしたね・・・。

3.ハーマイオニーの登場シーンが少ない!
これは単なるエマ・ワトソンファンの叫びなんですが・・・【笑】映画でも登場したタイムスリップできるペンダントですが、最後はこれを使って、無事事件を解決しました。ちなみにこのアイテムは悪用してはダメなので、真面目なハーマイオニーに特別に与えられたものです。彼女はこれを使って、同時に3つの授業を受けるというとんでもない優等生ぶりを発揮。自分ならありえないですね。原作では、ハーマイオニーが謎の行動をとっていること、そしてハードなスケジュールに煮詰まって、ロンとケンカしていしまい・・・と、最後のアイテムを披露するまでにさまざまな伏線があったんだけど・・・それがなかったのが残念。いきなりあんなアイテムだされてもねぇ・・・。映画しか見てない人はよくわからなかったんじゃないでしょうか?

・・・ということで、まだまだ細かいことを言うといろいろあるけど、あまり語りすぎると、ポッタリアン疑惑がかけられそうなので(←もう充分!?)この辺でやめときます。
次作『炎のコブレット』は、原作だけを見ると、これまでの2倍!さらにハリーの宿敵、ヴォルデモードが徐々に力を取り戻し、ついに犠牲者が出たり、ますますダークな内容になってきます。今作でも、ハリーが両親が殺される直前の風景を何度も夢に見て悩まされたり、ダークなシーンはあったんですが、映画ではカットされてました。そういう暗いシーンこそ、ハリーの運命を象徴するものだと思うし、いつまでも子供向け映画では面白くない。今回の映画は、ナイトバスのシーンや、バックビーグ(ペガサスみたいなやつ)に乗るシーン等、原作にはない長~いシーンになってたけど、あんなのはいりません! ハリーの内面的な心の成長も描いて、今後はもう少し大人向けの内容でいってほしいです。ハリーもいつまでも子供じゃないわけだし・・・。次作に期待です!!!

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