のんびりごまっちょ♪ ほのぼの育児日記

ごまっこ♪の誕生


生まれてきてくれてありがとう 1

15時32分、女児出産。だが産声が聞こえず・・・

「赤ちゃんの泣き声がしない・・・」

不安でいっぱいになり涙がでてきた・・・

「今、飲み込んだ羊水を出してるから」

と助産婦さんと看護婦さんが言う。
どのくらい経ったのだろうか・・・産まれてすぐに
小児科の先生がバタバタと分娩室に入ってきて
機械の音が聞こえてきて、何かをしていた・・・
しばらくしてかすかな泣き声がした。

『よかった・・・生きてた・・・』

そう思ったのもつかの間、小児科の先生が
赤ちゃんを連れて分娩台の上にいる私の元へきた。
その赤ちゃんの口には呼吸器がつけられていた・・・
小児科の先生が説明をしてくれているけど全く耳に入らず・・・

『何が起こっているの!?どこへ連れて行くの!?』

頭の中が混乱の中、赤ちゃんは集中治療室へ連れて行かれた。
胎盤をだし、切ったところを縫ってもらって旦那さんのいるところへ。
旦那さんは優しい笑顔で私の手を握ってくれた。


生まれてきてくれてありがとう 2

旦那さんと2時間ほど話したあと病室へ戻る。
戻る前に旦那さんが集中治療室のほうへ呼ばれて行った。
どういうことなのか頭の中が混乱して不安だったので、
落ち着かないまま2時間近く時間が流れた・・・

旦那さんが病室へ来て私に説明をしてくれた。
どうやら肺出血を起こしたということ。
主治医の先生からもらった書類を見ると・・・

『肺出血・仮死状態で出産』

「えっ!?赤ちゃんは無事なの!?どういうことなの!?」

また涙があふれて不安になってしまった・・・

「大丈夫だから。赤ちゃんはがんばってるから。」

と旦那さんが言った。赤ちゃんの小さな手を触ったらしい。
力強く旦那さんの指を握り返したと教えてくれた。


生まれてきてくれてありがとう 3

食事をして2時間後、看護婦さんから許可が下りて
旦那さんと集中治療室へ赤ちゃんに会いに行った。
保育器の中で管を通され、点滴や機械をつけられてる
赤ちゃんがいた。涙がでそうになってしまった・・・

『よかった・・・生きてる・・・
ごめんね。元気に産んであげられなくて・・・』

そんな風に思いながら保育器の中に手を入れると
赤ちゃんは私の指を強く握り返してくれた。



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