GONねえさんの部屋

GONねえさんの部屋

~長男の場合(出産編)



~ 自宅出産(長男の場合/出産編) ~


お風呂に入ると、痛みはかなり楽になった。

暖かいお湯の中は、リラックスできたし、
浮力のせいか、痛みも逃しやすい。

しかーーーし、だんだんと痛みの波は、 【津波級】になってきた。(T_T)


陣痛といっても、ず~~っと痛いわけではない。
(お産の経験がある方はご存じでしょうが…)

痛くないときと、痛いときが、果てしなく交互に繰り返されるのだ。

お風呂に入って、2時間ほどすると、痛みも一気に上り調子になった。

触診してみると、赤ん坊の頭が、かなり下りてきているのが分かる。

痛みがいったん引いて、フーッと脱力したのも束の間、
またすぐに次の波の予感が………。

ああ~~、来る、来る、助けて~~(泣) 、 という感じである。

もうその頃になると、バスタブのふちを掴んで、思いきり、いきんでしまった私。

果たして、ここでいきんでいいのかは、わからなかったが、
そうせずにはいられない感じだった。

全身がブルブル細かく震える。

私は、自分がまるで「馬になったよう…」と感じていた。
(なぜか馬の出産を連想)

「私って、生き物なんだ…」と変に感心したりして…。

でも正直なところ、あまりにもしんどかったので、
「100万出してもいいから、お腹を切って(赤ん坊を)出してくれ~~~」
と泣きを入れたいほどでした~。(恥)

しかし、いったん始まってしまったお産は、絶対止まらないのね。(T_T)


満潮の時間が過ぎても、一向に産まれる気配はなく、
赤ん坊の頭が出かかっている状態が続く。

窒息してしまうのではないか…
と心配する余裕もなく、やがて思わず声が出てしまいそうなくらいの
激しい痛みが襲ってきた。

お風呂場はアパートの廊下に面していたので、
「行ってきま~す。」
というのんびりした声(?)も聞こえたりして、
私は何だか場違いな孤独感を感じずにはいられなかった。

そうこうするうちに、いきなり、
今までとは明らかに違う、激痛の波が押し寄せてきた。

ぎょえぇぇぇぇ~~~。

何回か、その痛みをやりすごした後、
ふと顔を上げると、お風呂のお湯は 真っ赤 になっており、
(大出血したらしい)
私の隣に、何かがプカプカ浮いていた。


何だろう?

疲労でボーッとした頭から、ハッと我にかえり、その物体を取り上げると


【目をパッチリ開けた小さな赤ん坊】  であった。


感動というより、不思議な感覚に襲われる。


あれー、やっと出てきたんだ~。


朝8時半。

お風呂に入ってから5時間が過ぎていた。


(続く)





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