悲劇を遠ざける!多角的護身術のススメ

悲劇を遠ざける!多角的護身術のススメ

護身術とは何か

護身術とは何か

 護身術ってどんなものでしょう。さまざまな答えがありえると思いますが、とりあえず身を護る術でしょう(笑)では一体何から身を護るのか?狭い定義の護身術においては、それは暴力犯罪から、です。
 恐喝、強盗、痴漢やレイプ魔、通り魔といった、直接私たちの身体に危害を加えてくる犯罪者に対処し、事なきを得ようというのが狭義の護身術です。

 ではもっと広い範囲で考えると・・何から身を護るのでしょう。それは「私たちの身体、財産に危害を加えるもの全て」からです。つまり直接私たちの目の前に現れて悪さをする犯罪者のみならず、空き巣や知能犯、はたまた犯罪とは関係ない事故、野生動物、天災、病気から身を護ろうとする試み全てが護身術と言えるでしょう。

 しかし、そこまで範囲を広げてしまうと学ぶべきジャンルは膨大となり、とても一人でカバーできるものではありませんし、収拾がつかなくなってしまいます。やはり護身術の主目的としては「犯罪の被害から身体、財産を護る」という事が軸になってきます。

 では犯罪の被害に遭わないために、何ができるでしょうか。私はそのための護身術は2つの柱でできていると思います。その2つとは防犯と護身武術です。

 防犯は読んで字の如く、普段の生活の段階から予防的に手を打っておくことです。まず防犯のための知識を収集します。どのような犯罪が起きているのか、どのような手口で近づいてくるのか、防ぐ為にはどうすればいいのかを知り、そして実際に危険な場所、時間帯に近づかない。防犯アラームを持ち歩くようにする。自宅のセキュリティレベルを上げていく。などの防犯対策を行います。

 もう一つが護身武術です。防犯対策を行う事で犯罪者と遭遇する機会はかなり減ります。しかしそれでもゼロになるとは言えません。犯罪者に襲われてしまったら、黙ってやられるわけにはいかないでしょう。相手の攻撃を防ぎ、こちらも犯罪者の急所を攻撃するなどしてひるませ、隙をついて逃げなければなりません。その技術が護身武術なのです。

 つまり護身術は防犯と護身武術の2つによって成り立ち、よく一般の人が考えている「護身術って、あの胸ぐらをつかまれたときにどう反撃するかとかの・・」は護身 術であって、護身術の中の1部分でしかないわけです。

 では防犯と護身武術どちらが重要なのでしょうか?それは防犯のほうです。防犯を全くせずして人を殺傷する技術のみを鍛え、この技術を使うチャンスが早く来ないかな、などと思っている輩は護身術家ではなくケンカ屋だと思います。
 武術など全くやらなくても、防犯に関する知識を集め、防犯対策を行う事で護身は可能です。

 もちろん、護身武術も非常に有用だとは思います。目の前に迫る暴力犯罪者には、もはや法律も警察も通用しません。対処するために頼れるのはやはり武術の実力でしょう。

 いかがでしょうか。少しは護身術というものの輪郭が見えてきたのではないでしょうか?しかし、護身術はやったからといって完全に、絶対に、犯罪の被害に遭わないという事ではありません。数%でも犯罪の被害に遭う確率を減らそう、被害に遭ったとしても最小限に食い止めよう、そういう試みなのです。
 そういった試みに意味がある、やってみようと思えるなら、あなたはもう護身術家かもしれません。




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