『森野福朗日記』~We are the MUSIC-MAKERS~

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Ravel「ボレロ」



共通鑑賞教材の制限が無くなってから、音楽科として困った。教員が選ぶ教材が、もしかすると生徒の感性を大きく左右していくかもしれない。まして私のように「変わったもの好き」だと尚更である。

オーケストラの編成を教えるのだが、ここに書くまでもなくオーケストラの編成はその時代・演奏曲目によって大きく違ってくる。「ピアノはオーケストラの楽器には含まれない」。おおまかに言えば○だが、バロック時代の通奏低音、近現代曲での使用など例外がたくさんある。どう割り切ればいいのか?

ともかく色々な楽器の演奏する様を見せられるので、ラヴェルの「ボレロ」は毎年見せている。メロディがほぼ2つしかないこと。スネアドラムが15分近く同じリズムを叩きまくること。ひたすらクレッシェンドの一方通行。でも楽器の組み合わせによって、瞬間瞬間のサウンドが変わってくる。本当にラヴェルのオーケストレーションは素晴らしいと思う。

●FRENCH NIGHT(フレンチナイト)●
 Summer Concert / Waldbuhne 1992

ベルリン・フィルが毎年夏にベルリンのヴァルトビューネで行なっている野外コンサートの模様である。他にもヴァルトビューネのコンサートはDVDが発売されているが興味深いものが多い。

このDVDではフランス人の指揮者ジョルジュ・プレートルが世界最高峰のオーケストラとも言えるベルリン・フィルを「自由奔放」に振っている。各楽器の奏者の様子はもちろん、プレートルの「拍数を伝えるだけに留まらない表情豊かな指揮」が生徒の笑いを呼ぶ。ホールでの堅苦しい様子とは違い、聴衆も食べ、飲み、笑いながら「音楽を楽しんでいる」様子が映像から伝わってくる。

Bizet「カルメン組曲」やRavel「左手の為のピアノ協奏曲」なども収録されているので、なかなか充実した一枚だと思う。

発売元:パイオニアLDC株式会社

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