「静かな生活 息もたえだえ」とは、なんともお茶目かつ切実な・・

 現実世界での情熱的な人というのは・・なんとも困りものですね・・

 情熱的でありたいとは 思うんですけどねぇ・・

  (2007.02.03 00:43:04)

2007.01.27
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
今週は、重松清の小説 「哀愁的東京」 を読んで、気分がちょっと哀愁しております。

「哀愁的東京」は、絵本を描けなくなった絵本作家が、副業であるルポライターとして、盛りを過ぎた人たち(ITビジネスの若手経営者、アイドル歌手、作曲家、SM嬢 etc)と仕事上の出会いを重ねることで、自分を取り戻していく話です。

出会う人達は、一様に嫌なヤツで、例え身過ぎ世過ぎと思っても、そのわがまま振りに、主人公はウンザリさせられます。ところが、あるとき、彼らの生の部分に触れて、その満身創痍の生き方に、ちょっと共鳴させられてしまう・・・

まあ、ありがちといえば、ありがちなストーリーですが、重松さんのフリー・ライターとしての経歴(「週刊女性自身」の「シリーズ人間」なんかを書いてたゴーストの帝王"田村章"は、彼のペンネームのひとつ)に裏打ちされたと思われる話は、細部の描写がリアルで、やっぱり楽しめます。


え~、実は、この本を読みながら、私の周囲にも、登場人物にまったくヒケをとらないキョーレツな人がいたことを思い出しました。

かつての上司Uさんは、仕事もバリバリこなす有能な方ですが、なんといっても、その本領を発揮するのは、アフター5の方で、飲み屋のオネーチャンを、片っ端から口説きまくっていました。

以前に書いたかも知れませんが、 「飲み屋のオネーチャンを確実に口説く方法」 とゆーのは、このUさんの発明です。



 2.すぐに外から女性にTELをして、財布を見つけてもらう。
  「明日、必ず取りに行くから・・・」と預かってもらうようにお願いする。

 3.翌日、店に行き、女性に対して、大袈裟な謝意を表わす。
  「貴女は、命の恩人です。ぜひ、お礼をさせてください!」と終店後の約束を取り付ける。





また、Uさんには、この財布の代わりに、職場の部下も、色々と手伝わされたものでした。

飲み屋に付き合うのは当り前で、仕事中にラブレターの代筆をさせられたり、オネーチャンの引越しでトラックの運転をさせたり、タイヘンでした。

え~、代筆したのは私です。 いや、でもね、なにしろ、頼み方が上手いのよ!

まず、昼食のとき、食欲がないと言うので、心配して聞くと、なかなか理由を言わない。
しつこく聞くと、実は、ある女性を好きになり、仕事も手につかないくらい辛いと言う。

ここで部下の私に、どうしたらいいか?と聞くんですね。つい、「手紙でも書いたら・・・」なんて言うと、「あっ、ナイス・アイディア!さすがは、愚すんちゃん!でもさあ、なんて書いたらいいかね?」ときて、私の報告書の文章を誉めてから、「書いてくんない?」 「はい」なんてことになっちゃう。(笑)


こんな調子のいいUさんでしたが、飲み屋のオネーチャンから、店のお客さんに、「俺の女に何をする!」といって暴れて困ると、真顔でグチられたことがありました。

いつの間にか、好きな相手が変わってしまうけど、どうも、その瞬間は、暴れるほど、真剣らしいことを知って、余りの業の深さに驚きました。


バブルの弾けた90年代初めの頃、Uさんは、職場に来たアルバイトの女の子と同棲を始めて、ついに家族を捨て、火宅の人になってしまいました。いずれ、熱が冷めて、元のさやに戻るだろうとゆー、周囲の大方の予想に反して、今でも、ふたりで暮らしているようです。


以前、Uさんに出した年賀状に、「大江健三郎の 『静かな生活』 を例に出して、最近は、平穏な生活に憧れるようになりました」と近状を書き送ったことがありました。



Uさんにとって、果たして何が"静かな生活"なのか、何を称して"静かな生活"なのか、いまだに合点がいきません。

でも、Uさんから今年着た年賀状には、 「静かな生活、息もたえだえ」 とあって、新年早々、笑わせて頂きました。













お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.01.28 20:17:24
コメント(5) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:哀愁的 静かな生活(01/27)  
chocoto  さん
 小説のキャラも顔負けな方ですねぇ
 でもそれだけバイタリティがある人というのは少し羨ましい気もします。
 仕事もできそうだし・・・
 でも自分の旦那さんがそのタイプだったらイヤですっっ かなり迷惑ですよねぇ飽きはしないだろうけど
 憎めない方なんでしょうけどね(笑) (2007.01.28 17:31:01)

Re:哀愁的 静かな生活(01/27)  
ふわり0208  さん
ホントすごい方ですね。
業かあ。ここ一ヶ月で随分その言葉を使った気が。年末狂っていたしなあ。
夫だったら大変かもしれないけど、でも、結婚した相手の方ともそういう激しい恋の末だったのでしょうから、仕方ないかもしれませんね。
恋愛は衝動的だけど おつき合いや結婚はまったく違って別の次元なんだろうなと最近よく思います。
その方のお話、ぜひ小説に!もっと読みたいです。 (2007.01.28 21:11:22)

読みたい本  
山羊0707  さん
ある人に指摘されておーーっと

氷川清話 勝海舟

今、一番読んでみたい本です、
(2007.01.30 00:25:44)

Re:哀愁的 静かな生活(01/27)  
mino70  さん

まとめてお返事させていただきます  
愚すん  さん
chocotoさんへ、
奥さんは、バリバリのキャリア、信心深いクリスチャン、なんとも魅力的な方でした。
いろんな夫婦があるもんだなあ~と思いました。

ふわりさんへ、
学生結婚だったらしいです。
ホント、サイノーがあったら、小説が書けそうですね。

山羊さんへ、
氷川清話、面白そうですね。
行政改革を語って、「改革者が自分を改革していることを見せるのが一番の行革なんだ」なんて言ってるんですね。かっこいいなあ~

minoさんへ、
情熱的であることの、はた迷惑・・・
昔、植草甚一さんが亡くなったとき、勝手な人でねえ~と語った奥さんの話が忘れられません。
情熱的に生きたいと思うけど・・・いやはや、なんとも、難しいことです。

(2007.02.11 11:42:43)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: