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こんにちは。今日は珍しく、訪問診療の勤務です。健診や問診と違い、訪問診療は個別性が高く・裁量が大きいですから、結構新鮮です。常勤に疲れた多忙な外来の開業は嫌だフリーランス医ではつまらないそんなワガママなあなたに答えられるの分野ですね。ただ、訪問診療を一人で開業するとやりがいがある反面、勤務医時代よりもキツイ24時間オンコール状態が続くことになります。また、あらぬ逆恨みから不幸な結果になった痛ましい事件もありました。開業、という目線で考えるとアパートや自宅の1室でも開業できてしまうほど、設備投資が小さくて済むこともおもしろい特徴ですよね。地域包括ケア構想のもと、国は病院から在宅へと誘導しています。病院やクリニックが儲かりにくく、在宅診療やオンラインを徐々に手厚く、しようという姿勢は診療報酬改定から明らかですよね。地方ではまだまだ訪問診療に特化した診療所は少ないのが現状です。国策という大きな波に乗っておく、地方で早くブルーオーションに繰り出す、というのもとても賢い選択だと思います。じゃねっ
2022.08.20
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こんにちはペドです。医師のキャリア中断について、考えてみましょう。ランキングボタンをポチっとお願いします。ブログ継続のモチベーションになります。twitterやってます。近年のSNSの広まりもあってか、医師キャリア中断は早い方がよいという主張が目に付きます。なるほど、と思う部分も多くあるでしょう。でも、冷静によく考えてみて下さい。きちんとデメリットにも触れられていますか?そして、それらの発信が最終的に行きつく先はどこですか?twitterでも、ブログでも、なんでもいいです。早期キャリア中断のメリットデメリットを考えてみます。早期ドロップアウトのメリット若いうちから自分の時間を確保できる。私生活が充実する。医業以外でのキャリアアップに時間を使える。たくさん稼げる。ですね。早期ドロップアウトのデメリット医師としてのキャリアアップができない。専門医がとれない。専門的な知識や技術が身につかない。本当に医業以外で稼げる?というところでしょう。早期ドロップアウトのメリット早期から自分の時間を確保できる。私生活が充実する。若いうちから自分の時間を確保できること、それはそれは素晴らしいことです。家族や友人、パートナーとの時間を十分とり、充実した私生活を送れます。この点では、私も随分恩恵にあずかっています。医業以外でのキャリアアップに時間を使える。これも正解です。生まれた自分時間を有効活用できれば、知識・経験・人脈ともに無限大です。有効活用できれば。たくさん稼げる。これもある程度正解です。毎日定期非常勤やスポット、当直を入れることで、普通の勤務医以上の収入を得られます。その生活を続けることができれば。医業以外のスキルやビジネスを確立し、大きな収入を得られる人もいるでしょう。結果が出せれば。注意喚起上記メリットに、いちいち「ただし」を入れてしまいました。実際にフリーランスとなって感じます。これらの全てが真実ではないということを。つまり、ネットで目にする早期ドロップアウト推奨論に気軽に乗ることには、大きなリスクがある。ということを伝えたいのです。早期ドロップアウト論者は、なぜ発信を続けるのでしょうか?それはやはり、お金になるから、です。記事が長くなりますので、早期ドロップアウトのデメリット、発信者がドロップアウトを推奨する目的、については、次の記事で書いていきます。そう、私はどちらかというと、あまりにも早期のドロップアウトには反対なのです。よろしければ今後もお付き合いください(^^
2022.06.09
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こんにちはペドです。今回はやりがいシリーズ最後の記事です。前編はこちら中編はこちらランキングボタンをポチっとお願いします。ブログ継続のモチベーションになります。twitterやってます。これまでの話は要するに、勤務医ってやりがいはあるけどやっぱり大変だよねということです。一方フリーランスはどうでしょうか。仕事内容や量はコントロールしやすく、自由時間は圧倒的に増えます。そもそも私が勤務医を辞めたのは、時間が一番の理由でした。過去記事それでは、フリーランス医にはやりがいはあるのでしょうか?やりがいは、特にありません。というと言い過ぎですが、やりがいが生まれいにくいことは間違いありません。その理由は下記と考えます。業務に連続性がないスキルアップを実感できない自分だからこそできる仕事ではない頼りにされることがないでは、フリーランスがやりがいを感じる瞬間は?上記の裏返しがあればよいわけです。業務に連続性がある成長を実感できる自分だからこそできる仕事頼りにされる自分を実感できるそれでは各フリーランス業務を考察します。完全な独断です。悪しからず。健診 すべて✖ワクチン問診 すべて✖美容問診 すべて✖内視鏡 ①✖、②〇、③〇、④〇手術支援 ①✖、②〇、③〇、④〇当直 ①✖、②〇、③△、④△読影 ①✖、②〇、③△、④△麻酔 ①✖、②〇、③〇、④〇透析 ①〇、②△、③〇、④〇専門外来 ①〇、②△、③△、④〇いかがでしょうか。専門性が低い業務ほどやりがいを感じる機会は少ないことにはある程度納得してもらえると思います。医師免許さえあれば、だれでもできる。その場限りのやりとりで、特別なスキルは不要。この業務の繰り返しは、達成感や自己肯定感が生まれにくくなかなか辛いですよね。医業以外にも熱中できる何か、語り合える知人、がないとメンタル厳しそうです。かくいう私も、今は駆け出しのフリーランスです。初学者には思い至らぬようなやりがいポイントもあるはずです。あ、先日の健診バイトで、自覚のない頸部リンパ節腫大を見つけました。絶対病院行け!と強く伝えました。やりがいポイントだったかもしれません。いや、違うか。よろしければ今後もお付き合いください(^^
2022.05.19
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こんにちはペドです。今回もやりがいについて、続編です。前編はこちらランキングボタンをポチっとお願いします。ブログ継続のモチベーションになります。twitterやってます。どんな仕事にもやりがいを感じるシーンがありますね。勤務医にも当然に、その瞬間はあります。中でも外科医がやりがいを感じる瞬間を具体的に書いてみます。手術を完遂した時手技が新たにできるようになった時担当患者が元気になった時患者や家族に感謝された時誰かに頼られ、それに応えられた時自分に酔っている時論文がアクセプトされた時資格をとれた時(番外編)上手く着地してもらえた時といったところでしょうか。手術を完遂した時外科医ならまずはこれでしょう。駆出し外科医にとって、最初の数年は苦労の連続です。どの科であってもそれなりの苦労はありますが、特に消化器外科は、そもそも業務量が多い緊急案件が多い生死に関わる重症患者が多い夜間・休日の対応が多い体育会系上司が多いなどから体力的にも精神的にもハードだと言えます。実際とてもハードでした(辞めた人間の戯言)。ただ、手術自体は他では決して経験できない、とてもエキサイティングな仕事です。難しい手術の前日は、なんとなくの張りつめた状態で、シミュレーションを続ける自分があります。手術当日は緊張感を持ちながら、患者の体を刻み、手術前よりよい状態にして手術を終えます。この一連の作業を自分の力で達成・完遂できた瞬間は、本当に強い達成感を感じます。どんなに日常業務が体力的精神的に辛くとも、この瞬間は外科医サイコー!と感じます。そして、次の瞬間から、辛い日常業務に戻ります。外科医サイコー!外科医サイコ!外科医psycho?手技が新たにできるようになった時外科以外でも、処置をともなう科も同様ですね。消化器内科、循環器内科、泌尿器科、産婦人科など。できなかった内視鏡ができるようになった刺しものがうまくなった一人でお産がとれるようになったなどなど医師に限らず、自分の成長を実感できる過程は、やりがいを感じる瞬間ですよね。担当患者が元気になった時患者や家族に感謝された時担当患者を持つ多くの診療科では、治療の結果状態がよくなり、感謝されるシーンがありますね。これは医療の原点だと思います。一方で、その逆のケースも有るわけで、これがまた大変なストレスを伴います。でも生きるか死ぬかの境にいた患者の顔を外来で見ると、本当によかった、と実感するものです。誰かに頼られ、それに応えられた時自分に酔っている時これも自己肯定感が高まる典型的瞬間ですね。自分がいないと成立しない手術を、涼しい顔で華麗にこなす。オレ、最高にかっこよくね?と自己陶酔の世界に浸る。この瞬間は最高です。と、こうありたいものですが、実際は勘違いであることが少なくなく(涙)、そして大体の場合は、必至こいています(汗)。誰かが自分を必要とし、実際それに応える実力がある、という実感は、自分の存在価値を分かりやすく感じ、依頼にもやりがいをもって取り組めますね。論文がアクセプトされた時これは研究結果や症例報告など、努力が報われた・認められたという承認欲求が満たされた時です。全世界に自分の存在を示すことができ、その価値に客観的な太鼓判をもらえた、そしてその成果は論文として未来永劫存在し続ける、という喜びです。そしてまた辛い辛いデータ集めの旅に繰り出すわけです。変な話ですが、医師の能力がどんなに高くとも現役を引退すれば、それまでです。自分の臨床・研究の成果を後世に残すとしたら、究極の形、論文として世に残すしかありません。そしてそれが誰かの治療の一助にすらなりえる訳です。研究や論文執筆にひたすら打ち込む医師のやりがいはここでしょう。この世界にどっぷりハマる医師がいることもよく理解できます。そして一方で、ハマりすぎていると思える医師をたくさん見てきたことも申し添えなければなりません。資格をとれた時外科専門医や内科専門医、整形外科専門医、眼科専門医、病理専門医などその科のベースとなる基幹学会専門医は最低限とっておきなはれ、というのが私のスタンスです。資格についての過去記事もう専門医は不要? フリーランス医の場合そして基幹学会専門医取得後には中には取得難易度の高い資格が存在します。これが取れた時は、本当にうれしく、今までの努力が報われた、やってきてよかった、と感じるものです。ちなみに私が一番それを感じたのは、内視鏡外科技術認定医を取得した時です。フリーランス医師を念頭に考えると、ここまでの資格は必須ではないと思いますが、資格は時に強力な武器になります。実際私も資格をフル活用して、効率よく働けていると実感しています。なんぼあっても困らない専門医・指導医・認定医(番外編)上手く着地してもらえた時おそらく意味不明だと思います。つまりは、担当患者に”よい最期”を迎えてもらえた時です。まだ分かりにくいかもしれません。外科では癌という病気を扱いますので、当然に患者が亡くなる瞬間を多く経験します。これ自体は自然の摂理ですし、特に悪いこととは考えません。そして私自身は癌で死にたいと考えています。癌患者は必ず自分の死をイメージします。「オレ、死ぬのか?」癌がきちんと治ることも多いですが、実際に患者の死を想定せざるを得ない場合があります。そして、できるだけ患者自身が願う形で最期を迎えられるようわれわれは方策を考えます。患者自身の希望は病院か自宅か家族の希望はどうか疾患の治療はどうするか痛みなどの症状をどうするか家族への配慮仕事への配慮これらが整えられた状態で担当患者を看取った時、外科医としての別のやりがいを感じます。救命目的、つまり死なないようにするための手術を多く行う一方で、患者が亡くなる瞬間にもやりがいを感じる、というのも変な感じがするかもしれませn。家族に見守られ、スパゲッティ症候群ではなく、症状もよく抑えられ、予想された時期に、静かに旅立つ。これって、最高だと思いませんか。看取った後、家族との会話も弾みます。逆に大変な最期を経験することもあります。全く思いもしないタイミングで、目を覆いたくなるような状態で、しかも家族の眼前で、患者を失った経験があります。とてもここでは書けませんが、それはそれは映画のワンシーンのような壮絶な状況です。自分の力不足・経験不足を痛感する瞬間です。現実問題として、訴訟のリスクも頭をよぎります。今回は外科医にフォーカスしましたが、どんな職業でも当然にやりがいを感じる瞬間はあります。次回はようやく、フリーランス医師のやりがい、についてです。これでやりがいシリーズもひと段落とします。よろしければ今後もお付き合いください(^^ランキングボタンをポチっとお願いします。ブログ継続のモチベーションになります。twitterやってます。
2022.05.12
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こんにちは、ペドです。今回は、勤務医のやりがいについて考えてみます。ランキングボタンをポチっとお願いします。ブログ継続のモチベーションになります。twitterやってます。勤務医の業務勤務医の業務は概ね下記です。外来検査診断治療処置手術病棟管理当直研究教育病院管理業務診療科によって担当するパートが異なります。例えば外科はこれらほぼすべての業務に関与し、中でも特に手術にリソースを投入します。市中病院内科であれば、外来・検査・診断・治療・処置・病棟管理がメイン業務ですね。放射線診断医や病理医は診断に人生を賭しているわけです。内科や診断科であれば細かな所見を拾い上げ、難しい診断を下した時の痛快感があるでしょう。眼科であれば、白内障手術直後に「見える!涙」と歓喜の声を聴くことがたまらないのでしょう。高難度麻酔をさも何事でもないかのようにやり遂げ、人知れず酔いしれる麻酔科医もいるかもしれません。生命の誕生に立ち会える産科の喜びは、他と比ぶべくもないのでしょう。外科の場合は、科の性質上患者の生死を預かることが多いです。その分、手術中の高揚感・緊張感術後の達成感・充足感は格別なものがあります。術後には文字通り、涙ながらに感謝されることも少なくありません。無事退院し、社会復帰する様を見ることは、正に外科医冥利に尽きると言えます。〇〇冥利に尽きるどんな職業でも、こんな瞬間はあるでしょう。あなたが仕事で一番やりがいを感じる瞬間は何でしょうか。では、さらに突っ込んで、あなたからその一番のやりがいを感じる瞬間を取り除いたらどうなるでしょうか?正規の勤務医キャリアから離脱した医師、つまりフリーランス医師、ドロップ医、バイト医は、この”取り除かれた状態”にあると言えます。特に新米フリーランス医師(?)は何を感じるのでしょうか?長くなってきましたので、次の記事に譲りますね。よろしければ今後もよろしくお願いいたします(^^
2022.05.06
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こんにちはペドです。ランキングボタンをポチっとお願いします。ブログ継続のモチベーションになります。twitterやってます。医師人生に大きくかかわる選択”診療科の選択”について 後半(2/2) 前半記事はこちら前半で述べた結論診療科の選択では、最低限必要な対応能力や手技が身につくかどうか将来働き方の選択肢が限られてもいいかがとても重要前半からのつづき------------私は最初にハイパー科を選択したことに後悔はありません。日々重症患者を担当する中で、目の前にいる人が死なないようにする一連の処置は自然と身に付きました。この状態であれば当直や病棟管理業務中に、いざという時、あの手技ができないから自信をもって対応ができないという心配がないなわけです。今後のアングラ生活においても、急変時対応には不安を感じていないという事実は大きいです。一方、ハイポ科マイナー科では、急変対応能力が身につかずないキャリアが普通にあります。医師として最低限(だと私が考える)対応能力、これをファンダメンタルスキルとでもします。ファンダメンタルスキルを持たない医師は、何かあったときの対応に不安を抱え続けることになります。初期研修で循内も外科も麻酔科も回ったから大丈夫♪残念ながら、これは通用しません。同僚や上司がいない場面で、全て自分の責任で、必要な処置は自ら完遂させ、治療の手を尽くし、軌道修正を繰り返しながら、”あちら側の世界”へ向かいつつある患者を”こちら側”へ無理やり引き戻す。初期研修医にこのシチュエーションはあり得ません。あってはいけないのです。この作業を”独力で”できることがファンダメンタルスキルです。これを身につけるためには数あまたの修羅場を経験する必要があります。瀕死の患者を担当し、じっとりと汗をかきながら、深夜の集中治療室で、半分祈る気持ちも込め、患者の動脈圧波形を見守る。私もこんな経験を嫌というほど積んできました。卒後10年20年後に、一から全身管理を学びたいと思っても、現実的に不可能です。スーパーローテート制度前のマイナー科医師には、一度も気管挿管したことがない、という医師も多いことでしょう。眼科の先生に全科当直はさぞかし厳しかろう、皮膚科の先生に急変時対応は難しいでしょう、現在診療科選択に迷われている人もいるでしょう。現在はゆるふわマイナーハイポ科が流行りであることは間違いないと思います。業務量が多くなく、体力的にきつくもなく、人の生死にかかわることがなく、緊急呼び出しもなく、さらには在宅ワークも可能だったり。そこにメリットを感じるのは当然のことで、個人の価値観に従って選択すればよいと考えています。ただ、そこだけにフォーカスすると、それ以外の働き方の選択肢がない、ファンダメンタルスキルが全く身についていないと気づく場面があります。例えば病理医。何かの理由で常勤勤務医を辞める時、非常勤病理医の案件がどれほどあるでしょうか?また20年顕微鏡を相手にしてきた医師が、いきなり外来、病棟管理、当直ができるでしょうか?たとえ寝当直でも何も起こらないことを祈るのみです。放射線科も然り。いまや医療のIT化も当然に進んでいますので、PC相手に在宅ワークができるのは大変な魅力です。私もうらやましいと感じます。ただそれ以外の働き方は?私は病棟当直の放射線科医が、けいれんを起こしてSpO2が下がっている患者を前に、なすすべなく患者のそばで立ち尽くし、看護師が必至で酸素マスクを当てている、という場面に遭遇したことがあります。私はけいれんの専門ではありませんが、とりあえずルート確保し、ジアゼパムを投与し、酸素投与、必要時には気管挿管、これら最低限の対応は体に染みついています。迷うことは何もありません。みなさんはどちらでいたいですか?決してハイパー科、メジャー科を薦めているわけでも、マイナー科、ハイポ科を卑下しているわけでもありません。医師として最低限必要な能力(ファンダメンタルスキル)が身に着かないキャリアがあるという事実は理解しておいて欲しいだけです。飛行機や電話で目の前の人が倒れた時、お医者さんはいますか?とアナウンスがあった時、名乗り出られるかどうか。ファンダメンタルスキルを持つかどうかが医師としての行動に大きな違いを生みます。「パパ!あの人苦しそうにしてるよ。 パパ、お医者さんでしょ」「シーー!! パパの専門は統合失調症という病気なんだ。 だから胸が苦しい病気は知らないんだ。 救急車が来るのを静かに待つのが一番。 とにかく静かにしていなさい。 ほら、窓の外、景色がきれいだろ。 あれ富士山じゃない?」「・・・う、うん、きれいだね。 (空飛ぶ救急車もあるのかな)」こんなシーンはまずありませんが、そういうことです。私がそうであるように、ハイパー科医師がハイポ化することはいくらでも可能です。その選択にはそれなりの決断を要しますが、外科医を辞めて、病理医に、緩和ケア科に、総合診療科に、ドック医に。。この辺のジョブチェンジは普通のことです。一方、その逆はかなり困難です。私はその例を見たことがありません。くどいですが、診療科の選択では、ファンダメンタルスキルが身につくかどうか将来働き方の選択肢が限定されてもいいかも一度考慮すべきです。しかし実際のところ、私が専門科を選ぶときには、こんなことは一切考えませんでした。情報源がなかったからです。ノリと男のロマンで選びました(爆)。全身管理や処置なんて身につかなくていいや、一生パソコン画面相手でいいや、主治医になるなんてまっぴら、ジョブチェンジが効かないのもしょうがない、ひたすら健診だけでも問題ない、と割り切れるかどうか。これから診療科選択する時には、一度考えてみてください。前半記事よろしければ今後もお付き合いください(^^ランキングボタンをポチっとお願いします。ブログ継続のモチベーションになります。twitterやってます。
2021.12.17
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こんにちはペドです。ランキングボタンをポチっとお願いします。ブログ継続のモチベーションになります。twitterやってます。医師人生に大きくかかわる選択”診療科の選択”について 前半(1/2) 後半記事はこちら医師・医学生には常識ですが、医学部卒業後は、2年間の研修が必要です。厳密には義務ではありませんが、現実的にはマストです。この初期臨床研修医(一般に研修医と言います)の間に、自分が3年目から進む科を選ぶのです。まず、結論。診療科の選択では、最低限必要な対応能力や手技が身につくかどうか将来働き方の選択肢が限られてもいいかがとても重要です。昔話からです。私の研修医時代は、とにかく長時間病院にいる奴がやる気のある奴という風潮がまだありました。研修医室に閉じこもってないで院内で”事件”が起こるのを待つ。何かあればすぐ顔を出す。このフットワークの軽さが評価される時代でした。色々察知して現場に顔を出すようになれば、研修科によらず声をかけてもらえる時代でした。とにかく何でもやってみろ、というノリのよい時代です。肘内障が来たけど整復やったことあるか?CV入れるけどやってみる?SAH(急性くも膜下出血)が来たけど、麻酔に入れるか?などなど。ローテーション中の科とは無関係に声をかけてくれます。息巻いていた研修医時代の私は、経験できること自体がうれしく、楽しく、充実したそんな気分にひたっていました。今の時代ではあり得ませんが、脳外科緊急手術の全身麻酔管理を私一人に任されていました。そこに麻酔科医はいないのです。いるのは脳外科医師と初期研修医の私だけ。それも1回や2回ではありません。麻酔件数だけでいえば、麻酔科標榜医がとれるくらいの数を経験しました。当時にも、今でいうところの”ハイポ研修医”は存在しました。ハイポ、というスラングこそありませんでしたが、”ダメレジ”という言葉はありました。今では、ゆるふわ研修医ハイポ研修医ゆとり研修医いろいろな言葉がありますね。私自身が研修医の時はマイナー科よりは絶対メジャー科、ハイポ科よりは絶対ハイパー科、人の生死に関わるしびれるような仕事をしたい、院内で汎く活躍できるオールマイティープレイヤーになりたい、と考えていました。そして、そのままメジャー&ハイパー科である外科を選択しました。ハイポ研修医は当然のようにハイポ科、マイナー科を選択しました。後期研修医時代も緊急症例や、処置など、どんどん手を出したい、という気持ちがありました。ただ三次救急病院のそれは、そんな私も疲弊するほどの業務量で毎日忙殺されていました。初期研修医時代に、「ハイボリュームな病院は擦れる前に回った方がいいぞ」と言われたことを覚えています。擦れる?って何だろう、と当時は感じました。今は分かります。まさに今の私が擦れた状態です。もちろん私にも部長や上司はおりますが、なまじ多くの病院を経験してきた一定の分野においては自分が一番経験数が多い手技も安定しているという自負を持ってしまっています。そしてそれは事実であると確信もあります。当然に他分野においては以前noviceではあります。擦れてしまうと、多くの業務が流れ作業になります。定期症例も緊急症例も多くの場合はパターン化してきます。つまり刺激のない作業となってしまうのです。これは慣れ、惰性、という見方もできますが、習慣化、定型化、手技の安定化、において意味があることです。当然、たまには発展問題の症例に遭遇します。この場合は、よーし、いっちょやったるか!という気持ちもまだあるにはあります。ハイパー科の日常業務は、流れ作業症例を無心にさばき続けるというのが現実です。そこにクリエイティヴィティ―は多くありません。でも感謝の言葉はたくさん頂けます。それが我々の原動力足り得ました。これが、”擦れてくるにつれて”感謝の言葉だけではハイパー業務の継続は続けられないと感じてしまうようです。時は流れ、十数年の間に私の考えも大きく変わりました。私は今までの外科キャリアから自ら外れる道を選ぶことになりました。振り返って思うことがあります。最初にハイパー科を選択したことに後悔はない。その一方で、あまりにも多くの自分時間を業務に捧げ続けてしまった、という気持ちもありますが、ここでは詳述しません。後編に続きます。よろしければ今後もお付き合いください(^^ランキングボタンをポチっとお願いします。ブログ継続のモチベーションになります。twitterやってます。
2021.12.16
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