フィジカルのファンタジー


 彼は足元のボールを奪われないように相手DFを腕で押さえてキープするのが得意です。敵にいくら押し返されても、ビクともしない強さがあります。さすがはファンタジスタ!
 しかし、ファンタジスタも完璧なプレイヤーではありません。欠点もあります。彼は相手に押されてもビクともしないフィジカルの強さという稀有な能力を持ち合わせながらも、相手を押し返すことに集中してしまうあまり、ボールに対する意識が疎かになる傾向があります。その結果、彼がボールの出しどころを見つけてそこに「パスを出そう」と思ったり、スペースが出来て「もう一度自分で運ぼう」と思ったときには、大事なボールは彼の足元を離れ、相手DFはおろか、自分さえも触れなくなってしまうこともしばしば。したがって、彼の足元のボールが敵DFに奪われることはないのですが、同様に、そのボールは彼にすら触ることはできないのです。これぞファンタジー。
 そういえば、愛知県の蒲郡というところに、ファンタジー館という施設がありました。中はとことんファンタジーでした。ご覧になられた方は、どうか感想をお聞かせ下さい。まだご覧になっていらっしゃらない方は、機会があれば是非ご覧下さい。そして、まだまだ続くファンタジー。次号の彼の活躍にも、どうぞご期待下さい。

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