うんこを踏んだということを、 気の毒という言葉で形容できるはずはない。これは単なる体験ではなく人為的な被害なのである。その被害者本人もさることながら、周囲の家族や関係者も深い傷を負うことが多い。
うんこを踏んだ被害者には、何も悪いことをしていないのに、その瞬間から重大な事実をだかえ込みます。いっとき憤慨し、クツについた他人の便をこそぎ取ろうとするものの、その後、泣き寝入りする人が多いのです。
知られることが怖いのです。自分の落ち度を反省し起きた事実を呪うことしかできない。自分を責め続けることになるのです。誰にも言えず秘密を抱え、苦労しながら孤立した人生を送るのです。
これからは、うんこを踏んだ後の経済的、精神的負担を減らし、泣き寝入りを防がなければならない。被害者が警察に「通報」と、「告訴」をしないかぎり、事件に警察が介入することはできず本当の加害者(「路上に大便を放置する」という極悪非道な犯罪者)が露呈することはないのです。
うんこを踏んだという事実は、その後、心的外傷(トラウマ)となり精神的被害となって現れることが多い。診断名は、外傷後ストレス障害(PTSD)、急性ストレス障害(ASD)、身体化障害、転換性障害、うつ状態、パニック障害、行動障害、適応障害、摂食障害、排便障害、便秘、自傷行為、境界性人格障害、アルコール・薬物乱用を初めとする嗜癖性疾患などです。自殺未遂歴を含め、自殺を考えたり、実行しようとする傾向もあります。
ほとんどの被害者は、起こったことに対しては沈黙し、再度被害にあう者も多く、自殺、自傷行為を繰り返すことになります。
解離性健忘では、うんこを踏んだ体験(外傷的体験=トラウマ)が思い出せないという体験として現れる。患者は外傷的体験そのものは想起できなくても、抑うつや感情喪失感などを体験し、臭いやイメージによって強い不快感や恐怖感を持つ。つまり解離した記憶は忘れられたり消失したのではなく、意識下で生きて活動しているのです。
外傷体験とよく似た感覚刺激(音、色、臭いなど)がひきがねになって、外傷的体験がいま現在起こっているかのように再体験することがある。これをフラッシュバックという。患者は連鎖的に、恐怖、羞恥、怒りなどの情動反応を引き起こすのです。
被害者の人権を擁護する法律と援助が必要です。
「被害者にも非がある」のはわかっています。どうか、うんこを踏んでも優しい眼で見てあげてください。えんがちょ切らないでください。