お気楽毎日

お気楽毎日

'06/8/24 ピースピット "SMITH"(P)



なんかもう、かっこよかったー。衣装も役者も話も。
3時間超の舞台、おなか一杯になりました。
気合を入れて見すぎて見終わった時頭がくらくらするくらい。

時代も場所も不明などこかの世界の物語。
この世界では残り少ない資源を求めて都市間戦争が長く続いていた。
移動要塞都市「SMITH」はその中で圧倒的な化学力を誇り、中立の立場を取って他都市に武器を輸出することで莫大な利益を得ていた。
と、あらすじを書こうと思ったけど、長いし、10分の1くらい書いて読んだら面白くなかったので消去。
登場人物紹介風に役から感想を述べてみようかと思います。

芥屋灰二郎(山浦徹)
SMITHの街で開店休業状態の便利屋家業を営む。毎日飲み歩いているため、借金で首が回らない。酔うと刺されても傷を治すことのできる無敵の体となるカスタムヒューマン(特殊能力を持つ強化人間)であり、凄腕の剣客。でもホントは下戸。18年前にカスタムヒューマン同士で行われた蠱毒(多分この漢字だと思う。こどく、と読みます。元々の意味は蟲を共食いさせて最後に生き残った蟲を呪いに用いるという呪術、ここではカスタムヒューマン同士で殺し合いを行いより強いカスタムヒューマンを得て軍事目的に転用しようというバクフの企み)で生き残った88人のうちの一人。女にだらしなく、面倒が嫌いで、バクフ(SMITH政府)とは係わり合いになりたくない。でも、頼まれると断りきれないやさしさを持つ。18年前にアルコールがなかったために助けられなかった毬ノ介の妹、ツバキのことを気に病み、それからは人を助けられるように常に酔っ払い状態。
まあ、私が堕ちたのは彼のせいですから。それほど宣材の写真がかっこよかったのでございますよ。本編ではちゃらんぽらんな酔っ払い。体が細いので、着物を着ると衣紋掛けみたい(失礼!)。でも、その飄々とした感じが魅力なのです。18年前の事件を背負って少し陰のあるところも、頼ってくる人を見捨てられないところも、女癖の悪いとこも、バニーちゃんが大好きなとこも(笑)。
山浦さんって、目が優しいから憎めないんですよね。だから、前回ファントマのシーザー(アントニウス編)ではもっと冷酷なシーザーであってほしかったのにちょっと違和感が。以前にハムレットの敵役の時も「この人悪い人じゃないわ・・・」って思って、かえってハムレットの方が悪者に見えたりして。そういう意味では灰二郎は適役。ギンコちゃんがくびったけなのもわかります。だってかっこいいですもの。男も惚れる男なのではないでしょうか。
ずーっと灰二郎が誰かに似ていると思って考えていたのですが、さっきひらめきました。漫画「シティーハンター」の冴羽僚ちゃんに似てる(笑)。そっかー、私僚ちゃんも好きだったものなあと納得。

鞭撻屋蟹丸(豊田真吾)
灰二郎の便利屋で相棒を勤める。酒ばっかり飲む灰二郎にあきれながらも、灰二郎を慕って協力する。娼館ムーランでギンコちゃんに一目ぼれ(でもギンコちゃんは灰二郎にくびったけ)。カスタムヒューマンではないのにギンコちゃんを守ろうと敵に立ち向かえると言うことはかなり剣の腕もたつのでは?
可愛いです、まっすぐで。灰二郎を慕い、ギンコちゃんに惚れて一直線。迷いがなくて気持ちいい。見てると自然と笑みがこぼれちゃうような感じ。弟にしたいなあ。
なんで灰二郎と一緒にいるの?と聞かれた蟹丸が「なんか灰ちゃんといるとよろしくやれる気がするんだ」ってすがすがしい笑顔で言ってたのが印象的でした。普通なら大好きなギンコちゃんが惚れてる相手だから、うらやんだりそねんだりするところじゃないかな。蟹丸の人柄の良さを感じます。それができないほど蟹丸も灰二郎に惚れてるのかもしれませんが。
蟹丸が灰二郎に出会うまでのストーリーがまた何かありそう。灰二郎に惚れた女の弟だったりとか、蠱毒で出会った女の息子だったりとか。まあ、全ての想像が女がらみなのは、灰二郎のキャラ的に(笑)。

四葉屋桔梗(丹下真寿美)
プログラム「モノリス」を埋め込まれた少女。「モノリス」とは蠱毒で生き残ったカスタムヒューマンたちの人生経験を元に成長するプログラム。完成すればカスタムヒューマンたちの特殊能力を併せ持つ無敵の存在に。それを恐れた義理の父親に「モノリス」を壊すためユタに会うように逃がされる。「モノリス」を壊すためには5人のカスタムヒューマンの血に隠されたウィルスが必要。「モノリス」の強大さゆえにバクフ、他都市のスパイにつけねらわれる。襲われているところを通りかかった灰二郎に助けられる。実は、18年前蠱毒の中でツバキが命を懸けて助けた子供。
重い運命を背負った少女なのにしなやかに強く、弱みを見せません。ナウシカのようです。「モノリス」が人生経験を元に成長するプログラムというのがおもしろかったです。すべては0と1のプログラミングされた世界といいながら、プログラムを完成させるために人生めちゃくちゃにされながらも懸命に生きるカスタムヒューマンの人生経験が必要と言うところが。灰二郎とのキスシーン、どきどきしました。

ふう、まだ3人。このお話、登場人物も多いけど、みんなキャラがあって、説明したくなるんですよねー。

茜屋毬ノ介(赤星マサノリ)
バクフの十法隊指揮官(だと思う)。カスタムヒューマン。元は灰二郎と親しい間柄だったが、蠱毒で灰二郎がツバキを助けられなかったことから確執が生まれる。堅物で恋には鈍感。飼い犬はサンデーとマンデー(後にサンデーとサタデー)。
登場シーン、桃太郎侍の台詞に乗せて客席から登場。あまりのかっこよさ(王子様っぷり)にひえーっとなった。赤星さんは群舞の中でもひときわ踊りに切れがあるので、目が引き寄せられます。飼い犬サンデーを溺愛し、マンデーをいじめる。わかるわあ、その気持ち。私も月曜日は嫌い(笑)。今までピースピットでの役どころは妹想いのお兄さんとちょびヒゲのプレイボーイの2種類って末満さんは言ってたけど、今回も妹思いのお兄さんでした。

天城屋ジョー(久保智子)
十法隊員。毬ノ介に心を寄せるも、全然気づいてもらえない。ついにはバクフの差し金で脳にハッキングされて毬ノ介を襲ったりすることに。
ただの悪役かと思いきや、普通の恋する女の子でもある。エピローグでは毬ノ介を襲った罪の意識からか十法隊を辞めて(と想像)バニーガールのお店で働いていた。

巳島屋論沖(西田政彦)
バクフ評議員(えらいさん)。おばかさんな一面も持つが、その実、カスタムヒューマンを操り、シャラクの力を借りてモノリスの力で絶対権力を得ようとした男。昔、神を信じていた母が十字架の下敷きになり死亡するというトラウマを持ち、神なんていないと思い自分が神になろうと思いついたらしい。首尾よくモノリスを完成させ、自分に力を移すも、ウィルスを持つ5人を斬った自分の刀で灰二郎に斬られ、ウィルスプログラムが発動し、果てる。
西田さん・・・。以前に見た夏の夜の夢の王様が渋かっこよかったので、イメージ崩されました(いい意味で)。絶対権力を得た後、論沖は何をするつもりだったのかなあと思います。多数の犠牲をものともせず、自分が神になって他国を制圧したとして、母のトラウマを持つ彼が心満たされることはあったのでしょうか?

千菊屋利休(福山俊郎)
バクフ評議員。論沖よりは後輩のよう。何事も理詰めで考えるタイプ。カスタムヒューマン計画については多くを知らず、論沖に教えられた。実は心の中にユタという地下組織の長の別人格が存在。ユタはモノリスを破壊するため、ウィルスを持ったカスタムヒューマンを探すために夜ごとカスタムヒューマンを襲って血を奪っていた。が、見つけ出す前にモノリスが完成。でもエピローグで実は利休を利用していたと思われたユタを逆に利休が利用していたことが判明。陰のカスタムヒューマン計画の首謀者。
福山さん、お正月のファントマ「SCARS」ではそとばこまちだったのに。いつの間にかお辞めになったんですね。あの時は気が弱い役だったので、利休がすごくりりしく感じました。最後に陰の首謀者であることがわかって、びっくり。あのシーンの福山さんはとっても悪い顔をしてました(笑)。しかし、SMITHの頭はシャラクに、力であるモノリスは論沖にあったとして、利休はどうやってその二人を操るつもりだったんでしょう?モノリスだけでも暴走したら誰にも止められないような気がするんだけど。

蓬莱屋シャラク(梅本真理恵)
0と1で全てを支配するSMITHの頭脳。カスタムヒューマン計画を作り、モノリスを作成。「全てはプログラム通りに進んでいる」と常に超自信満々。可愛い少年のような容姿とはうらはらに、利己的な心を持つ。何度殺されても、マスターデータを元に体に記憶を移植することにより蘇ることができる。灰二郎に斬られるもエピローグで再生済。
悪い子でしたねえ。ぞっとするのは、カスタムヒューマンたちがどんなに苦しんでいても、彼の目の中にはそれを面白がる高圧的な光があったこと。自分の手の中で人が右往左往するのを見て楽しんでるような。論沖はまじめな顔をしてたのにね。でも後で思えば、記憶を移植して蘇るということは、彼もまた利休の手の中で踊らされてる人形なのかも。悪さを隠すことができる利休の方が一枚上手なのかもしれません。

蝮屋銭衛門(上原日呂)
SMITHの金貸し屋。おかまちゃん(笑)?灰二郎に貸した金を取り立てるため、カフカとサンミを雇う。でもかっこいい灰二郎にちょっと惚れてもいる(笑)。実は地下組織の一員でもある。
目を引くんですよ、頭が(笑)。灰二郎に、金を返すか私とメイクラブするかとせまるところ、おもしろかったー。休憩時間には物販に出てきて、売りまくってらっしゃいました。ポスターにキスマークつきでサインしたりして。

蛇ノ目屋無水(石原正一)
空中都市エドワードのスパイ。瀕死の桔梗の父親を助けたことにより、エドワードはモノリスが強大な力を持つことを知り、モノリスを奪うために潜入。桔梗をさらおうとするものの灰二郎に再三邪魔される。暗殺がんばる団を率いる。
もしエドワードがモノリスを手に入れたとしても、全然使いこなせなかっただろうなあ。無水さんは最終的に桔梗さんとキートンさんを連れてエドワードに帰るので、そんなに悪い人じゃないようです。暗殺がんばる団は灰二郎に101人斬りされてましたが。どれだけ部下を連れて潜入してたんでしょうか(笑)?

舞蹴屋アイアンサイド(坂口修一)
汗がニトログリセリンになってしまうというカスタムヒューマン。立身出世を夢見る同心(多分)。出世のために、街で起こった吸血鬼騒動(実はユタの仕業)の犯人を灰二郎と思い、灰二郎を追いかける。結局、灰二郎を追いかけているうちに十法隊とバッティングし、十法隊の邪魔をしたということで責任を問われる。灰二郎を追いかけていたはずが、いつしか肩入れするようになり、ともにSMITH中央管理棟へ乗り込むことに。エピローグでは便利屋をしていたから、立身出世はあきらめたのかな?
大好きな俳優さんである坂口さん。年賀状、大事に持ってます。高須さんに頂いた化石オートバイのTシャツ着てSMITH見に行きました。はい、余談でした。
チラシを見る限り、そんなに重要な役と思っていなかったので、そこかしこに坂口さんが出てくるのがうれしかったです。5人組の一人とは!しかし、汗がニトロになるとは・・・生きていくのが大変そうです。

兎月屋キートン(木原勝利)
無水とともにエドワードからモノリスを奪いにやってきたスパイ。実は桔梗の義理の父親。桔梗の難しい病気を治すために研究所につれてきたものの、モノリスを埋め込まれて苦悩する。モノリスを壊すために5人のカスタムヒューマンにウィルスを隠す。ついにモノリスを作ったドクトルスミス(後にシャラクとして再生)を殺して、桔梗をユタに会うように言って逃がす。瀕死の重傷を負うも、エドワードに助けられるが、どうやらエドワードで体を直してもらうのと一緒に頭をちょっといじくられたらしく、桔梗とともに世界の王になるのだ、なんて言ってる。ウサギの頭をかぶるとパワーアップ(笑)。
どういういきさつで灰二郎から桔梗を預けられたのかな・・なんて思いました。ユタとの関係とか、エドワードとの関係とか謎がいっぱい。でもお父さん、目が怖いです(笑)。

黒猫屋カフカ(末満健一)
白塗りで著しく目の周りに隈を作った男。腕は立つが体は弱く、すぐ血を吐いてサンミに輸血してもらうはめに。どうやら寝ると黒猫に変身してしまい、暴れだすので、寝ないようにしているらしい。黒猫になった場合は雨に降られると元に戻る。気づいたときからサンミとともに生きている。サンミが殺された後、灰二郎とともにスミス中央管理棟に攻め入る。
寝れないのは・・・つらいなあ。誰もいない密室で鍵をかけて寝かしてあげたい。起きるまで外には出さない約束で。一心同体のサンミを失った後、カフカの影が薄くなったような気がしたのですが、あの後カフカは元気に生きていけたのかなあ・・・。

白鷺屋サンミ(花田綾衣子)
カフカとともに借金の取立てを請け負う。金をためてダンボールみたいな家を建てるのが夢。確率を上げる能力を持つが、能力を使いすぎると代償に思い出を失っていく。黒猫に変身してしまったカフカを助けるため、降水確率を上げるが、代償にほぼ全ての記憶を失い、カフカのことも忘れてしまう。しかし、襲われたカフカをかばい、命を落とす。実はウィルス保持者で彼女が死んだことでモノリスを破壊することは不可能かと思われたが、カフカに行っていた輸血によりカフカにウィルスが移っていてモノリスを破壊することができた。
サンミはカフカのことをどう思っていたんだろう?自分の血を輸血していたって話だから尋常な仲じゃないんだろうな。なんにしろ、記憶をなくしても、カフカをかばうところに愛を感じました。

朱扇屋胡蝶(立花明依)
娼館ムーランの女将。火を操るカスタムヒューマン。18年前の生き残りのいきはぐれたカスタムヒューマンたちを集めて娼館を作った。店の女の子たちに慕われている。灰二郎、毬ノ介とは蠱毒の時からの知り合い。実は地下組織の情報屋。桔梗を匿い、ユタにあわせるか若しくは抹殺することを図る。灰二郎は彼女を女狐と呼ぶが、頼りにもしているようだ。
とにかく姉御肌でかっこいい。最初に登場したときから、あ、このひとかっこいい!って思ったけれど、その印象は終演まで変わらず。火を操るにしてはどんな時にも冷静沈着。でも、火を操るからこそ熱くならない心が必要なのかも。赤いもじもじくん姿も素敵でした。今後バンコクさんと恋がはじまるのか想像は膨らむ。

朧屋ギンコ(三谷恭子)
触れる人の心を読む能力を持ったカスタムヒューマン。その能力を持って灰二郎の過去を知り、灰二郎に魅かれる。ウィルス保持者でもあり、そのため胡蝶に匿われていた。非力ながらも灰二郎にくっついてスミス中央管理棟に乗り込む。
望まないのに人の心が自分の心に入ってくるのはつらそう。幸せな楽しい心だけならいいけれど、つらかったり怖かったりする記憶をいやおうなしに見せられるのはしんどい。そういう点では単純明快な蟹丸君はギンコちゃんにお似合いかもしれないけれど、その分裏切られたらショックが大きいから、今のようなつかずはなれずの関係がギンコちゃんにとっては楽なのかもしれないな。灰二郎にやたらくっつくのも、灰二郎の心が知りたいから?でも、ギンコちゃんが灰二郎に惚れているのは、灰二郎がちゃらんぽらんで女癖が悪いことを知っているからかも。とにかく灰二郎はやさしいし、片想いならば裏切られることもないし。灰二郎に「もう一度抱いてあげたいの」と誘惑するシーン、結局未遂に終わったけれど、どきどきでした。邪魔されてズボンが落ちたままあわてる灰二郎がそれでもかっこいいってなんかずるい。

三日月屋吹雪(森口直美)
遠視能力を持つカスタムヒューマン。胡蝶を慕い、灰二郎たちに力を貸す。
クールビューティーみたいな役ばかりとブログにありましたが、今回の役もそんな感じ。灰二郎たちを逃がすために追っ手をひきつける強さもあって、灰二郎に「今度お相手願いたいね!」と言われるが、山浦さん、この台詞カミカミだった(笑)。しかし、吹雪ちゃんもギンコちゃんも若いんですが、18年前は何歳だったのでしょう?カスタムヒューマンって年取らないのかな?

茜屋ツバキ(年清由香)
毬ノ介の妹。18年前の蠱毒で、人生をバクフに狂わされたからこそ人らしく生きて死ぬことを選び、能力を使わない選択をする。灰二郎が必死に守るも、体を石に変える能力を持つカスタムヒューマンに襲われ動けなくなり、助け出した赤ん坊を灰二郎に預け、水を操るカスタムヒューマンが起こした津波に飲まれる。“ぐだぐだ考えずによろしくやればいいんだよ!”とよく毬ノ介と灰二郎に言っていた。灰二郎が想いをよせていた節がある。エピローグで利休の配下としてSMITH中央執行部に現れる。
エピローグで断然謎の人物に。まあ、キートンさんのように頭を操作されているのかもしれませんが。ツバキちゃんが敵になったら、毬ノ介さんも灰二郎さんもつらいなあ。スミスIIがもしあれば、そこのところがメインストーリーになるんだろうなあ。

肋屋バンコク(隅本晃俊)
肋屋一家親分。手下たちに慕われるちょいとおばかさんだが憎めない情に篤い人物。胡蝶に一目ぼれして何度もプロポーズするが常に「ごめんなさい」と言われている。でも都合の悪いことはすぐに忘れる性質なので懲りずに何度もプロポーズ。力は強く、鋼鉄の番傘で銃の弾をよける。男気あふれる性格で胡蝶や灰二郎を助け、スミス中央管理棟に乗り込む。
かっこいいです。ほれちゃいます。いい人です。手下にあれだけ慕われるという事は本当にいい人なのでしょう。胡蝶さんに何度もプロポーズするところは可愛かったー。胡蝶さんもまんざらでもないようだし、今後何かの展開があるのかも?

粗忽屋キヨゾウ(太田清伸)、梅木屋マリー(稲田真理)、狡猾屋鳴彦(佐藤博昭)、大正屋マロン(澤田誠)
肋屋配下。おやびんを守るため東奔西走。いい子達です。
キヨゾウの「~かもよ」という節回しとマリーの「~だわさ(だっけ?)」と言う独特の節回しが頭に残るところ。

おおう、やっと終わったー。
これだけの人が出ていて、パンフレットなしでこれだけ思い出せると言うことは、みんなそれぞれに役にしっかりとした色があったからと思います。
でも、この劇のすごいところはそれだけじゃなくて、舞台装置はほとんどなくて、赤の障子のみ。しかも、早着替えで一人何役もこなしてて、それでも場面がころころ変わって展開するこの壮大なストーリーにちゃんとついていけたということ。演出、大変そうです。

ゴレンジャーのようにヒロイックという宣伝文句がありましたが、最後の切り込み5人組(ウィルス保持者)たちは、いうなれば、灰二郎がレッド、毬ノ介がブルー、ギンコがピンク、アイアンサイドがイエロー、カフカがグリーン(でもイメージはブラック)なのでしょうか。サンミはホワイトって感じだな(笑)。
一つ疑問だったのは、蠱毒の中でどうしてカスタムヒューマンたちは結託して横暴なバクフを倒さなかったのか?ということ。バトルロワイヤルのように逃げられない状態だったのかなあ。生き残った時の褒賞が大きかったのかな?そしてもう一つの疑問は、解放されてからも自身の能力を隠して市井でひっそりと暮らすところ。誰かバクフに恨みをはらそうと言う輩がいそうなものですが。でも、X-MENを見てもそうだったけど、カスタムヒューマンたちの願いは静かな暮らしだったのかもしれない。能力を捨てて、普通の人になって、以前のように幸せな暮らしをするというのが夢だったのかも。

ヒロイックな物語もSFファンタジーももともと好きなので本当に楽しかったー。いうなれば、ゲド戦記の100倍おもしろかったです。もう1回見たいと言う気持ちと格闘中。

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