お気楽毎日

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3/24 HYT vol.2 "BOOK" 3巻+4巻


於 in→dependent theater 2nd

第3巻 鎮魂のマリーベル
〈本編〉
ついにブック国の王となったランスロッツ。一方、国を追放されたメルタは失われた古代魔術を復活させることによって不死の力を持つ冥界軍を支配下に置く。現世と冥界をつなぐ穴が開かれ、そこから湧き出した瘴気により世界は荒廃の一途をたどる。

〈行間〉
冥界からの瘴気が原因で発症する「瘴気病」によって、そこかしこで人々が亡くなっていた。
本編ではたった一行で滅びるはずのマリーベル村。しかし、そこに世界でただ一人瘴気病を治すことのできるワルツ神父がいることで、マリーベル村は全滅することなく世界中から集まった瘴気病を治したい人々によってにぎわう街となっていた。
ブック国から派遣された看護士であるミミ・ラビットは人々のために献身的に働くワルツ神父に魅かれていた。しかし、自分の気持ちは押し隠していた。ワルツ神父はどうやら町長の娘、ユラに御執心らしい。耳の不自由なユラはワルツ神父の力まで金儲けに使おうとする父親である町長と兄に幻滅し、孤児院を作って恵まれない人々を助けることで贖罪をしていた。
気持ちをはっきりさせないミミをいらだたしそうに見つめる同僚のオルダー。ミミとは真逆の性格で、いつも毎日の生活に不服を言っていた。
しかし、実はワルツ神父は、「BOOK」の力を用いて人々を救っていたのだ。
ワルツ神父の奇跡が「BOOK」の力だと見抜いて「BOOK」を取り戻しに来た秘密結社右腕のメンバー、ガーゴイルとソイル。ワルツ神父を襲うが、実はワルツ神父は第4巻の本編の重要な登場人物「バランスをもたらす者」。むやみに殺すと物語が成立しなくなり、世界が崩壊してしまうと知り、手を引く。
ミミと出会ったガーゴイル。驚くミミ。実はガーゴイルはミミの行方不明になった兄だったのだ。
そこにベルギガンから第三王子レンマーツォがお付きのトロイとともに、末っ子のルースが瘴気病にかかったため、ワルツ神父の力を借りにやってくる。金儲けになると思った町長と息子はワルツ神父の不思議な力が「BOOK」にあるとガーゴイルたちに聞き、オルダーに金を渡して「BOOK」を教会から持ち出すように頼む。首尾よく「BOOK」を見つけ、喜ぶオルダー。
そのころ、ユラが瘴気病にかかったと孤児院の子供が呼びに来る。驚きあわてるワルツ神父。ミミに「BOOK」を教会から取ってきてほしいと頼む。ミミは教会に行くが、「BOOK」は見つからず、教会に火の手が上がって、“どうしたらいいの?”と叫ぶ。
そこへ現れたガーゴイル。“ミミ、「BOOK」ならお前が持っているじゃないか!”
そう、実はオルダーはミミのもう一つの人格だったのだ。ミミは二重人格者としてBOOKに描かれていたのだ。
とりあえず「BOOK」をワルツ神父に渡すミミ。ユラが助かるように書き込むワルツ神父。しかし、その願いは「BOOK」にはじかれてしまう。それは、ユラが死ぬというエピソードが第4巻にも出てくるから。巻をまたがっての改竄はできないのだ。
そして、自身の力を使い切ったワルツ神父は“この世界が物語というならば、どうして人々が幸せになってはいけないのですか。全ての物語にハッピーエンドを!”という言葉を残して消える。
第4巻の登場人物であるワルツが消えることにより、物語は更に大きな矛盾を抱え込むこととなる・・・。

〈本編〉
世界は瘴気病によって絶滅するのかと思われていた頃、ランスロッツ王により○○(スミマセン、忘れました・・)が打ち倒され、瘴気病は一掃される。それにより、王女ルーナも瘴気病から助かる。
そして、冥界の力を得たメルタから力を授けられ、冥界の王となったリーズフェルトはランスロッツに宣戦布告し、戦いが始まる・・・。



第3巻は静かな章という噂を聞いていたので、だんだん頭が疲れてきて、
(なんせ、第1巻+2巻が終わって外に出たら、もう第3巻+4巻の開場時間だった!見てるわれわれもほとんど休みがなかったけど、演じてる人々も休みなしでもっと大変だったに違いない・・・)
物語の世界からはじかれそう・・・と思っていたけど、そんなこともなく、
特にこの巻のフィーチャーキャスト、ワルツ神父が、なぜか私のツボにはまって、楽しかった。
“ワルツ、感激です~。”“そんなことするなんて、ワルツ、許しませんよ!”
とつねに自分の名前を連呼するワルツ神父、なんか好き。
話はミミの秘密が明らかになるところであーっそうだったのかー。と俗に言うアハ!体験をいたしました。
この巻、本編の話はほとんどなかったのに、本編はどんどん暗い方向へ走っているようで、どうなってしまうのか・・・




第4巻 ベンゼルの盟約
〈本編〉
リーズフェルトはランスロッツとサフィラの婚礼の夜にサフィラを誘拐し、記憶を操作して自分の女にしていた。そして、メルタの命・ライフブックをサフィラに隠す。ライフブックを廃棄する=サフィラを殺さないかぎり、メルタは不死身なのだ。万が一の時もランスロッツがサフィラを殺すことはないと考えた作戦であった。
リーズフェルトとランスロッツの戦いは終わらず、その戦いの中でレンマーツォは命を落とす。精霊たちの元を訪れ、助力を乞うていたスピカがベルギガンに戻り、終わらぬ戦いに動きが生じるかと思われた。
メルタが予言した「バランスをもたらす者」、ワルツ神父はメルタの作ったホムンクルスの手により、冥界から連れ帰られた。彼も記憶をなくしており、世の人々を救うために、世の人々に幸せをもたらすためにリーズフェルトと盟約を結べとだまされて、盟約を結ぶ。大きな力を得たリーズフェルトはランスロッツに最後の戦いをしかける・・・

〈行間〉
財宝の噂を聞きつけた義賊のフランチェスカ、ホロントロン、パンチェッタ、蛇(ペット?)は、リーズフェルトの居城に忍び込むが、ほどなく衛兵に発見されてしまう。必死で逃げ込んだ場所はリーズフェルトの寝室であった。
そこにいたサフィラと話し(記憶は奪われていることが多いが、時に正気に戻る、サフィラと義賊の3人は同じ高校の出身であった)、サフィラを盗み出してランスロッツに届けることを約束したフランチェスカたちは本棚の裏に隠された秘密通路から脱出を図る。しかし、秘密通路は迷路のようで、しかも亡霊もたくさんおり、亡霊が見える体質のホロントロンに亡霊に道を聞かせたりするが、脱出口は見つからず、地下書庫へと迷い込む。
その地下書庫でフランチェスカたちは、「BOOK」第四巻とピスカが捕えられた牢獄の本を発見する。本物のピスカはここに囚われていたのだ。
パンチェッタの金庫破りの技術により、外に出られたピスカによれば、実はメルタはピスカの双子の妹。若返りの秘法で若い姿を保っていた。メルタはリーズフェルトを冥界の王とし、自身は不死身の体となって、世界を自分の手に入れようとしているらしい。
しかし、リーズフェルトはブック第4巻の中でランスロッツと最後の戦いを行い二人とも滝つぼに落ちて命を落とし、本編ではレンマーツォこそメルタと密約を結び、陰でみなを操っていた人物であり、邪魔な兄二人を亡き者にした後、ブック国を手中に収めようとしていたということになっていた。
メルタとリーズフェルトは本編の登場人物でありながら覚醒し、このことをブック第4巻を読んで知って、第2巻でサラのやったように、設定人物ごと人を入れ替えようと考えていた。つまり、レンマーツォの設定をリーズフェルトがのっとって入れ替わるのだ。目論見は成功し、レンマーツォは記憶を失ったままリーズフェルトとして目覚め、リーズフェルトはレンマーツォの体を手に入れた。
ホムンクルスたち城を守る衛兵やブック第四巻を回収するためにやってきた右腕の人々についに見つかってしまい、逃げ回るフランチェスカたちとそれを助ける猫の騎士。
(ロールプレイングゲームのような戦いもあり。ぜんぜん知らないのですが、多分ファイナルファンタジー風)。
また、最後の戦いに臨むランスロッツとリーズフェルト(レンマーツォ)。
魔女メルタの力と冥王リーズフェルトの力に翻弄されるフランチェスカとピスカたち。
リーズフェルト(レンマーツォ)を何とか切り捨てるも滝つぼに落ちて行方不明になるランスロッツ。
そして、メルタの命を奪うため、自らの身を刃の下に投げ出すサフィラ。
サフィラがメルタのライフブックとともに死んだため、メルタとリーズフェルトは力を失う。
フランチェスカたちは助かるが、自分たちがなぜ義賊になったのかいぶかしむ3人。本当は貴族の家に生まれたはずなのに。ブックを読み返してみると、きぞくが誤植でぎぞくになっていたために、3人は義賊になってしまったらしいということが判明。
何じゃそりゃ、と思う3人であった・・・。ブック第4巻は猫の騎士が持ち去る。
物語は第5巻の主要登場人物、サフィラの死、メルタとリーズフェルトの失脚により、更なる矛盾を抱えることとなった・・・。

〈本編〉
王子ランスロッツは行方不明。ブック国は闇の世界に飲み込まれようとしていた・・・



3人の義賊がいい感じでした。気が強くて義侠心にあふれる親分フランチェスカ。口癖は「まあ、なんとかなるわ」。おかまちゃんのパンチェッタ。気の弱い霊媒体質のホロントロン。そして蛇君も。なかなか毒舌でかわいいやつなのです。
最後のカーテンコールのときに蛇役(パペットを黒子で操っていた)の人がニア役の子だったと知って、ちょっとうれしかったなあ。
第四巻は物語にかなりの矛盾が出てきて、暗い話題ばっかりだったけど、この3人のおかげで少し和らいだのかも。

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