今、自分たちが生きていることは、 「まさに偶然の重なりだ。・・・」 と、何かで読んだことがある。
永遠の生物の子孫存続の営みの中で、まさに(偶然)出現した・・・そして、必然的に、無の世界に消えていく。
一度しか無い人生なので、精いっぱい、生き続けることだ
2020 年 9 月時点での、日本の 65 歳以上の高齢化率は、 28.7% という。3割近くが高齢者ということで、2位のイタリアの 23.3% を大きく離している。
また、 2019 年の平均寿命は、男性 81.41 歳、女性 87.45 歳。
これと 1935 年の男性 46.92 歳、女性 49.63 歳と比べれば、驚異的な伸びだ。
( 1935 年=昭和 10 年、といえば・・・15年戦争とも呼ばれた、中国大陸侵略戦争の真っ最中で、翌年には、 2.26 事件が起こっている。)
そして、 2025 年には、国民の5人に一人( 20% )が 75 歳以上となり、 3割が 65 歳以上となるそうだ。
(偶然の重なり)の中で、誕生し、喜怒哀楽に囲まれて、送る人生 ・・・に思いを馳せる。
先の戦争では、 10 代後半の若者たちが、(特攻)などで、多く殺された。どんな思いで、殺されたのだろうか? 裕仁(ヒロヒト)を始めとした戦争指導者たちが、始めた戦争で、 300 万の日本人、 2,000 万のアジア民衆が殺されている。
若い頃は、人生なんて、自身で切り開いていくものだと思っていた。運命だからと諦めたり、他力本願的になるなんて、あり得ない・・・勧善懲悪の世界を夢見て、未来は希望にあふれていたモノだった。
あの戦争の時代に生まれていたら、どうだったのだろうか? 天皇制の弾圧と戦争賛美の総動員体制の中で、僕は、間違いなく洗脳されて(軍国少年)になり、(特攻)に志願させられていたのではないだろうか?
(特攻)を志願させられた若者たちの隠された無念を思う。
17 ~ 19 歳の、未熟な操縦技術しか持たない若者たちのあげる戦果などは、ほとんど無に等しかっただろう。
1975 年 10 月 31 日、日本記者クラブ主催の公式記者会見の席上、ヒロヒト(裕仁昭和)は、広島の原爆被災について聞かれ、 「原子爆弾が投下されたことに対しては遺憾には思ってますが、こういう戦争中であることですから、どうも、広島市民に対しては、気の毒であるが、やむを得ないことと私は思ってます。」 と他人事のように無神経な発言をして、非難された。
ヒロヒトの認識というのは、この程度のモノであったということだ。
( そして当然のように被爆者団体から抗議を受た。)
また 戦争責任については、 「そういう言葉のアヤについては、私はそういう文学方面はあまり研究もしてないので、よくわかりませんから、そういう問題についてはお答えができかねます。」 と戦争責任を 「言葉のアヤ」 と解し 「文学方面」 の問題と茶化したような不真面目で、しらを切った返答をした・・・・
自分が引き起こした戦争の犠牲者に「気の毒だが、やむを得なかった」って、まるで第三者のようなコメント・・・何とお気楽なことだと唖然とするが、結局、この男には責任感も人としての情も欠如しているということが、よくわかる。
この権力者には、南方の島々で、何の補給も無く、(飢えと戦って!)餓死した多くの日本兵たちの惨状は、想像すらできなかったと思う。
南方諸島の玉砕戦で、軍に守られることなく、運命を共にした住民たちの惨状を知ることは無かっただろう・・・
中国大陸に進行した日本軍が、(想定外の)国民党軍の抵抗で焦り、現地住民に対して、残虐非道な三光作戦(殺し尽くし・焼き尽くし・奪い尽くす)を実行したことを知ることは無かったのだろう・・・
広島・長崎では、多くの市民が一瞬で殺されたが、多くの主要都市でも米軍の空襲で多くの市民が逃げまどい、焼き殺されたり、傷害を負って、人生を不幸に至らしめたことの責任は、ヒロヒトをトップとした戦争指導者たちにあることは、誰も否定できない真実だ・・・
(特攻)に志願を強制されて、何の成果も挙げられず(無駄死に)していった 16 ~ 19 歳の若者たちは、今はもういない。戦争を生き延びた人たちも、今は 90 台で、次々と亡くなっている・・・運命とはそういうモノだ・・ということがよくわかる。
(偶然の重なり)の中で、この世に誕生し、喜怒哀楽に囲まれて、送る人生 ・・・に思いを馳せる。
毎年の 8 月 15 日の(敗戦記念日)には、いつも(歴史の真実)を噛みしめて、人間として生き方を(更新)したいものだ。
皆さんは、どう思われるか? (はんぺん)
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