2010年01月18日
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山登りにおける
フーリッシュムーブ=オロカな動きについて書きます
もうじき来日する ボブディランの曲にこんな歌詞が

  He was never known to make a foolish move.

彼は知られることが無かった オロカな動きをすることで
→訳詞→→彼は決してオロカな動きをすることがなかった

山登り中ってほんと なんでもないことが 
後で オロカな動き になったりする それがコワイ
たいてー結果オーライ けどフツーの動きが 重大な結果に結びつくこと


 1 正規のルートから ちょいと飛んで 横の岩棚から先を偵察
   もどろうとしてビビッた 軽く上に跳び上がりもどらんなん
   下りるのは容易 逆は危険 足場が傾いてて 塗れてて 狭い

    そのときはムスコがいっしょやったんで 
    イキオイつけて 飛ぶからな 
    ヤバかったら 即 腕つかんでくれよ と頼めた・・・

 2 10月半ば その日の行程はチョー長い 
   朝早く 暗いうちから行動 夜は明けはじめてるが暗い山蔭
   3000m 切り立った岩場の尾根道 穂高 涸沢岳→北穂

   ハシゴが連続し霧氷 まっすぐに下降 先 踏み跡は 直進

   ルート取り違え もどる道 段差おおきく 砂礫 滑りそう

   冷や汗 本ルートはハシゴ下でヘヤピンに 岩を右に巻いて 
   クサリにすがってトラバースしていくのが 正解なんやけど
   わからんは これは・・・・ 

 3 下り 夕方 焦り あるいは 短時間記録を ねらってたりすると

   たいてーたいがい 笑ろて立ち上がればすむ けども ひょっと 
   グネったり=捻挫したら 歩行不能になるかもしれん 可能性大
   自分の体重+ザック重量+運動エネルギー かなりの荷重

    ストックをつかうべき
    ゆっくり行くべき
    下見経験つむべき  
    ルートファインディング=道見つけ
    しょっちゅう逡巡してまわり見回し 
    自分の 自然な判断 をうたがってかかるべき

    くれぐれも慎重に せんと フーリッシュムーブ 


以下は2007年10月の文に加筆修正 ↓ 
山でのケガ その後の流れまとめます  ↓
原題 バカ登山 茸鍋 傷口 でした  ↓  

ーーーーーーーーー

   ざっくり切った 小指がイタイ~♪

昨日 7じ30ぷん 上高地出発
前穂高岳への分岐 紀美子平には2じ15ふん着
で ザック置いて 空身で前穂高岳3090mへ
通常なら往復で40~60ぷん だが枝道が多く
迷いつつ登り 迷いつつ下ってた 焦りがあった

3じすぎに その下りで コケたっ! 手をついたっ!
スルドイ石っ! スパッ! したたる血! ポタポタポタッ!
直前まではめてた岩場用手袋をはずしてた 痛恨のミス!
無人の前穂高にこだまする バカの叫び

        うそやろーーーーっ!

        うそやろーーーーっ!

        うそやろーーーーっ!



        ホンマですわー

右手 手のひら 小指薬指の付け根 かなり深い 鮮血しとど
とっさに登山用手袋を丸め 左手で圧迫止血したけども こまった
さらに下るためには左手を 使わんなんやん どないしょ?

その手袋を右手で強くにぎりこむことで止血を図る 
それができる位置にキズ ザックのある紀美子平まで下りて
ナイキのバンダナで2本の指をしばって止血

6418

あ あんまり血が映らないように 
  配慮してアングルを決めました
  みなさんが気持ちワルくないように と・・・

で まわりにはダレもいない 落ち着かなきゃ 自分に言い聞かる 
穂高岳山荘 2時間40分先 を目指して 3:35
前穂→奥穂の間の 吊り尾根を2時間で越えた
血は 止まったり出たり きつく縛ったりゆるめたり

   黒のバンダナ持ってて よかった 
   視覚的脅迫からのがれられる
   血の赤 のせいでパニックにならんですむ

テント・煮炊き道具・食料は持ってるから ビバーク:緊急露営?
しかし この状態の手で夜を越すのは 精神的苦痛おおきい・・・
やはり 穂高岳山荘までは行かんなん 

で 17じ30ぷん 奥穂高岳山頂に到着 
こんな時間に ここにいるのはイケナイこと
山での行動は 3じすぎに終了が理想 けれど・・・
1日中小雨と ガスやったのに 急速にガスが切れて 360度の雲海


暮れる寸前の 静謐で清澄な 雲と山々すこしく西に残照

6431

西穂岳への稜線 7月にレンと越えた岩峰群

6430

槍ヶ岳への稜線 南岳 北穂高岳 涸沢岳

見渡すかぎり しめやかに広がる雲の海の中に
これらの神の 山々だけが鎮座している光景

しばし見とれて 穂高山荘へは6じ 
消毒してもろた すると切れてるのは小指だけ

なんやー コワくてよーみんかったからー
ちゃんと傷口を見てたら 指4本がつかえたのに 
包帯まいて もう安心♪

ぐっすり眠って あさ6じはんから 上高地へ下山
前日とちがって 睡眠タップリ どんどん飛ばせる 
12じ 上高地 横尾からの11キロ2時間 
睡眠は ダイジ それがくっきり

阿房トンネル抜けて高山 日赤病院の整形で見てもろたら

 あー 深いなぁ 
 けど ぎりぎりで 腱までは行ってない
 もし 行ってたら 小指に運動障害が出ますけど ええ大丈夫です 
 うー 6時間以内に見せてもらうのがいいんですが
 はい 縫いましょねー

  とゆーことで 4針縫ってもらい・・・

 あと 時間たってるんで 化膿がないように
 えっ 旅行中? 明日は 白山に登る?
 うー まあ明日か明後日 開業医さんに 消毒 化膿のチェック
 あー 7日で抜糸したら 仕事していいですよ 手のキズは肉が戻るのが早い
 そのときよく使わないと 硬くなる ロクロ? いいですよ やってください
 風呂? 濡れないように お酒? 適量ならば とゆーことで高山の飲み屋街へ


一番街 ってゆー飲食の裏通り 泊まってるホテルの裏
いかにも高山 ってカンジの外観の かっぱ ってゆー居酒屋
地元の人たちでカウンターが埋まってたが さぁーっと潮が引いて 
ゆったりした空気になった・

6442・・

あん肝 鮎一夜干し 串かつ タン串
わさび葉 里芋 生ビール中1 地酒の癇 オカーサンが・・・

 一人で旅行ですか?

  いや きのう山登りしてて ちょっとケガしたんで 
  高山日赤病院で見てもらった 4針ほど縫いました

右手 仰々しいホータイ 男の子はホータイが ウレシかったりする

 どこの山に登っておられたんかな?

  前穂高岳とゆー山 上高地から登る 
  コケて 岩に手をついたら スパッと切れました

 それはえらい目に会いなされたなぁ・・・
 山はお仲間と登んなさったとでしょう? 

  いや 一人で登ってたんです・・・
  単独行は あぶないですね 一人は・・・

 4針も縫われたんかぁ それはえらい目に会いなされたなぁ

  ええ・・・でも・・・
  応急処置してくれた山小屋の人 
  病院を教えてくれたホテルのフロントの人
  日赤病院の受付の人 手術してくれたお医者さんたち
  看護婦さん みんなみんなが 親切にしてくださって・・・

  旅先でこんなことになると 人の情け が身に沁みます・・・

そんな話をして 癇の酒を2杯 ほどよく酔いがまわって 

  この 茸鍋:たけなべ とゆーのとご飯をください

 それは 茸鍋:たけなべ ではのーて 
 この辺 茸鍋:こけなべ てゆーんですよ

6444


   山でコケ 
      高山で食う 
          茸鍋ぞ

このあとに 白山に1泊2日の登山をやり
あわら市=金津に移動 イベント2日 そして帰宅

1日3時に 前穂高山頂付近でザックリ
2日4時に 高山日赤で4針縫う
4日12時 白峰村診療所で 消毒と補強
5日10時 あわら市加納病院で 消毒

岐阜→石川→福井 と治療のリレー
そのたびに 診療情報提供書 を書いてくださり
つぎに診る医師のための情報が加わっていく

 あー ありがたいなぁ ニッポンって国は
 こんなに高度な医療が どこでも受けられる
 社会資本=インフラ ってこーゆーことやなぁ

医療の水準が上がること 
そのオカゲで平均寿命が 伸びる
老人が死なないから ではなく
乳幼児の死亡率が下がるから 伸びる

6512

4針 縫ってある 薬指中指にもかすかに傷 一文字

ステディテープ 3ミリ×50ミリの細いテープ
バッテンにして 2箇所はってあったけど もうはがした

 わざと 針数すくなく粗く縫ってある
 切って 25時間たってからの縫合手術なんで
 化膿の恐れ 針数多く縫うと 化膿の恐れ さらに高まる 

傷口を見て そのように 解説してくれた
白峰村診療所の青年医師 化膿してない
もう化膿の恐れすくない 粗い縫い方の傷口
はやくふさがるようにと ステディテープで補強
翌日診てくれた老年医師 ステディテープは
できるだけはがさない方がいい と 消毒のみ

・・・・ありがたい 
・・・・プロたちのリレー

あとの二つの支払いは 家からファックスで
国民健康保険証を 送信したんで 保険あつかい
高山日赤の分は自費ではらって のち返還手続きをとったが
この縫合手術の現場での支払い がたったの ¥14450 
医師2人ががりでベストの処置 4針縫って ¥14450
なんか 意外と 安いんやなぁ と思いました

    ありがたいことである プロがいる ってことは

6632

    帰宅して1週間
    ケガから2週間 10月なかば
            こんどは白出沢から登って
            キレットを越えて 槍ヶ岳開山


ーーーーーーー----------------------------------
なにがしか 
みなさんのお心に 
とどきましたでしょーか? 
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最終更新日  2010年01月19日 07時21分22秒
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