あんよは上手 ♪

あんよは上手 ♪

03八ヶ岳トレイルフェスティバル小海



八ヶ岳登山道約25キロ、制限時間8時間のアドベンチャーランに出場。
コースはリエックス~白駒池~麦草峠~高見石~黒百合平~みどり池~リエックス。
最大高低差は約1000m。前日仕事場から車で3時間で会場側の駐車場に到着。
車中泊である。
6時起床。朝方は冷えていたので積んできた布団が役にたつ。
昨日買ってきたカレーパン1個をほおばる。
天気は晴天。いざ、受け付けに出陣、ひとりで。
参加賞のTシャツは案外気に入った。

アドベンチャーラン出場者は103名。
8時スタート!まずはスキー場ゲレンデを昇る。
最初にまず、これでばてた。
先頭はどんどん先を行っているのが遥か向こうに見える。
30分ほどひたすらかけ昇る。もうぜーぜー言いながら首が垂れている。
富士登山競争ってずっとこんなだよな。と考えながらあごからだらだら汗水垂らし、最後までいけんのかよと不安になる。

もともとトレイルランを初めて知った時、山岳用の重そうな登山靴ではなくランニング用の軽いしかもかっこいいシューズを履いて食料と飲料を背負い軽快にトレイルを踏破する姿に憧れてここに来た。

この時点で70番目くらいか?女性も結構います。
「走り終えたら私やせるかしら?」という会話も聞こえる。

何とかひと山越えたと思ったら、今度は森の中に突入。
道は細く険しくなり一列になって山を昇る。
とても走れる状況ではなくゆっくり歩いて昇る。昇りが終了すると走り出す。雪?奥に行けば行くほど雪が残っている。

1時間48分で関門の白駒荘を通過。
ゼッケンにハンをおしてもらう。

ここの制限時間は3時間、ほっとした。
すぐ側に白駒池が見える。水もきれいだし、いいなあって、のんびりしたいが後ろ髪引かれながら出発。

さあ、走れ!さらに行くと、雪で真っ白。滑る、滑る。
大岩もごろごろしてるし、極端に道幅も狭いし、雪も沢山残っている中をひたすら走る。
途中何度も登山者と出会う。若い登山グループも結構来てました
。狭い山道、リーダー格の人が速やかに「はい、みんなよけて!」と指揮する姿が小気味いいし感謝です。その度に「こんにちは」「お先です」などと挨拶して通過する。これはあらかじめ学んだマナーです。
ランナーを追い越す時も一緒。

尖った大岩の上をひょいひょいと飛び跳ねる。が、滑って落ちそうになる。
雪にずぼっと足をとられて体力消耗。
丸太もあちこちに倒れているので乗り越える。
何度か滑って転んだりしたが大きな転倒はなし。
これでも登山道なのか、道とはいえない。
とにかくけもの道。またまた、雪でぐしょぐしょで狭くて険しい上りを果てしなく昇る。

ゆっくり、しかし休まず昇る。ここも超辛かったなあ。
途中手ごろな枝を探し、ストックがわりにする。やっと昇りきる。

ここは中山という標高2500mの展望台らしい。
広い範囲で大岩がごろごろしている。
ぽかぽかの中、登山者と誘導員が気持ちよさそうな顔をしている。
ここは別世界、天国のよう。
ここもゆっくりしたかったが先を急ぐ。

黒々とした隣の高い山にも雪が残っている。
気がついたらさっきから鼻水が垂れてきてたまらん。

黒百合ヒュッテで折り返し。
誘導員が「こちらです。」の方向へ少し行ったら何と!崖ではないか!どうやって降りるのだ?いや落ちるんだ?と思ったらロープが吊り下がっていて女性がなかなか降りられずにいるではないか。

これにつかまって降りるんか?こんなの聞いてないよ。
しかし、自分はもう1本のロープにしがみついて後ろ向きにすたっ、すたっとレンジャー部隊にでもなったつもりで降りて行く。
こんなことしたの子供の時以来だ。無事着地。

さらに崖っぷちでここも雪が残っている。
尻で滑りながら落ちていく。が、勢いあまってあちこちにぶつかる。
案外素早く体を回転させながら、どっちに行っていいのか分かりづらい道を滑り降りる。

また、手ごろな枝を見つけストックがわりにする。が、スピードが増して、すぐ枝は折れた。
やっとなだらかなところへ出る

しらびそ小屋でチェックを受ける。
そこの誘導員にあとどのくらいですかと聞いたら「10キロくらいだがほとんど下りだから」という返事に「ガチョ~ン#%*!」
もうそろそろだろなんて思っていたのにそんなに!?

足取りは突然重みを増したのである。
しかし、下りだ、下りだ!と気合いを入れ直す。
「そうだ、ポジティブにだ!」確かに下りが続く。

猿のように下りを惰性で加速し、飛び跳ねる。
これが醍醐味である。慣れてきたこともあるが、この瞬間は実に爽快で鳥肌が立つほどである。

先にはそれらしき風景が見えたのでもう、ゴールか?まだか?と思った後が大変でした。

また、ずっと昇りじゃね~かよ~!しかも落石注意だよ。
ただこの間、滝を見れたのでよかった。

先に進むと来た道のゲレンデに戻ってきた。
さあ、本当にもう少しだ。あとはこのゲレンデを下るだけ。
しかし、膝が苦痛でうまく走れない。
ジグザグに降りる。

この辺になるとどこからともなく他のランナーが私同様よれよれになって集まってきた。

ゴール近くまでくると「ゼッケンナンバー何番の○○さん間もなくゴールです」とスピーカーから聞こえる。

4時間40分でゴール!

無料でふるまわれるうどんを食いながら、涙が出てきた。
とにかく辛かったせいか、達成感からか、こんなのは初めてである。超きつかったが、これは面白い!!とりあえず今週末はフルマラソンが待っているので、次のトレイルは検討中。

装備品:キャメルバック、2リットルキャメルバックハイドレーションシステム(いつでも給水できるので楽でした)、
2リットルのアミノバイタル、ウイダーインゼリー2個、クリームパン1個(疲れた時にこの甘さはたまらん)、
ブドウ糖1袋、カットバン、爪きり、タオル、デジカメ

服装:長そでシャツにハーフジップのナイキ半そでシャツ、カッパ4DMタイツ(タイツとソックスの間の少し皮膚が露出している部分は傷だらけだった。タイツは必需品)、
軍手(枝などつかんだりするので手が傷だらけになる)、アシックス5本指ソックス、サロモントレイル用シューズ

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