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2009.07.06
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<『ダンス・オブ・ヴァンパイア』初日(7月5日(日)17:30@帝国劇城>



ワクワク度がMAXで迎える舞台がソワレというのは待つ方も案外大変です。早い時間からずっと落ち着かず、待機体勢で長時間構えているような感じ、ソワレが始まるころにはちょっと虚ろというか既にフラフラ・・という感じでした・・が、座席(結構な下手でした)に着いてアナウンスを聞き、そしてしばしの静寂の後、大好きなオーケストラの前奏が始まった瞬間、なつかしさと期待感で胸が一杯になり、もう全身全霊吸い寄せられるようにダンス・オブ・ヴァンパイアの世界に入り込み、そして息をしたり他のことをまったく考えられない非日常的な集中力が湧いてきたのでした。この作品の魔力はほんと、途中で何か起こっても席を立ちたくない、そんな感じなのです。

音楽については重厚さが気のせいか増したように感じましたが、昨日は下手サイドで観た為、今度センターで観たときに改めていろいろ確かめてみたいです。独特の角度からふだん見えないもの(たとえばアルフレートと教授が眠るベッドの後ろのほうでのヴァンパイアたちのスタンバイ姿など)がよく見えるとか、クロロック伯爵がサラの風呂場にビヨーンと登場するときのクレーンの下のほうが見えるとか、面白い発見もありますし、前過ぎではないので、1幕ラストで教授と話す伯爵の横顔はしっかり見えたのでホッとしました。ここ、とっても大事ですもの!

舞台の美術についてはお城は思っていたより変化すくない?
ヘルベルトのお風呂はヴァンパイア(こうもり?)デザインのかなりゴージャスなものに変化していて、背景の壁紙?の柄もユニークで見ものです!

ヘルベルトの衣装はよりセクシー&レーシーな感じでいい意味でゴージャス感&透け感がUP?(笑)。アルフレートへの熱烈なダンスへのお誘い部分は「ちっちゃいの~、中くらいの、おっきいの~パラダイス!!」と見事な開脚ジャンプを披露したり、「痛くしないから」と言ってみたり・・また日替わりでサービスする予定なのでしょう。
まあ初演の初日とは違って、ここはヘルベルトの声が聞こえたらだいたいどういう展開になるか読めているリピータ客が多数だったせいで、身をよじる爆笑というより微笑ましい感じの楽しい笑いで場が沸いたかんじ。
この作品は通路多用しますがルートは初演と変わっていないと思います。

祐一郎さんのクロロック伯爵の素晴らしさについては、昨夜の速報レポで熱にうなされたかのように(笑)その印象を書きましたが、もうすこし細かく書いてみましょう。


彼は(トートは役柄上仕方ないにしても)白塗りや変なアイシャドー等を入れないナチュラルメイクのほうがやはり素敵だ!と思いました。

登場シーンは下手から横顔を拝見しましたが、初演は最後のあたりもっと客席の光が当たって顔がよく見えたような気がしますが・・・これは席にもよるので気のせいですね、たぶん。

静かに舞台に上がり「神は死んだ」を歌う伯爵。もう最初の1節で独特の世界観に惹き込まれます。そして喉がクリアでとってもいい状態だとすぐにわかりゾクゾクしてきました。
来るぞ来るぞ!という予感です。こういう整備された声だと歌い上げる部分はもちろん、囁き声もまったく枯れずにクリアなんですね。まだ初日のためか、フレーズを揺らすのを控えめにし楽譜に沿った丁寧な歌い方・・これはだんだん変化していくので初日あたりの歌唱は貴重です(^^)。しかし立っている脚の長いこと!細いこと!帝劇で祐一郎さんが静寂を突き抜くように「わたしは祈り~♪」と歌い上げる姿が久々なのでとても嬉しくて涙がじんわりとこみあげました。

サラのお風呂、透明なバブルたくさんひっついています(笑)。ちょっと魚類の卵みたい(?)ごきげんよう♪怖くはない♪とバーンとクレーンで登場する祐一郎さん。初演時初日のようにはクレーンががたがたせずホッとしましたが、やはり初日ということでやや緊張気味の面持ち。でも声は研ぎ澄まされたような弾んだやや硬めの声で「肌はおっとっろっえるっ♪」
と区切るような歌い方。リズムと速さのせいか、ちょっと低音がまだ出しにくい感じでした。
コウモリクレーンで去っていくときの最後の高音は朗々と響き渡りました。

さて期待でいっぱいの1幕ラストですが、初日だから、もしかしたら?と内心ちょっぴり期待していた?(ごめんね)思わぬハプニングが。教授に「お名前をお聞かせいただいても?」と言う部分、あっかんべえのやりすぎで舌が伸びて?からまっちゃったのでしょうか?一瞬の微妙な間のあとに会場からは笑いが。(幕間に祐友さんと「今日は祐さん帰ったらお風呂でオキカセ、オキカセ・・と100回くらい練習かな?(笑)」と冗談交じりで話しました)

作詞はともかくセリフ部分でというのは珍しいことなので、ちょっとしたお得気分!?そのあとはなんだか緊張が解けたのかやたら張り切っていて、やや上擦る感じのときも。その張り切りは2幕まで継続し、知念サラをガブリするあたりのテンションは相当なもので体を大きく動かして思い切り歌っていました。

前にチラッと書いたサラへのガブリですが、なんの躊躇もなく(笑)片手はサラの腰、片手を胸にしっかり手を当てて、首に噛み付くときもガブリってだけでなくて、斜めに唇をしっかり当ててしばらくムニムニと吸い付くように動かしたようにように見えてえらくエロくてどっきりしました~^_^;)。そのあとの快感のポーズも体が大きくしなやかに伸びていて、やけに動物的(というか吸血鬼的?)、なにかから解放されエネルギーを得た喜びを全身で表現していて見入ってしまいました。で、そのあと牙を胸元にささっとしまって振り向いたときの、真顔だけれどけだるいような表情が好き!!そのときの声もけだるくてセクシーで好き!!

ソロといえば、2幕の「抑えがたい欲望」です。物悲しい過去を回想しながらしんみり始まって哲学的な内容もあり、歌い上げて終わるという祐一郎さんにぴったりの歌。

下手席はオペラでみると祐一郎さんがまっすぐ自分の方に微笑んで歩いてみえる部分があるのでちょっとどっきりします。独りですべての空気をとらえてそれをまた解放するがごとくうたいきった祐一郎クロロックへの拍手は惜しみなく、文字通りショーストップになり、それを背中と耳でしっかり受けとめて噛み締めているであろう祐一郎さんの気持ちになると、じわっときそうになりました。


〔新キャストについて〕

★アブロンシウス教授(石川禅さん)

パワフルな声ではきはきとカツゼツよく歌え、どこかふんわりと、とぼけた味の新教授誕生です!そしてとっても難しい役ですね。
この役は初演で最初に演じた人が一番楽というか有利かもしれないな、と正直思いました。
禅さんはとても器用な方なので、多用な声もでるし演じ方も100通りくらいあるのでは?というくらい引き出しの多い方です。で、ご本人も述べられているようにやはりあの初演の市村さんの演じた教授のイメージ(キャラクター)とかけ離れてしまうのもリスキーだし、かといって自分の個性を全く埋もれさせてしまうのは役者としては面白くない、その挟間でまだまだ模索中の感じがしました。声がとっても市村さん似であったり、禅さんの地声のようであったり、場面場面でいろいろなので、これからうんと魅力的な「禅さんだけの教授」というのが育ってくるのを楽しみに待ちたいです。


禅教授のパフォーマンスに対する拍手は初日ということをおいても、それはそれは凄かったです!!

★シャガール(安崎求さん)

歌えるシャガールということで相当期待していました。そして幕が開いてみて、このシャガールという役も相当に難しい役どころなのだ、と痛感。もちろん安崎さんの素晴らしく艶やかな歌声の響き個性もある魅力的でオペラチックなシャガール登場なのですが、いささか声が良すぎてかっこよすぎる、という感じも。いなくなってみると初演のシャガールのお茶目でマヌケなところや面白みのある声や歌い方が妙になつかしいような・・・そんな勝手な思いも湧いてきたりするのが不思議なところです(^^)。

★マグダ(シルビア・グラブさん)

こちらも迫力ある地声を張り上げ、ビリビリと鳴り響く声で相当歌えるマグダです。しかも綺麗だし動きもすっきりとカッコイイし、言うことなし!と思っていたのですが、声がアルトで太めのせいか、阿知波さんと交互にでると声がかぶりそうなんです。というか2人のキャラクターの違いが初演に比べて薄いかんじ。初演の妙にコケティッシュでけだるくてチョット頭がいっちゃってる?感じのマグダがちょっとなつかしくなったりも。
シルビアさんのマグダはとっても頭脳明晰そうでシャガールが誘ってもフンって相手にしなさそう、って感じなんですね。でも存在感と歌声でインパクト抜群なので、やはり引きつけられました。

★サラ(知念里奈さん)

実は声質がサラに合うかな?とちょっと心配していました。でもそれは杞憂でとってもチャーミングで綺麗な声のサラで嬉しかったです。たまきさんの後釜にぴったりという感じで、大塚さんとタイプが違うというのが好みに応じて選べていいですね。あ~あ~あ~♪というような声、最初はちょっと声が細いかな?やっぱり出しにくいのかな、と思いましたが、アルフレートをうまくかわす場面など、女のしたたかさというか本能を強く秘めているような感じがあってこの役に合っているかも、と思えます。声も2幕冒頭でクロロック伯爵とデュエットをするあたりはすごく地声を生かして張り上げた声がでてきて凄かった。「あなただけに♪」の最後は音を上げて決めてましたし、危なげなところはまるでなし。初日とはおもえない見事な完成度でしたし、2幕でアルフを襲う(笑)ところなど、牙をむき出してゾゾっとする大人っぽく変身した怖さがありました。なんか女優としても凄い人ですね。


泉見アルフはやっぱり滝汗で熱そうでした。でも声はますますダイナミックで演技はわかりやすくとても惹き付けるものを持っていますね。浦井さんのすっきりした感じと両方交互に観たい感じです。





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Last updated  2009.07.06 11:08:55
コメント(10) | コメントを書く


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『ダンス・オブ・ヴァンパイア』初日!(7月5日)  
しっぽな さん
おはようございます。
朝から長文!素晴らしいです。ありがとうございます。
読んでいてドキドキしてきちゃいました。まるで自分が噛まれているような。。。
まだ見ぬ世界、想像だけ膨らんじゃって、どうしましょう。早く伯爵さまにお会いしたいです! (2009.07.06 09:39:33)

Re:『ダンス・オブ・ヴァンパイア』初日!(7月5日)(07/06)  
はるきち さん
こんにちは。CherryCYさんのレポを読んで、昨日の興奮がまた甦ってきました~♪昨日の初日は本当に素晴らしかったですね。あの場に居れた事を幸せに思います。
最後は一緒に踊ってしまいました(^-^)予算が許す範囲で通い詰めたいと思います!! (2009.07.06 10:16:27)

Re:『ダンス・オブ・ヴァンパイア』初日!(7月5日)(07/06)  
CherryCY  さん
しっぽなさん

こんにちは。朝から長ったらしい駄文を読んでくださり、恐縮です。でもうれしいです。ありがとうございます。そう!自分がかまれちゃう感覚になるんですよ。早くしっぽなさんにも経験(?)していただきたい世界です。観劇されたらぜひレぽしてくださいね。

はるきちさん

こんにちは。はるきちさんも昨夜はヴァンパイア族だったのですね(笑)。ほんとにまだ興奮が体から抜けずにどこかぼぉーっとした感じが続いてます。
わたしも振りはしっかりやりましたよ。楽しかったです!!はるきちさんとも同じ日に観る機会があるでしょうか。おまえはもう私のもの~♪という伯爵の声のとおりにみんな堕ちてますよね(笑)。 (2009.07.06 12:06:58)

Re:『ダンス・オブ・ヴァンパイア』初日!(7月5日)(07/06)  
ありがとうございました。
細かい描写に、その場にいたかのようにシーンが頭に浮かびます。(自分で観劇した時よりもよくわかったりして 笑)
9月までお預けのつもりだったのに、チケット探している自分がいます。
これからも、たくさんの情報、お待ちいてしています。 (2009.07.06 19:16:01)

はじめまして  
歩く花子  さん
はじめまして。
今週末、帝劇遠征を予定しており、ドキドキしながら拝見しました。
週末まとめて3回観劇予定です。
前回は行くことが出来ず今回初見なのでとってもタメになりました☆
このような日記を拝見したら・・・もう楽しみでなりませんっ!!
またお邪魔させてください。 (2009.07.06 19:57:15)

Re[1]:『ダンス・オブ・ヴァンパイア』初日!(7月5日)(07/06)  
CherryCY  さん
秋桜<コスモス>さん

お忙しい中、読んでくださり恐縮です。嬉しいです。こちらこそありがとうございました。
「9月までお預け」だなんて!2ヶ月は長~いですよーん(笑)。びゅあーんとコウモリ機に乗って帝国劇城に一ッ跳びしてくださいませ。伯爵が秋桜さまを呼んでますよ~♪

歩く花子さん

初めまして!!ようこそ~♪お待ちしていた「歩く花子さんを~♪」と甘~い伯爵の声で御礼申し上げます。3連ちゃんとは羨ましいです。もしよかったら感動のレポを落としてくださいませ。楽しみにしています。よかったらまた寄ってください。 (2009.07.06 20:13:38)

Re:『ダンス・オブ・ヴァンパイア』初日!(7月5日)(07/06)  
のん さん
冒頭からの音楽、確かに初演の時とは変わったなと感じました。テンポもパワフルさもアップしていましたね!!!
二幕の抑えがたい欲望は、もう感動の一言。。。
静かですが物凄い魂を感じました。劇場全ての空気が
一体となった貴重な瞬間でした。
本当にあんなに素晴らしい初日にいられたことが幸せでした☆☆☆ (2009.07.06 23:17:42)

Re[1]:『ダンス・オブ・ヴァンパイア』初日!(7月5日)(07/06)  
CherryCY  さん
のんさん

耳の肥えていらっしゃるのんさんにもやはり変わった感ありましたか?オーヴァーチュアの最初の音にもう鳥肌でした。あとサラやアルフが歌うメロディーや詩の本を手にアルフが歌うメロディーなども大好きで着メロや目覚まし代わりにしているくらいです(^^)。
「抑えがたい欲望」のあの静寂と緊張感は忘れられません。「静かですが物凄い魂」「劇場全ての空気が一体となった貴重な瞬間」というのんさんのお言葉どおりだと私も思います。ぽわん、ぽわん、としたこの幸福感、高揚感はしばらく続きそうです。 (2009.07.06 23:45:53)

Re[2]:『ダンス・オブ・ヴァンパイア』初日!(7月5日)(07/06)  
のん さん
オーヴァチュア、初演とは別物ですね☆
前回、私は東宝版と海外版を聴いて、海外版の音楽の方がどちらかというと好みだったのですが、今回は自分としては理想の音楽、オーヴァチュアに仕上がっていて、最初の音を聴いただけで物凄く感動しました☆ (2009.07.07 22:28:07)

Re[3]:『ダンス・オブ・ヴァンパイア』初日!(7月5日)(07/06)  
CherryCY  さん
のんさん

こんばんは。
わかります!たしかに初演時は、わたしも東宝版より海外版のほうが重厚で響きが心の芯に届く感じがしたように思います。今回はほんとに体の奥まで最初から貫かれる力があるように感じました。

今度そのあたり音楽的なことなど、ぜひ詳しく「オ・キ・カ・セ」(笑)くださいね♪ (2009.07.07 23:24:35)

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