竹市 幸惠の探検日記

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竹市幸恵

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2007年06月11日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
母が買ってくれた着物を
絶対に着るもんか、と意地をはったのはなぜか、
思い出した。

着物好きの母が、近所の人の桐の箪笥をもらってくると
言い出し、その時点で、壁という壁にはすべて箪笥がある
状況だったので、私と祖母は、どこにいれるのか?と聞いたのだ。
いいかげん狭い家に、もう箪笥なんかおかないで!というのが
私の本音。
でも、母の着物好きは知ってるから


母は、桐の箪笥の半分の幅しかない、私の服の入っている
小さな箪笥を捨てて、そのスペースに入れると言った。

私は ショックだった。
それでは入らないのは誰が見てもわかるのに
できないことを平気で口にする母に、
私が今まで信じてきた母というのは何だったんだろうと、
いつも自分は正しいとか、
親の言うことは間違っていない、私が常識だと言っていた
のはなんだったのかと、こんな馬鹿なことを平気で
言いだすことに、私は何を信じてきたのかとショックだった。
自分の親なのに、ひょっとしてこの人、馬鹿じゃないのかな? と

ならないことも、その子供である自分にも
(衝撃的なほど馬鹿な自分に) ショックだった。
頭をつかえ、頭邪魔になりゃネコにやれと
(これまた 意味深なことなんだけれど)
言ってた母とも思えない 馬鹿な発言だったから。


箪笥より、母の中では大事なんだ 
私のことを大事大事というけれど、ほんとは
自分が一番大事で、私のことは大事なふりじゃんと
私の頭の中でさーっと(母は、そうは言ってないのに)、
だってそういうことでしょ? とぱんぱんぱん!と
理屈がくみあがり、怒りと悲しみでぶちきれていた。

私の箪笥を捨てるって言うなら、その中の私の服はどこに入れるの? 
母は黙っていた。

隣にある工業用ミシンを捨ててよ。幅は同じじゃない。
もう使ってないんだから。重いなら出すの手伝うから。
桐の箪笥、買うなら入れる場所を作ってからにしてよ。
母は黙っていた。
どうなの? というと
そうだね、と言っていた。
約束してよ、お願いだから と私は言った。

そしてある日、家に帰ると 工業ミシンも私の箪笥もそのままで
桐の箪笥が道を塞ぐように狭い四畳半に入っていた。

私はきれた。ふざけるな。自分勝手もいい加減にしてよ。

母は私の箪笥は捨てなかったけれども、そのことよりも
強引に桐の箪笥をもってきた行動に対して、
お願いだからそんなことしないで、と言ったのに、
ばつが悪いからって私のいないときにそういうことを
したことが、悔しくて 約束を破られた気がして
お母さんには家族なんか大事じゃないじゃない!
私の言うことなんか、聞く気もないじゃない!!って
ものすごい怒りになった。
母は何事もなかったように平然としていた。
桐の箪笥の場所をなんとかしてよと言っても
いつも そうだね と言ってやらなかった。

母は私たちよりも着物を選んだと思った。
それなら
桐の箪笥に収まるものは、絶対に認めない、認めたくない。
そっちがそうするなら、こうしてやる って。

桐の箪笥に収めた着物や、
後年 母が夢中になってた押し絵も
私は 私には無関係。 母が勝手にやってること。
私はそんなもの いらない、知らない、望んでない と
嫌悪し、ことさら つーんとそっぽをむき、
そっちを見るときには 無関係 とぱちぱち断ち切って
意地を張ってきた。

後年、母はミシンを捨てたいと言ったけれど、
じゃ勝手にやれば? と返した。報復していた。
あの時ミシンを捨てずに、勝手に桐の箪笥
持ってきたじゃないって。
こんな出しにくい状況にしといていまさら何言ってんの?
ミシンを出すには桐の箪笥を動かさなければならない。
そのために桐の箪笥に触れることも嫌だった。
不本意すぎて、屈辱的だと思っていた。
むかついていた。

この桐の箪笥事件で、母を独裁政権の権化みたいに思い、
それに対する自由解放運動のレジスタンスみたいに
なってた自分がいた。
何のかんの言って、金をかせいでいるやつが正しく
力があるから正しいって振る舞われているのは
おかしい、みたいに思ってもいたけれども…。
(これはこれでなんかありそうだけれど)

もとは、 なんでわかってくれないの?!
約束やぶんないでよ! 
私のことが大事なら言うこと聞いてよ!!って
悲しくて苦しくて腹が立って。

自分の悲しみや、苦しさや腹立たしさを
どうすることもできなくて、それを起こしたと
思っていた母への報復として、腹いせで 意地で
私は振り袖を着なかった。
桐の箪笥がきたせいで とこれも長い間
きっかけになった桐の箪笥までも憎み、嫌ってきたけれど。

あのものすごい怒りも悲しみも苦しさも、
私の内側から来ている。

と、いうことは…。

私は 何か約束、してるのか??






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Last updated  2007年06月11日 11時13分00秒
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Re:桐の箪笥(06/11)  
ドレドレ さん
物事の両面を見て欲しいと切に願います。
全ての物事には必ず、明るい部分と暗い部分がある。

働いている人が偉いだけじゃなくて、
あなたのために働いてくれていたのも真実だし
四畳半に詰めただけでなくて、
あなたの大事なものを捨てないでいてくれたのも真実だし

あなたは怒らなくても
ただ悲しむこともできたと思う。
どうしていつもただ怒りばかりになってしまうのか。

怒りの方を見てばかりいるのは自分の選択だと思います。
わたしも母親や家族にあらゆる自由を奪われてきましたが
ただ悲しかっただけです。

愛する人に裏切られたら、悲しいのではないでしょうか。
愛する人に裏切られて怒るのは
その人を愛しているのではなくて
支配したいからではないのでしょうか。

それは愛ではなくて、
もしかして期待と依存なのではないでしょうか… (2007年06月12日 09時25分01秒)

Re[1]:桐の箪笥(06/11)  
ドレドレさん
>物事の両面を見て欲しいと切に願います。
>全ての物事には必ず、明るい部分と暗い部分がある。
うん…。私は暗い方に焦点をあてることばかり
ずっとやってきたんだと思う。

>働いている人が偉いだけじゃなくて、
>あなたのために働いてくれていたのも真実だし
>四畳半に詰めただけでなくて、
>あなたの大事なものを捨てないでいてくれたのも真実だし
そうだよね。

>あなたは怒らなくても
>ただ悲しむこともできたと思う。
>どうしていつもただ怒りばかりになってしまうのか。

>怒りの方を見てばかりいるのは自分の選択だと思います。
>わたしも母親や家族にあらゆる自由を奪われてきましたが
>ただ悲しかっただけです。

>愛する人に裏切られたら、悲しいのではないでしょうか。
>愛する人に裏切られて怒るのは
>その人を愛しているのではなくて
>支配したいからではないのでしょうか。

>それは愛ではなくて、
>もしかして期待と依存なのではないでしょうか…

怒りが絶対にいけない、ということではなくて
私は、人や周りに怒りをぶつけて
自分自身に省みることなく、
周りを怒りによって変えようとするから
それがいけないんだと思う。
怒りのほこさきがどこ向きなのか、
本当に私はわかっていないんだ。

裏切られたと思ったら悲しい。
私は…悲しいだけじゃないのかもしれない。
怒りも意味があって存在していると思う。
そこが本当にわかったら
怒りがあっても、ぶつけなくなれるかもしれない。
怒りを人に向けたら、思い通りにさせたい、
という期待と依存になると、私も思う。
(2007年06月12日 23時07分45秒)

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