♪猫姫♪の部屋

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手術


手術が終わると同時に麻酔から醒めた。
ストレッチャーに乗せられガラガラと廊下へ出たら、主人と母と叔父夫婦が
心配そうな顔で待っていた。
最初に私の口から出た言葉は「○○くん(主人)ごめんね」だった。
私の体は管だらけで、酸素マスク・鼻の管・両腕に点滴・導尿で身動きが
とれない状態だった。
自分ではわからなったけど、相当痛々しい姿だったらしい。
その晩は回復室という結構広い個室に入り、主人が病室に泊まってくれた。

結局私のお腹の中で何が起こったのか?
流産と言われていたけど実は子宮外妊娠(卵管妊娠)で、卵管が破裂して
しまった為に腹腔内で大出血となり、ショック状態に陥ったのだそうだ。
腹腔内には体内の半分の血液が出てしまい、輸血して助かったけど、
あと1時間くらい遅かったら手遅れだったと言われ、主人も母も
ゾーッとしたらしい。
そして主人と母は、手術で切除した私の右卵管と腹腔から吸い出した
大量の血液を見せられたそうだ。
その卵管はまるで『砂肝』で、血液は固まりがたくさんあり『レバー』
のようだったと聞いた。

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