Noriko's Cafe♪

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Chapter 8



=== Chapter 8 ===



無事に日本での手術を終え、3ヶ月ぶりに
8月末、アメリカに戻って来ました。


勤務していたホテルにさっそく戻ってみると、
もう私の名前はシフトから消されていました。
私のポジションはすでに新しい人でうまっており、
再び働くことはできないと言われました。


このことはそれほどショックではありませんでした。
他にもっと良い道があるということ。でしょ?


再び仕事を探しはじめます。
9月が過ぎ、10月が過ぎ、11月になりました。
「ヤバい。これはヤバい。」
毎日毎日神様に祈っても、仕事は与えられず、
私にできることはもう、
神様を待ち望むしかありませんでした。


しかし、11月半ばに入った時、
仕事もなく、お金も100ドルを切っていました。


自分なりに頑張りました。
自分なりに主を待ちました。
自分は主に従いたい。
主が導かれなければ、私は何も決断しない。


だけど。。。


もう、信仰の目でもっても、
4年制大学への編入は不可能である
といわざるを得ない状況に私は追い込まれました。


「待つ」という自分の限界を超えたとき、
いよいよ私は、日本に住む母親に電話をしました。


「あのね、今まで応援してくれてありがとう。
 来月の12月、日本に引き上げることにしたから。」


「大学はどうするの?もう行かなくていいの?」


「行きたいけど、もうどうしようもないんだ。
 短大を卒業して、ここまで来れただけでも
 Norikoはすごく感謝してる。満足だよ。」


私は両親が私の決断を喜んでくれると思いました。
なぜなら、電話をするたびに私がいないと寂しがり、
「いつ帰ってくるの?いつ帰ってくるの?」
と聞くからです。日本へ切り上げると聞いて、
これほどまでの良いニュースは、両親にとってないはずです。


ところが。。。


10分ほどして母から電話が入りました。
なんと、私に4大を卒業してほしいというのです。
これには驚きました。
「主が、両親の心に働かれている。。。
 これは、何かあるかも。。。」
だけど「無理だよーん。」と告げました。


すると。。。


母は、日本政府の出している学生ローンで
何とかならないかということ。
4年制大学卒業まで、学費だけで200万円いります。


私はちょっと考える時間が欲しいと伝えました。
もちろん、月々のローン返済は
両親がすることになります。
私は、それがどうしても、いやだったのです!
「借金」は、私のやり方ではないんです!!
絶対にイヤなんです!!!


神様に言いました。


「両親にローンを払ってもらうなんて
絶対にイヤです。そうするくらいだったら、
私は日本に帰ります。」


愛する両親に負担はかけたくない。
しかし、不思議なことに、
日に日に私の心に、ローンに対する「平安」が
心に与えられはじめました。


そして、しばらくして、私は思いました。
「学生ローン、自分ではどーしても納得いかないけど、
主が導かれてる。どうしてもそう感じる。
神様、従います。」


めちゃめちゃめちゃめちゃイヤでしたが、
私は母親に学生ローンの手続きをするよう頼みました。


これは、納得いかないけど、神様からだ。
この平安は、神様にしか私に与えることができない。
主が導いておられる。主を信じよう。


こういう流れで、学生ローンを申請。
結果は2週間後。
もう三十路を目の前に、学生ローンなんて
日本国でおりるんでしょうか。


自分の目には正しくないこと、
だけど、主が導かれるのであれば。。。


これが私の信仰をさらに引き延ばす
大きな経験になるのです。
従って、ほんと良かった。。。


続く。







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