「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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山さんの刑事部屋
3
『爆弾ポンスケ』
登場人物表
川西 蔵六(二二)男性。金山組若衆。
加地 紗月(一七)女性。たこ焼き屋の娘。
田槙(四六)男性。金山組代貸。
山江(三五)男性。金山組幹部。
室川(三六)男性。金山組幹部。
小武(三五)男性。小武組組長。
梅若(四五)男性。捜査四課刑事。
成松(四三)男性。金山組若頭。
金山(五〇)男性。金山組組長。
松坂 凡助(?)男性。元ヒットマン。
●駅・高架橋・午前
並んで道路を見下ろす蔵六と紗月。
雨を纏った車の流れが早瀬のよう。
畳んだ紗月の傘の先に水溜り。
蔵六「し、知っとったんか、さっちゃん」
紗月「ここに住んでて耳に入らんと思う?
そこらの犬まで噂してるで」
蔵六「い、犬?」
紗月「もう、いちいち真に受けんといてよ。
それより、噂の発信源が六にいってホンマ
なん?」
蔵六「う、うん・・・いや、どうやろ・・・。
ぱ、パチンコ屋で隣の台のおっさんが電話
で誰かと喋っとんのが聞こえて・・・」
紗月「でも、それを組の人に言ったでしょ」
蔵六「そ、そら言うがな」
紗月「言わんといてほしかったな」
蔵六「な、なんでや?」
紗月「あたしが一番に見つけたかった」
蔵六「み、見つけてどないすんねん」
紗月「・・・顔面に一発かます」
蔵六「・・・・・・」
紗月「それくらい権利あるもん」
蔵六「・・・・・・」
紗月「お母さんとあたしをほったらかして、
十年も姿くらまして・・・」
蔵六「・・・ま、まだ許せへんか」
紗月「・・・分からへん。会って顔見てみな、
どんな気持ちになるんかも・・・」
雨音の伴奏が沈黙を埋めてゆく。
突如、沈黙を破る胴間声。
警官二人に引っ立てられた酔っ払い。
蔵六たち、背中を向けて知らんぷり。
警官O「ちょっと、先に行っとって」
酔っ払いを相方に任せて歩み寄る。
警官O「もしもし、そこの二人?」
わざとらしく振り返る二人。
蔵六「・・・わ、ワシらけ?」
警官O「他に誰がおんねん。そっちの女の子、
学生やろ。昼日中から何してるんや」
蔵六「こ、コイツは・・・」
警官O「貴様は黙っとれ。どうせ何処ぞの組
のチンピラやろ。未成年誑かして売っ払う
つもりか。後でじっくり絞ったるからな」
紗月「あの、おまわりさん」
警官にあどけない微笑を向けて。
警官O「なんや? 怖がらんとホンマのこと
言うてええねんで」
打って変わって猫なで声で。
紗月「この人、あたしのお兄ちゃんやねん」
蔵六の腕に抱きつく紗月。
二の腕に胸が当たって固まる蔵六。
警官O「・・・似てへんきょうだいやな」
紗月「そうでしょ。DNAってほんま、ええ
加減な仕事しはるわ」
警官O「せやったらええが、学校は?」
紗月「創立記念日。せっかくやしお兄ちゃん
とデートしよっかなって。服とかスイーツ
とかいっぱいねだるつもり。ねっ?」
キャピキャピ紗月と地蔵な蔵六。
煙に巻かれ顔の警官。
警官O「・・・よう降っとるから足元に気ぃ
つけや。あと、柄悪い所には・・・兄貴が
おるんやったら安心か。邪魔して悪かった」
紗月、去る警官の後ろ姿にバイバイ。
呪縛が解けたように腕を解く蔵六。
蔵六「よ、ようあんだけ嘘八百言えるな」
紗月「ま、実際お兄ちゃんみたいなもんやん。
真っ赤な嘘ではないやろ。せいぜいのとこ、
サーモンピンクくらいや」
蔵六「ひ、卑猥やぞ」
紗月「何がよ。ただの色の話やん」
蔵六「・・・で、デートちゅうのは?」
紗月「仕事中なん忘れてない?」
蔵六「そ、そ、そもそもや、なんで学校行か
へんねん?」
紗月「・・・ソース臭いから」
蔵六「へ?」
紗月「他の子はシャンプーやら香水やらええ
匂いすんねん。あたしがそこに混じったら
完全に公害や」
寂しげに目を伏せて紫陽花の風情。
蔵六「だ、誰ぞに言われたんか?」
紗月「言われんでも、自分で匂うし」
蔵六「せ、制服。仕事のとき制服着とるから
ちゃうか」
紗月「関係ないよ。色んなとこに染みついて
もうてる。それに外で着れる服、あんまし
持ってないから温存してるねん」
くるり振り返って向日葵の笑顔。
紗月「これ着てたらようたこ焼き売れるんよ。
あたしのとっときの武器や」
●風俗街・午前
濡れるに任せて俯き歩く蔵六。
哲学者のような表情で物思い。
目についた空缶を無意識で蹴飛ばす。
街灯で跳ね返り自分の頭に直撃。
我に返る蔵六の耳に工事の大音響。
●金山興業・事務所前・午前
路駐された工事業者の車両多数。
玄関の軒に防犯カメラ設置中。
事務所の中からも騒がしい音漏れ。
●同・事務所
職人の往来と作業で限られた居場所。
空きテーブルで田槙がジェンガ中。
絶え間ない振動で虚しく崩れる木片。
田槙「・・・あかんな」
茫然と立ち尽くす蔵六。
蔵六「お、おじき。何の騒ぎでっか」
田槙「おのれは逃げなんだか。殊勝な心がけ
やな」
きょろきょろ見回す蔵六。
部外者ばかりで若衆の姿は無い。
田槙「いくら探しても鼠一匹おらんぞ。愛想
つかされたんや。そらそうやろな。命がけ
で尽くしても狂犬に噛まれるか飼主にケツ
蹴られるか、シラフやのうても割に合わん
のは分かる」
蔵六「お、親分は?」
社長室の方を顎で示す田槙。
一際大きな金属音が漏れている。
田槙「ポンスケが捕まるかくたばるまで出て
来んつもりらしい。部屋を鉄板張りにする
んやと。簡易便所まで中に拵えとんやで」
田槙に手招かれて傍に寄る蔵六。
蔵六「い、痛ないんでっか?」
田槙の額の包帯にべったり滲む血。
田槙「ガラスでちょっと切ったんや。見た目
だけで大したことあらへんわ。ん? 何や
それ」
蔵六が持っているビニール袋を見て。
蔵六「わ、ワシの昼飯・・・」
田槙「たこ焼きやないけ。ええ匂いしとる。
相伴に預かるで」
自然に袋を奪って中を確認。
止める間もなくパクつき始める。
田槙「冷めてもうてるけど旨いな。けど生姜、
ちょっと入れ過ぎちゃうか」
略奪を黙って見つめるしかない蔵六。
田槙「ホンマええ味や。どこの店のモンや?」
蔵六「え、えっと・・・」
田槙「贔屓にしたろ言うんや。勿体ぶらんで
ええがな」
蔵六「・・・あ、尼だこだす」
田槙「どっかで聞いた名やな・・・。あッ!
おのれ、まさかまた小武のシマに!」
田槙の剣幕に反射的に身を庇う蔵六。
蔵六「は、入ってまへん、入ってまへんて!
表まで届けてもろたんや!」
振り上げた拳を収める田槙。
田槙「ったく、人騒がせなガキやで。届けて
もろたて、店番の娘にか」
蔵六「へえ・・・」
田槙「知らぬが仏や。あの娘の親父やけどな
・・・いや、まあええわ」
言いよどんだ田槙に蔵六の視線。
田槙「・・・あの子、どないや。別嬪さんに
なっとるか」
蔵六「・・・へえ、まあまあ」
田槙「そろそろ熟れ時で売り時やろな」
蔵六「・・・え?」
田槙「取る客選んだら八年で元取れる」
蔵六「・・・・・・」
田槙「アレの母親は惜しいことしたからな。
まだまだ売れっ子やったのに体が弱うて。
去ぬ前に何遍か抱いといてよかったわ」
懐かしむような田槙の表情。
蔵六、無表情で黙り込む。
●同・承前
すっかり空になったたこ焼きのトレー。
除けられた紅生姜が隅で小山に。
爪楊枝で無遠慮に歯をせせる田槙。
田槙「・・・おのれ、ワシと組まんか?」
蔵六「は?」
田槙「一緒にポンスケを狩るんや。幸いもう
競争相手はおらん。兄いかて、ゆうべの件
で完全に詰んどる。お務めは免れんやろ」
蔵六「か、カシラがおる。あの人がしっかり
しとったら、組は大丈夫です・・・」
陰険な目で蔵六を舐め回す田槙。
田槙「成松なあ・・・。おのれ、奴に何ぞの
義理でもあるんか」
蔵六「・・・そ、そりゃあ世話にはなっとり
ますけど」
田槙「あの腰抜けに何が出来るんや!」
騒音にも負けない一喝。
田槙「十年前も肝心な時におらんかった奴や。
たまたま席が空いとって若者頭になれた。
今度は労せずして組長か? アホ抜かせ。
そんなもん、本部が許したかて天照大神が
お許しにならへんで!」
田槙の気迫に竦み上がる蔵六。
蔵六「・・・け、見当はついとるんですか、
どこにおるんか」
田槙「まだや。けどな、揺さぶりはかけとる。
今はまだ震度1やけど、これが震度3にも
なりゃそこにある電話が鳴るわい。それを
待っとるんや・・・」
●病院・救急外来待合・深夜(田槙の記憶)
夜間灯を除いて闇に沈んだ空間。
がらんとした空間にただ二人。
前後に離れてソファに座る小武と田槙。
小武の右手、田槙の額に白々と包帯。
田槙「ホンマ悪運には恵まれとるのう、ワシ
もおのれも」
小武「・・・・・・」
背後からの茶々を受け流す小武。
田槙「それに秘書のねえちゃんが無事やった
んも幸いや。あの脚が傷物になってみい、
目も当てられん悲劇やで」
小武「・・・四人や」
田槙「あん?」
小武「若いもんを四人も殺ったんや。覚悟は
しといてくださいや」
地の底から響くような怨嗟。
田槙「ちょっ、ちょお待てや・・・」
慌てて立ち上がる田槙。
田槙「ありゃ誓って金山の仕掛けやないで。
こっちは幹部二人も殺られた上、サツにも
睨まれとる。あない派手に動くかいな」
空々しく響く弁解。
小武「ほんだら何処のどいつじゃい!」
田槙「ぽ、ポンスケやろが!」
弾かれたように振り返る小武。
田槙、思わず珍妙なカラテポーズ。
小武「・・・ペイ食いすぎて狂うたんか」
田槙「とぼけるんも大概にせえ。初めに道具
にしたんはそっちやろ。アレが思う通りに
動かせる思うたんか。十年前とおんなじや。
最後には飼主の金玉に食らいつきよる」
熱弁する田槙を憐憫の目で見る小武。
小武「アンタが何言っとるか、一文字も理解
できん。大体、山江の件は・・・」
田槙「ええかよく聞け。あの犬をワシに売る
んや。そしたらおのれの仕掛けが表に出ん
ようあんじょう処分する。サツが目ぇつけ
とるんはウチだけやないんやで。梅ちゃん
も言うとった、この機に街の大掃除になる
かもしれんてな。大丈夫や、ワシがなだめ
たる。三人で上手いことやろうやないけ」
まくし立てながらソファを乗り越える。
いつの間にか小武のすぐ後ろまで。
田槙「場所や。場所だけ言うてくれたらええ。
首長うして待ってるで」
●金山興業・社長室
部屋の中央に避難したデスク。
電話にかじりつく金山。
部屋の四囲では工事の進行中。
金山「もしもし、ラブちゃんか? ワシや、
金山のおとうちゃん。え? よう聞こえん
て? もしもし、もしもし。ちょっとな、
リホームちゅうのしてるんや。うるそうて
たまらんわ。けどな、明日には終わるから。
七時、七時に来いや。ゆうべの埋め合わせ
したる。え? 他には誰も呼んどらんよ。
二人きりのパーチーや。うん、持っといで。
店で一番高いの。買うたる、買うたるで。
え? 心配? かわいそうに。安心しい、
明日の今頃はここが世界一安全な場所や」
電話を切って職人たちに寄びかける。
金山「諸君! 突貫で頼むでえ!」
さらに活気づく工具の音。
●路地・夕(誰かさんの夢)
屈みこんでシャボン玉を飛ばす少女。
小学校低学年くらいで質素な服装。
路地の入口に歩み入る足。
まだ初々しい学生服姿の少年。
少年、少女に帰ろうよと促す。
首を振って拒否する少女。
少女、石鹸液とストローを差し出す。
仕方なく受け取る少年。
路地の空に先刻より多くのシャボン玉。
夕陽を溶かして金色に煌めいて。
器用に吹く少年、手を叩いて喜ぶ少女。
シャボンの中に逆さに映る影。
トレンチコートにボルサリーノハット。
背が高く逞しい男性のシルエット。
振り向いた少女の頭を撫でる大きな手。
乾いた血がこびりついた優しい手。
同じ手が少年の肩をポンと叩く。
路地の出口へと遠ざかる男の後ろ姿。
右足を引き摺るようにして。
じっと見送る少年と少女。
一つ二つ漂う生き残りのシャボン。
やがて、全ての上に夕闇が落ちる。
どこかで電話が鳴っている。
●金山興業・事務所・深夜
人気の途絶えた部屋に鳴り響く電話。
ソファから伸びた手が受話器を掴む。
田槙「・・・田槙や」
寝転びながら寝ぼけ声で応える。
田槙「・・・うん・・・うん・・・おう!」
ばね仕掛けのように飛び起きる。
田槙「よう言うてくれた。後は任せえ」
受話器を叩きつけ立ち上がる。
落ち着かなげに部屋をうろうろ。
置かれた工具に小指をぶつけて悪態。
田槙「くそっ! おい六、どこ行った!」
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