七十路harryの混々沌々日乗

七十路harryの混々沌々日乗

No.1



東京・六本木発の写真とエッセイが綾なす都市型余情空間・・・・さあ、珈琲でも一杯いかがですか?


<メニューの一部ご紹介>




東京夜景


この季節のせいもあるのだろうが、東京の夜景は気持ちを感傷的にさせる。

殊にライトアップされた東京タワーには何故かいつも郷愁をそそられる。

オレンジ色に燃える灯をぼんやりとして眺めていると、遠い過去から現在

まで、この空の下で作ってきた様々な想い出が走馬灯のように脳裏を去来

する。上気した頬に晩秋の冷たい風が心地良い。

ー2003年11月13日 「センチメンタル」 よりー




カフェ

人は何ゆえにかくも喋り続けるのでしょうか。

否、喋り続けなければならないのでしょうか・・・。

街のカフェはあたかも戦場。

珈琲の香り漂う靄の中で

存在の覇権を巡って言葉の弾が飛び交う。

あなたは饒舌な機関銃士?

それとも寡黙なスナイパー?

ー2003年11月18日 「カフェは戦場」 よりー



晩景の男


晩秋の落日は速い。

ぱたりと騒音が途絶え、
西の空が
茜色から漆黒の闇へと
変わってゆくわずかな静寂の時間、
立ち上がったばかりの
鉄骨の高みから

二人の男がじっと現場を見下ろしていた。

監督とその補佐役だろうか。

荒々しい現場を統率する男の自信と、

創造者だけが味わう充足感が、

逞しいシルエットとなって暮れなずむ空に浮かび上がる。

晩景の中の男たち。

ー2003年11月6日 「晩景の中の男たち」 よりー



満ち足りた独り


「満ち足りた独り」



「虚ろな大勢」



お昼を食べに出たついでの

六本木ヒルズの散歩で

カメラのシャッターを押しながら

こんな言葉が浮かびました。



満ち足りた独りの時間

虚ろな独りの時間

満ち足りた大勢との時間

虚ろな大勢との時間。



さまざまな時間を

織り交ぜながら

人が

生きている。

ー2003年6月25日 「独りと大勢」 よりー



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