晴&直 楽しいね♪

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かなカード



2008年10月9日のブログより

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子供達は養護学校に通う小学部3年生の男の子達です。
子供達は人と関わりを持ったりコミュニケーションをとるのがとても苦手です。

話し言葉もとても苦手なのですが、目で見てできる会話は得意なので、我が家ではコミュニケーションが取りやすいPECSカードを使っています。

欲しい物があると『**ください』とカードを使って要求をしてきます。
「**が欲しい」とズバリ伝えることができて、要求した物がもらえると子供達も伝わったと
実感することができます。

自分の欲しい物やしたいことが、いつでも伝えられる満たされる、という気持ちが子供達に安心感を与え落ち着いて過ごすことができると思っています。

でも悲しいかな、子供達の思うことのすべてをカードで用意することができないのが現実です。

直は困ったことがあると「てつだってください」と伝えることができるようになりました。
決まった場所や場面が多かったので、想像する事が容易で、応えることができていたのですが
、最近は範囲が広くなって色んな場面で伝えてくれるようになってきたのです。

「てつだってください」と伝えてくれても、何をてつだえばいいのか?でわからないので応えることができない時が増えてきました。

先日もABC積み木(勝手に命名)で遊んでいる時「てつだってください」と伝えてきました。
それだけでは何を手伝えばいいのかわからず「何を手伝うの?」と聞いても直に答えられるはずはなく・・・。

しばらくして「O」「0」ローマ字のオーと数字のゼロの積み木を手に持ち「てつだってください」と伝えてきました。
そこでようやく私は「Oと0の積み木を探して欲しいんや」と気づいたのです。

直も手掛かりがあれば伝えられるし私もヒントになるものがあれば応えてやれると感じました。

直の担任の先生にも相談してかな文字のカードを用意しました。
これでカードにないものでも伝えることができるかも?!
私の方からの問いかけにも何か答えられるかも?!ひと文字でもいいからヒントになるものが得られるかも?!
と期待しての物です。

心配もあります。
直はひらがななどの文字が大好きなので、このカードで遊んでしまうかもしれません。
こればかりはやってみないとわからないので、始めてみました。

かなカード、縁をつけるかどうかつまらないことに悩んでしまった私、カードが作りやすい・見た目もスッキリしそうと思い、縁付きに決めたのです。

実際、文カード(カード貼ってパートナーに手渡すボードです)に貼ってみると、ん?!
一文字一文字はきれいなんやけどひとつの語彙にはみえにくいかも?!
「しまった・・縁はいらんかったかも?!」と縁なしも作ってみました。

やはり私には縁なしの方が一つの語彙に見えます。
こちらを採用しました。

縁付き文字と縁なし文字を比べようとどちらも写真を撮ったんやけど縁付きの写真がなぜか見当たらず・・・また後で。
この日にえだまめの要求時にかなカードを使ってみました。
その様子もまた後でUPする予定です。(予定=未定)

PECSかな50音・ブック小1.JPG

PECSかな50音・ブック小2.JPG

PECSかな50音・直に見本・小.JPG

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2008年10月11日のブログより

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10月9日からの続きです。

子供達が帰宅する前におやつのえだまめを茹でておきました。
それを台所に置いたままにしていたので、帰宅して手を洗った直が発見し、えだまめをつまんだので何個かお皿に入れて渡しました。

「きっとおかわりするやろなぁ。おかずのコミュニケーションブックの中にえだまめのカードがあったはず・・」と、
用意しようと思ったそのときに「そうや、かなカードのチャンスやん!」とひらめきました。

案の定、直がえだまめが欲しくて空になったお皿を私に持って来ました。
コミュニケーションブックに追加した、かなカードを直と一緒に「えだまめ・ください」(写真・1)としました。

始めかなカードのボードを見た時には『ぎょっ』とした顔をしていました。
直にしたら遊び道具がなぜここに、という感じでしょうか?!

次に欲しくなった時はコミュニケーションブックを開けていました。
でもなぜか「く」の文字から(写真・2)文カードに用意を始めました。

その後はなにか意味が?「く・づ・ば・ぱ」と文カードにセット(写真・3)
直にとっては理由があるのかも知れませんが私には???でした。

私は黙って写真をパチパチ撮っていただけで口出しは全くしていません。

直が「く・づ・ば・ぱ」のカードをコミュニケーションブックに戻し始めました。(写真・4)

そして「え・だ・ま・め・ください」と文カードにセット完了、戸惑っていたのでしょうか?!「できた~!」とホッとしたような表情をしていました。(写真・5)

最後の文字『め』をセットするときには直が「め」と声を出していました。

いつもの絵や写真カードと同じように「えだまめ・ください」と要求することができました。
(写真・6)

この日はこの2回だけでした。

えだまめをたっぷり食べたあとはピタゴラ積み木とビー玉を要求、上手に使いたい物を一度に欲しいと伝えることができました。(写真・7)

最後に私が悩んだ「かなカード」をふちありにするかふちなしにするか?!
自称カードマニアの私、ここに一番こだわってしまいました(^^ゞ
どっちの文字が並べるとひとつの語彙に見えやすいですか?(写真・8・9)


 写真・1
PECSかな50音・直に見本・小.JPG

 写真・2
PECSかな50音・直ブックなぜかくから・小2.JPG

 写真・3
PECSかな50音・直ブックなぜかくづぱば・小3.JPG

 写真・4
PECSかな50音・直ブックに戻す・小4.JPG

 写真・5
PECSかな50音・直ブックえだまめできた・小7.JPG

 写真・6
PECSかな50音・直かなで要求できた・小8.JPG

 写真・7
PECSかな50音・直ピタとビー玉要求・小9.JPG


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 写真・8
ふちあり「えだまめ」・小.JPG

 写真・9
PECSかな50音・直に見本・小.JPG


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