H@CHIMAKI  COMP@NY

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第3話「言おう」

―――めちゃくちゃ気になる―――

昨日の朝比奈 紗代の援交現場(?)から一夜明けた。
結局、気になってしまって朝の1時頃まで眠れなかった。
俺は、赤い目を擦りながら自分のクラスへと重い足取りで向っていた。

「おっはよー!」

朝からうるさい声が後ろから聞こえてきた。発声練習の賜物なのか・・・?
振り向くと、猪上 舞と・・・・朝比奈 紗代が並んで歩いてきた。舞は、満面の笑みだが・・・紗代は、俺と目を合わそうともせずにそっぽを向いている。
「おはよう・・」
「どしたの?目ぇ赤いよ?・・・はっ!まさか・・・!?」
まさか・・・なんだ?
「昨日、朝比奈の援交現場(?)を目撃しました」なんて本人の前で朝っぱらから言えるほど俺には、度胸がない。むしろ、一生かかっても言えないだろう。
「おいおい、紗代―。挨拶ぐらいしなさいよー。これから一緒に練習するのにそんくらいできなくてどうすんのよー」
朝比奈は、浮かれながら手を振り回す舞をギロリと睨みつけた。
「あんたが勝手に決めたんでしょ!まったく、しかも相手がなんでこんなヤツなのよ!」
今のは、さすがにムッときたぞ。援交しているような奴に言われたくないね。
俺は、今の一言で決心がついた。
「なぁ。朝比奈・・・昨日の夜、お前さ・・・」
言え。言っちまえ。
「舞ー!紗代ー!おっはよー!」
俺は、突然聞こえた後ろからの言葉に驚いて出かけていた言葉を中途半端に飲み込んで、咳をした。
振り返ると教室から数名の女子が顔を出して手を振っている。

「昨日の夜がどうしたの・・・・?」

えっ?

普段より3ギア低いようなトーンをした朝比奈の声に俺は、二度驚いた。
向き直ると、朝比奈は目を丸くして狐につままれたような顔をして俺を見ていた。
うっ・・。なんか言いにくい。
「や、やっぱ、なんでもない」
「そ、そう・・・。舞、行こう」
立ち尽くす俺に対して、朝比奈は急に態度を変えて舞の手を掴み早足で教室へと消えていった。
明らかに何か隠している・・・。
俺は、部活が終ってからもう一度聞くことを改めて決意した。



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