H@CHIMAKI  COMP@NY

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第4話「心臓神経症」



また、さっきと同じ光景に戻った。

少しデジャヴにも似た感覚。

あの、打撲音がまだ耳に残っている。

リビングの廊下に寝ていると思われる風太の安否が少し気にかかった。

「さて・・・。」
仕切りなおしにと俺が口を開いた。
蒼井が少し眉をゆがめた。
「改めて・・。君の病気を聞きたいんだけど。」
とりあえず補足すると。
「一応、この班の班長として、メンバーがどういう病気なのかを把握しておかなくちゃいけないしね・・・。」
「あ、東さんは・・・・何にも・・・病気とかないんですか・・?」
あ。そういう風に聞こえてたのか。
「いや。俺は・・・要所感情欠乏症で喜の感情が欠乏してるんだ・・・。付け足すとこの3班は、全員欠乏者でね。」
「そ、そうですか・・・・。」
蒼井は、申し訳なさそうに俯いた・・・。
第4話


「私は・・・・心臓神経症です・・・。」

心臓神経症。
心臓部の胸痛、動揺、呼吸困難、不安、疲れやすさなどの訴えがあるが、それを裏づける客観的な異常が心臓や循環系に認められない状態のことをいう。
患者は、自己の心臓に絶えず不安を持ち、時に死の危機感を訴える。

ある意味。一番厄介だ。


「そうか・・・・。」
深くは、聞けなかった。ナゼそうなったのか。
こちらも聞きたくないし、あっちも聞かれたくないだろう。

会話は、そこで終った。

南は、夕食の準備に戻り、紅子はドタドタと走り回って、蒼井の荷物を持ち、二階の空き部屋へと案内した。

「ん?」
背後に妙な気配が。

「うぃーす・・・・」
後ろに立っていたのは、半裸の風太だった。

「大丈夫か・・・・?」

顔面からは血の気が失せていた。
「ああ・・・・・。なんとか・・・・。」
「早く。着替えて来いよ。飯だぞ。」
「りょーかい・・・・。」

そう言うと階段のほうへとフラフラ歩いていった。大丈夫か?

キッチンのほうで小さく舌打ちが聞こえたような気がしたが、そこは流そう。

あ。

気づいたときには遅かった。

「キャアアアアアアアアアアア!!!!!」

また、蒼井の悲鳴が聞こえた。
デジャヴにも似た感覚。
ああ。そういえば、二階にいたんだな・・・・。

俺は、風太の半裸でこれ以上トラウマが増えないことを頭の隅で切に願った。

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