H@CHIMAKI  COMP@NY

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第8話「スタンド・バイ・ミー」



寄り添い、自然と手を繋いでいた。

何を話せばいいのか分からなかったが、隣にいると安心する・・・。

「ねえ・・・。千ちゃん・・。」
「ん?」
「今日の夕食は、風ちゃんだよね・・・。」
「そうだな・・・。」
紅子は、わざとらしく笑った。
「へへっ。どんな味なのか楽しみだねっ」
「多分。南に変わるだろうな。アイツは面倒くさがりだから。」

他愛のない話。でも、今はそれだけで心が救われる気がした。


「早く帰ろうっ。」
「ああ。」



「お帰り」
「おかえりぃ!」
「お帰りなさい。」
やっぱり我が家が一番だった。しかし・・・。なんだこりゃ?
あ。思い出した。
「紅子ちゃん!誕生日おめでとう!」
蒼井は、そういって紅子に飛びついた。
「おめでとう。紅子」
「おめでとぅ!!」

「ふいっ・・・ひぐっ・・・。」
紅子は俺の肩に寄りかかって、泣きじゃくっていた。

「おめでとう。紅子。」
そういって俺は紅子の肩に手を置いた。

「ありがとっ・・・。千ちゃん・・・。」

その日の夜は、俺は少し・・・・少しだけ嬉しかった。


そして・・・。季節は本格的な夏へと変わってゆく・・・。



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