H@CHIMAKI  COMP@NY

H@CHIMAKI COMP@NY

第9話「雨の日」



今日は土曜。

今思うと、今日と明日は夏祭りじゃないか・・・。

昨日の紅子の一件でクタクタだ。

俺は、自分で切りつけた腕を見た。

生命線は、やはり短い。

俺は、早く死ぬんだろうか?そんなことが頭をよぎった。

何も変わらないでいてほしい・・・・。そう願ったが・・・。変わっていた。


ただ一つ。左肘が見えなかった。



「おはよー・・・・。」
眠い目を擦りながら、リビングに入ると、ちょうど風太以外の全員が食事していた。
寝過ごしたか?

「あ!千ちゃん!おはよー!」
紅子はパンをつめこみながら叫んだ。昨日の負のオーラが消えてる・・・・。なんて立ち直りの早い奴だ・・・。損した気分。

「おはよう」
淡白な声で南が言った。
「おはよう。南。」

「おはようございます。」
と、礼儀正しく、蒼井が。
「おはよう。」

風太は、多分朝風呂だろう。

今日は妙に笑顔だな・・・。南、以外。
「なぁ・・・。なんかいいことでもあったか?」

「今日ねぇー!千ちゃんたちに内緒で夏祭りに着てく浴衣買ってくるの!」

・・・・・・。天然万歳。

「へぇ。内緒ねぇ・・・。」
「うん。」
と、またパンを食べ始めた。

「うっ・・・。ケホッケホッ。」
蒼井は呼吸が苦しいのか数回、咳をして薬を飲み込んだ。

今日に限って、朝から嫌な予感がした。


「じゃあ!行ってきまーす!」
「ああ。気をつけろよ。」
食べ終わるなり女性陣は、浴衣買いに出かけた。

一瞬だけ見えた、どしゃ降りの雨に俺は嫌な予感を覚えていた・・・・。

「・・・・・・。俺の飯は?」






© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: